図書館で借りた本2冊、久々の延滞。ごめんなさい。
どちらも一応最後まで読みはしたのだけれども、それぞれある章を是非もう一度!なんて思っていたらいつの間にか返却期限が過ぎてしまっていました。他の利用者もいるわけだから、そして立場がかわれば自分も他の利用者のひとりなわけだから、普段は極力期間内に返却することにしてるのだけど・・・。反省です。
日曜には返却しよう!と思ってこの晩読んでいたのが下の写真の左の2冊。1冊は話題?の『自転車依存症』。この著者の本を読むのは、『素晴らしき自転車の旅』と『スローサイクリング』に続いて3冊目。これまでの2冊はどちらもそれなりに楽しく最後まで読みはしたものの、なんとなく著者の生真面目さや気取りや構えた感じが気になってしまったところがあった。だけれども今回の『自転車依存症』は、そんな生真面目で気取った著者が、そうした自分の殻を破るために景気づけに酒でもかっくらったのでは?と思えるくらいやけくそ気味に、でも生真面目に饒舌になっていて(著者の言うところの出力過剰)、それがまず僕には面白かった。内容的にも旧車趣味的なものばかりだけでなく、しっかり“走る自転車乗り”のことにも触れられていたことに僕なんかはちょっぴり安心したりもした。
ところで、この本のなかで自転車愛好者は車やカメラや鉄道も好きなことが多いと書かれていたけれども、これにはちょっと同意しかねる。そういう人ももちろんいるだろうけれども、僕は違う。鉄道模型の世界なんて全然知らないし、「おクルマは何ですか」って訊かれたって、持ってないし。
それからどこかの章で、自転車乗りの奥方に向けて、自転車に乗ってくると言って家を出て、どこかで別のものに乗っているのでは?と不安になったりするかもしれないけれども、そんな心配は無用である、自転車乗りはひとたび自転車にまたがってしまえば浮気相手なんかよりも自転車を愛するから、といったことが書かれていたけれども、これもいかがなものかと。両方楽しんでしまうという人だって絶対にいるはずだ。いや、多分・・・。
えーと、もう1冊のほうは伊坂幸太郎の『終末のフール』。これまで読んだ伊坂幸太郎の本のなかではエンターテイメント色のかなり薄い内容。だけれども、心に残るものはしっかりある。この本のなかで僕が返却前にもう一度読んでおきたいと思ったのは、一読目でおそらくこれは武田幸三(キックボクサー)がモデルになっているのだろうなと思った『鋼鉄のウール』という作品。最後まで読み終えてあとがきを読んだら、やはり別の作品の取材で訪ねた武田幸三に影響を受けてとあった。『鋼鉄のウール』は作品としてもとても面白かったのだけれども、格闘技好きな僕からすると、伊坂幸太郎が武田幸三という格闘家に何を感じたか?というところがとても興味深かった。それはおそらく僕にとっても共感できるような種類のものだったような気がする。ある種の格闘家や武道家には、確かにここで書かれているようなことを感じさせるオーラがあると僕も思う。それがいつまでも失われない本物なのかどうかは別にして。
この作品が面白かったので、「別の作品」のほうも読みたいと思ったのだけれども、結局武田幸三の取材はこの『鋼鉄のウール』に生かされてしまって、別の作品では武田幸三はモデルにならなかったよう。う~ん、残念。読みたかったなぁ。
それからこの晩は、この2冊以外に、以前ちゃり猫さんにコメントをもらった『イタリアの自転車工房』をようやく購入したのでぺらぺらめくっていた。で、これすごく面白いです。この本が出版されたのはいまより海外のレースシーンが遠かった1994年。その頃にこんな内容充実の自転車書籍が普通に出版されていたんだぁとアテネ書房と著者の砂田さんに素直に感心してしまいました。なんだか一気に読んでしまうのはもったいないので、少しずつちびちびと読んでいこうかなと思っております。
えっと、なんか僕もやたら饒舌になった気がしますが、これはお酒のせいではありません。飲みたいんですけど、残念ながら部屋にはアルコール類は何もなし。ほんと残念。
どちらも一応最後まで読みはしたのだけれども、それぞれある章を是非もう一度!なんて思っていたらいつの間にか返却期限が過ぎてしまっていました。他の利用者もいるわけだから、そして立場がかわれば自分も他の利用者のひとりなわけだから、普段は極力期間内に返却することにしてるのだけど・・・。反省です。
日曜には返却しよう!と思ってこの晩読んでいたのが下の写真の左の2冊。1冊は話題?の『自転車依存症』。この著者の本を読むのは、『素晴らしき自転車の旅』と『スローサイクリング』に続いて3冊目。これまでの2冊はどちらもそれなりに楽しく最後まで読みはしたものの、なんとなく著者の生真面目さや気取りや構えた感じが気になってしまったところがあった。だけれども今回の『自転車依存症』は、そんな生真面目で気取った著者が、そうした自分の殻を破るために景気づけに酒でもかっくらったのでは?と思えるくらいやけくそ気味に、でも生真面目に饒舌になっていて(著者の言うところの出力過剰)、それがまず僕には面白かった。内容的にも旧車趣味的なものばかりだけでなく、しっかり“走る自転車乗り”のことにも触れられていたことに僕なんかはちょっぴり安心したりもした。
ところで、この本のなかで自転車愛好者は車やカメラや鉄道も好きなことが多いと書かれていたけれども、これにはちょっと同意しかねる。そういう人ももちろんいるだろうけれども、僕は違う。鉄道模型の世界なんて全然知らないし、「おクルマは何ですか」って訊かれたって、持ってないし。
それからどこかの章で、自転車乗りの奥方に向けて、自転車に乗ってくると言って家を出て、どこかで別のものに乗っているのでは?と不安になったりするかもしれないけれども、そんな心配は無用である、自転車乗りはひとたび自転車にまたがってしまえば浮気相手なんかよりも自転車を愛するから、といったことが書かれていたけれども、これもいかがなものかと。両方楽しんでしまうという人だって絶対にいるはずだ。いや、多分・・・。
えーと、もう1冊のほうは伊坂幸太郎の『終末のフール』。これまで読んだ伊坂幸太郎の本のなかではエンターテイメント色のかなり薄い内容。だけれども、心に残るものはしっかりある。この本のなかで僕が返却前にもう一度読んでおきたいと思ったのは、一読目でおそらくこれは武田幸三(キックボクサー)がモデルになっているのだろうなと思った『鋼鉄のウール』という作品。最後まで読み終えてあとがきを読んだら、やはり別の作品の取材で訪ねた武田幸三に影響を受けてとあった。『鋼鉄のウール』は作品としてもとても面白かったのだけれども、格闘技好きな僕からすると、伊坂幸太郎が武田幸三という格闘家に何を感じたか?というところがとても興味深かった。それはおそらく僕にとっても共感できるような種類のものだったような気がする。ある種の格闘家や武道家には、確かにここで書かれているようなことを感じさせるオーラがあると僕も思う。それがいつまでも失われない本物なのかどうかは別にして。
この作品が面白かったので、「別の作品」のほうも読みたいと思ったのだけれども、結局武田幸三の取材はこの『鋼鉄のウール』に生かされてしまって、別の作品では武田幸三はモデルにならなかったよう。う~ん、残念。読みたかったなぁ。
それからこの晩は、この2冊以外に、以前ちゃり猫さんにコメントをもらった『イタリアの自転車工房』をようやく購入したのでぺらぺらめくっていた。で、これすごく面白いです。この本が出版されたのはいまより海外のレースシーンが遠かった1994年。その頃にこんな内容充実の自転車書籍が普通に出版されていたんだぁとアテネ書房と著者の砂田さんに素直に感心してしまいました。なんだか一気に読んでしまうのはもったいないので、少しずつちびちびと読んでいこうかなと思っております。
えっと、なんか僕もやたら饒舌になった気がしますが、これはお酒のせいではありません。飲みたいんですけど、残念ながら部屋にはアルコール類は何もなし。ほんと残念。
所で鴨川に行ってきたんですが、海沿いの道はずっと吹き飛ばされそうな強風で、自転車乗り一人見かけず、海への羨望がやや薄れた。外房だからか?こんな風ではとても楽しく走れそうにありません。ツール・ド・千葉って凄いんだと改めて感心。凪いでる時もあるだろうけど、海って風とセットなんですね。
さて、自転車本の紹介有難うございます。『自転車依存症』は旭屋では在庫完売・版元にもないそうで、他店の店頭在庫を探すしかないらしい。ですからレビュー、有難し。また私が「極めて危険」と申しましたのは同著者の『イタリアの自転車工房物語』(八重洲出版、2006)の方で、yuzitoさんご紹介の一冊は知りませんでした。探します。でも「オーダー欲」がふつふつしてる時に読むのはアブナイなーと、被害者として再度警告しておきますよ。
旅先で友達から『シャカリキ!』(となぜか『浦安鉄筋家族』)を貰って新幹線で読んだら禁断症状が悪化し、帰宅後直ちにウエアに着替えてレモンに飛び乗りました。乗れなかった3日分のフラストレーションを、ぶっ飛ばして「ふぅー」ですわ。『シャカリキ!』は現実離れし過ぎてるとは思いますが、自分も10代、20代の時に自転車の楽しさに出会っていたらなーと思います。
ご無沙汰でした!お元気かなぁと思っていたのですが、関東に来てたんですね。一瞬鴨川って京都を流れているはずなのになぜ海?って思ったのですが、京都のは賀茂川で、鴨川は房総ですものね。海で間違いないです(笑)
海沿いは強い風が吹くと確かにつらいですね。体力的にもきついし、自転車にもあまり良くない。僕のアパートはちょっとした坂の上に建っているので海風がまともに窓にあたります。風の強い日はその音を聞いているだけで自転車に乗る気が失せてしまいます。でもパタゴニアみたいにいっつも強風が吹き荒れているわけじゃないから、海の近くはやはり気持ち良い場所だと思いますよ。そういった意味では鴨川はちょっと残念でしたね。
『自転車依存症』はなかなか面白かったです。自転車以外の趣味ところは、オタクという感じでちょっとひいてしまったりもしたのですが、自転車について書かれたところはしっかり楽しめました。まぁ自転車についての部分も普通に考えればオタク的だと思うのですが、こちらはまぁちょっとは知識も理解もありますので(笑)
ちゃり猫さんがすすめてくれたのが『イタリアの自転車工房物語』だったということには、このエントリーのあとに気づきました。もしかしたら内容的にかなり似通っているんじゃないかと思って、今日関内の有隣堂に寄って確認しようと思ったのですが残念ながら置いてませんでした。いずれにせよ、『栄光のストーリー』を購入するのは内容を確認してからのほうが良いと思います。
シャカリキ読んでレモンんい飛び乗った気持ち良くわかります。僕も読み終えてすぐに湘南平に向かいました。良かったです、同じような人がいて(笑)