「新年度予算の編成方針等に係る説明会」と題した開催通知が議会事務局より来ました。昨年から始まった2月議会(予算審議)のために市長が議会へ事前に説明する案内です。
昨年も岩沼市側からの説明だけで、質問する内容は限られていたと思う。したがって傍聴者もゼロだったと記憶している。国会も第180回通常国会が開催され、テレビで連日国会中継が放送されているように予算については関心は高いはずなのです。
宮城県や仙台市などの来年度予算が新聞に掲載されています。その中で仙台市の来年度予算は過去最高の5787億円とあります。昨年は4440億円で通年の30%も多いのです。
震災関係で復興プロジェクトに824億円、公共施設の復旧や災害廃棄物処理に466億円を投じるようです。例年より約1300億円も多い予算を組む背景には国からの地方交付税を当て込んでいるようです。
県内どの自治体も震災で税収が減少し借金はかさむばかりですが、復興のため大盤振る舞いしなければ復興どころか復旧すら実現しそうにありません。それによって借金も過去最大で1兆円近くに迫るようです。
しかし、仙台市は大盤振る舞い予算の陰で、職員給与をカットする対策も行うようです。国会で論議している消費税増税のように何かを削減しなければ、市議会からの信任を得ないと考えたのでしょうか。
公務員給与の目安となるラスパイレス指数なるものがあります。国家公務員と地方公務員の差額を少なくすることを目標にしています。国家公務員を100とした指数ですが、平成22年の仙台市は101,8%と国家公務員より高いのです。
ちなみに宮城県職員は98,5%、岩沼市は96,4%となっています。県内の市町村(政令指定都市除く)では岩沼市が一番高い指数となっています。
仙台市は職員労組と給与やボーナス給与削減の合意に達していない状況とのことですが、もし合意に達したとすれば岩沼の給与はどうするのだろうか。
新年度の予算編成説明会は関心が高くなるばかり。