すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

社協と市の説明責任は

2010年11月01日 | 市政・市制・市勢

 岩沼で社協が募金横領した事件が発覚してから、同様な事件が県内の登米市でもありました。第3セクター『いしこし』の不適正決算です。問われているのは決算を不適正に報告したことです。

 会社の現金965万円について、元社員が私的に流用したことを役員が隠ぺいしたことです。決算書を改ざんしたことが、「公的な業務を担う責任感が欠けている」と問われているのです。

 登米市の場合、役員は元社員の不正を見抜き、多額の私的流用をしたにも関わらず、5月に退職金が出る依願退職に認めたのです。お金を全額返済したからといって刑事告訴をしませんでした。

 役員は「元社員はチャチャワールド開園当初から働いてくれた。家族を離散させるような事態を起したくなかった」と言ってますが、ユルイな~、ぬるい体質です

 市民は「多額のお金を使い込んで、返せばおとがめ無しというのはおかしい。ましてや公金が入っているのだから厳しい対応をすべきだ」とカンカンです。

 河北の記事には「不正に甘く 規範ぬるく」「公的役割の責任感欠如」「元社員の使い込み隠しつじつま合わせ」など大きな見出しが躍っています。岩沼だけではないな~と思う次第です。

 岩沼の社協は良識のある方が、理事会で懲戒免職と刑事告訴の手続きをすることにしました。不正な金額は登米市の半額ですが、横領したお金は『募金』と悪質でした。

 まして、3000万円近い税金を社協の人件費として毎年補助しているのです。社協は市役所職員ではありませんが、準公務員ということになるのです。

 登米市では私的流用が判明した時点で、市に報告をしないで事実を隠すことを決定しました。公的機関の役割を担う組織が隠ぺいしたことで、大きな問題になっている。

 岩沼社協も時間的な疑問を感じます。4~5月から県の指摘があり、8月11日に不正が判明したとあります。8月29日当たり全額返済されたのに、10月半ばに出勤停止となりました。

 もっと大きなことは、2年間にわたり不正経理があったのに、誰も判らなかったのか。そして、理事会の会議は何故、秘密会にしなければならないのか。

 この経過を聞くと登米市と似てますね。登米市は報告を怠り体裁を繕っために、市民から疑惑の目で見られています。岩沼の場合は募金活動に直接関係してきます。

 早くこのような疑惑を解くために、市民から理解を得ることを行動しなくてはなりません。何をすべきか、どう説明するか、福祉のイグチならではの対応が問われています。

 指定管理者を決めるような時期ではありませんよ。

コメント (10)
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