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水害計画は置き去りか

2011年09月25日 | 市政・市制・市勢

 今議会も今週水曜日で終了です。書類を整理していたら岩沼市新総合計画に基ずく『実施計画(平成20~22年度』なる冊子が出てきた。厚みは1cm足らずで137ページの内容は3ヶ年の予算などが記載されている。

 平成20~22年度の予算額は各事業ごとに記載してあります。各事業における期間・予算・総事業費が記入してあります。また、事業目的も記載してあります。

 大きくは5項目からなる施策に対し、①ふれあいのある「しくみ」づくり いたわりのある「生活」づくり ③心豊かな「人」づくり ④快適な「環境」づくり ⑤活気のある「産業」づくり とある。どれも魅力あるような施策に思える。

 そのなかの一例を紹介しましょう。④の快適な「環境」づくりの中に「安心して暮らせる環境づくり」と謳い、「防災対策の充実」として20項目ほどあります。

 その中の一事業名に「公共下水道(雨水)建設事業」があり、目的は「良好な雨水排水環境の整備を行い、家屋浸水被害の軽減を図る」とある。総事業費は19億9千万円で平成16~25年度が事業期間です。

 ちなみに平成21年度の計画では2億円に対し、3930万円の発注にとどまる。22年度は2億5千万円の計画に対し、1250万円の発注だった。快適な「環境」づくりの目的とは、どのようなことをするのでしょうか。

 また別の例を紹介すると①のふれあいのある「しくみ」づくり「政策研究に要する経費」があります。事業目的は「望ましい政策、施策の課題処理方針並びに施策の推進を行う」と理解しづらい訳の分からぬ事業目的です。

 事業目的がはっきりしていないからなのか、総事業費は平成16~25年度の10年間で約1千万円、22年度の計画規模は123万円と少ない。

 しかし、22年度の決算審査では「政策研究に要する経費」は400万円の支出があります。具体的には夕暮れコンサート、夢あこがれ、星空観察会etc。実施計画予算の3倍以上が費やされていました。

 このような計画や決算を見る限り、市長の好きなコンサートなどには金をかけ、多額の費用を要するライフラインは置き去りではなかったか。毎年のように発生する水害に、規定値以上の雨が降ったからが理由にならないと思います。

 水害が実施計画の上では、人災だと考えたくなる。

コメント (1)
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