昨日、中韓の首脳が宮城を訪れ、被災地や避難所で黙祷や激励をしていただいた。日中韓首脳会議のために来日しているものだが、名取市閖上を訪れました。
隣市の名取は今でも136人が行方不明で、死者数を併せると1000人以上です。両首脳は現場を実際見ることで何を感じたのだろうか。私達は震災前の風景が思い描けるから、現場を見ると悲惨さがより辛くなる。
しかし、悲惨さばかりを言ってはいられません。復興に向けた手段は何が必要でしょうか、自立していくための経済的な復興や、元の生活に近づく地域の絆などではないかと考えます。
昨日のブログでも紹介したが、被災者にバーベキュー(BBQ)パーティで元気を出してもらおうと、東京から岩沼の仮設住宅へ来ていただいた団体があります。大勢集まった中に井口市長の姿もありました。
仮設住宅街に雨よけのブルーシートを張り、砂利が敷かれた場所は雨で足場が悪かったけど活気はありました。宮内庁御用達の高級な肉とウィンナーソーセージ、それに焼き鳥が炭火で焼かれ辺りを包む。
日本酒は山口県の銘酒、獺祭(だっさい)を持ち込んでいただきました。ところで獺祭って知っていましたか?この獺祭、高級な香りと水のような喉越し、とにかく旨かった。(被災者でありませんが、ご相伴させていただきました)
その脇に焼き芋の釜があり、芋は鹿児島産の安納芋(あんのういも)、種子島でしか採れない高級芋です。普段私達が食べている焼き芋価格の3倍はします。
他にも外国のフェダーチーズなど珍しいものばかり、とにかくお金は掛かっています。また、ポップコーンの機械を持ち込んで子供達に振る舞っていました。
それだけではありません。大阪から「がまの油」を演ずる笑劇者サムライ、外国で活躍していた世界的な和太鼓奏者、そしてアメリカ人画家のペイントクラスさん。
飽きの来ない楽しいひとときで、復興に向けて元気を出してもらおうと様々な手を差し伸べていただきました。今から一ヶ月前なら酒飲んで焼き肉などとはヒンシュクものだったと思います。
いらぬこと思い浮かべるから、焼き芋を食べ損ねた。