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震災なのに記念式典か

2011年10月18日 | 市政・市制・市勢

 自粛という意味を辞書で調べると「自分で自分の行いを慎む」とある。岩沼市議会は震災後、政務調査費や行政調査費を返上し、そして今度は選挙カーの自粛を考え実行しようとしています。

 被災した市民のために自粛することは、これからの復興に向けて役立つと考えたためです。だけど、「岩沼物語」というブログの中では選挙カーの節約が、本当に良いのか疑問だ、と指摘されています。

 指摘がもっともだと思うのは、大震災で宮城県を始め岩手・福島県などに多額の保険金や義援金などが入っています。経済的に考えるとお金が消費に廻ることは経済の活性化になるからです。

 震災で自粛という響は聞こえは良いが、自粛をすればするほど経済的2次被害が広がってしまいます。震災で自粛に対する答は出て来ないのかな、とも思います。

 しかし、これはどうかなと思うことがあります。岩沼市が予定していた『岩沼市制施行40周年記念式典』は11月3日に市民会館で大々的に行われる。

 午後一時から式辞と功労者への表彰の後に、記念式典で管弦楽団による記念コンサート演奏が予定されています。式典も含めた費用総額は1300万円の予算。

 会場周辺の駐車場は仮設住宅の関係から、送迎バスも運行するほどの力の入れようです。また、3月の予算審査では時間外の予算が多かったので質問したところ、市制施行などで費用(時間外)が掛かると説明された。つまりは1300万円の他にも費用は掛かっているみたいです。

 このような震災で40周年記念事業は必要なのでしょうか。震災で行政側が自粛することもなく、まして記念コンサートは必須条件なのだろうか。疑問に思うのです。

 我々議会がせっせと費用を節約してもせいぜい700万円、40周年を見合わせても良いのではないか。阪神淡路の震災復興は10年という年月を要しました。40周年の記念事業を見合わせ、震災復興を兼ね50周年にしても良いのでは、と思うのです。

 「金が無い金が無い」と市民サービスを削ったあげく、自分たちの行事は棚上げにせず、お金をせっせと使っているような気がしてならない。

 市も自分で自分の行いを、慎んで欲しいものです。


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