すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

脱原発では雇用機会が

2011年05月26日 | ブログ

 リコーが1万人削減すると発表がありました。リーマンショック以降、業績は戻らず東日本大震災でも収益が圧迫されたためです。国内は4万人、海外は7万人で合計11万人の従業員がいます。削減は国内だけで数千人になるとのことです。

 リーマンショック前は連結決算で1000億円もの利益がありましたが、それ以降は円高や競争激化で利益を出すのが難しくなっています。生産体制を見直して海外などの工場を統廃合することで、利益を出すとのことです。

 企業は大震災後の影響が大きく、これまで通りの生産が難しい状況にあります。独占的な技術を持った中小企業が被災したことなどにより影響が大きいのです。

 小さな部品の生産が追いついてこないために、車など部品を多く使用する製品は大量生産が難しくなっています。加えて原発の影響で電気というライフラインが良くありません。

 工場の立地条件はライフラインが安定していることが求められています。水はもちろんのこと燃料や電力が無ければ部品どころか製品が製造できません。

 著名人が太陽光発電の建設を提案してきましたが、本当に太陽光発電だけでライフラインが保てるでしょうか。太陽光は発電が不安定ですから充分なライフラインとは言えません。

 脱原発を掲げているドイツでさえ不足している電力を隣国フランスから購入しているのです。フランスは原発で創った電気をドイツに送電し、安定した工業製品の生産にライフラインが寄与しています。

 計画停電を求められる国内の企業は苦しいと思います。都合の良い理想を掲げ、リストラしながら企業は成長していきます。成長することを求められているから海外に生産拠点を移すことは必然の行動になるのでしょう。

 大震災後の復興には働く場所が必要です。産業が活性化することで就職出来る事は被災者が自立のきっかけになるからです。雇用機会は早い復興に、深く係わってきます。脱原発では雇用も回復しないと考えるし、

 雇用機会も日本から逃げていくのを防がなければ。

コメント (4)
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