先日、友人から、聖書はいつ頃書かれたのか聞かれました。
私は漠然と、捕囚としてバビロンに連れて行かれた人々が心(魂)の拠り所とするべく
紀元前6世紀頃に、それまで口伝で語り継がれた民族の歴史を記したものが旧約聖書。
紀元後1世紀頃に、イエスの十字架にいたる福音を記したものが新約聖書ではないか
と漠然と思っていました。 さて、私の答えは正しいでしょうか。
「教えて!goo」に↓下のような(ちょうど良い)質問が載っていました。
回答も分かりやすいものでしたので転載させていただきます。
聖書が書かれた時期について教えてください。
質問1:旧約聖書は、いつ頃からいつ頃までの間に書かれたのでしょうか?
質問2:新約聖書は、いつ頃からいつ頃までの間に書かれたのでしょうか?
回答1
最初に、旧約聖書の文書の扱っている年代、出来事が起こった年代は・・・・・
約6000年前~紀元前1800年…モーゼ五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)
紀元前1200…ヨシュア記
紀元前1200~1000…士師記、ルツ記、サムエル記上・下
紀元前922~587…列王記上・下
紀元前6~5世紀…ダニエル書、エズラ記、ネヘミヤ記 です。
旧約聖書は、どれも扱った時期にリアルタイムで書かれたわけではなく、ずっと後になってから
書かれたものが多いです。(根本主義的キリスト教神学を主張している人は否定するでしょうが…)
モーセ五書は、口承文学としてはかなり昔からあったと考えられていますが、今の形に近くなって
きたのは紀元前6世紀くらいだろうと言われています。
『ダニエル書』なんかは紀元前6世紀頃書かれたといわれていましたが、紀元前2世紀頃の偽作で
あるということを紀元3世紀の文献学者が明らかにしています。
新約について、四つの福音書以外に「Q資料」と言われているイエスの語録集のようなもの
が存在していたと考えられ、ルカ福音書(90年代に成立)とマタイ福音書(80年代)は、
マルコ福音書とQ資料をもとにして書かれています。
ヨハネ福音書(1世紀末)はいろいろ独自の資料を使っているようです。
このQ資料は今のところ見つかっておらず、存在が仮定されているだけです。
黙示録は2世紀に入ってから書かれたようですが、これは新約聖書の中でも最も成立の怪しいもので、
ルターはこれを正典と認めたがらなかったそうです。
回答2 新約聖書について
新約聖書の原本は1~2世紀だといわれています。
いろんな説があるのですが福音書で最も早いのがマルコ福音書。
40年代末~70年までの間なのですが(下限は確実)それ以上確実な証拠は特になく(心情的にはともかく、
確定できないので)このあたり、としか言えないようです。
パウロの書簡のうち真作のものが50~60年。
これとマルコとどちらが早いかが神学的には重要らしいですが特に証拠はありません。
どちらが先でもおかしくないです。(少々別の流れだったような形跡があるので)
他の福音書がマルコより後なのは確かで、大体70~90年あたりか?
その他の文書もいろいろな時期ですが遅くとも2世紀のうちには書かれていたようです。
ただしひと言注意すると、この時期、新約聖書なる文書は存在しません。
別々の人によって書かれた内容的にもばらばらの文書があり、また教会・地域によっては
これらの文書のうちいくつかは認めない、逆にこれら以外の文書を認める、といった状態が続き
徐々に整理され、結局27の文書をひとつのものとして、正典ということにしたのは4世紀ごろ、
アタナシウスあたりから、ということになります。(文書で確認できる限り)
その後写本の段階でも修正されたりして、印刷の時代まで書かれ続ける、ともいえるのですが
とりあえず元の文書は1~2世紀ということです。

渡りをする、と言われている蝶<アサギマダラ>です。
海を越えて1000㎞以上、時には2000㎞もの長旅をする個体もいるそうです。
美竹教会のホームページです、クリックしてお訪ねください。
私は漠然と、捕囚としてバビロンに連れて行かれた人々が心(魂)の拠り所とするべく
紀元前6世紀頃に、それまで口伝で語り継がれた民族の歴史を記したものが旧約聖書。
紀元後1世紀頃に、イエスの十字架にいたる福音を記したものが新約聖書ではないか
と漠然と思っていました。 さて、私の答えは正しいでしょうか。
「教えて!goo」に↓下のような(ちょうど良い)質問が載っていました。
回答も分かりやすいものでしたので転載させていただきます。
聖書が書かれた時期について教えてください。
質問1:旧約聖書は、いつ頃からいつ頃までの間に書かれたのでしょうか?
質問2:新約聖書は、いつ頃からいつ頃までの間に書かれたのでしょうか?
回答1
最初に、旧約聖書の文書の扱っている年代、出来事が起こった年代は・・・・・
約6000年前~紀元前1800年…モーゼ五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)
紀元前1200…ヨシュア記
紀元前1200~1000…士師記、ルツ記、サムエル記上・下
紀元前922~587…列王記上・下
紀元前6~5世紀…ダニエル書、エズラ記、ネヘミヤ記 です。
旧約聖書は、どれも扱った時期にリアルタイムで書かれたわけではなく、ずっと後になってから
書かれたものが多いです。(根本主義的キリスト教神学を主張している人は否定するでしょうが…)
モーセ五書は、口承文学としてはかなり昔からあったと考えられていますが、今の形に近くなって
きたのは紀元前6世紀くらいだろうと言われています。
『ダニエル書』なんかは紀元前6世紀頃書かれたといわれていましたが、紀元前2世紀頃の偽作で
あるということを紀元3世紀の文献学者が明らかにしています。
新約について、四つの福音書以外に「Q資料」と言われているイエスの語録集のようなもの
が存在していたと考えられ、ルカ福音書(90年代に成立)とマタイ福音書(80年代)は、
マルコ福音書とQ資料をもとにして書かれています。
ヨハネ福音書(1世紀末)はいろいろ独自の資料を使っているようです。
このQ資料は今のところ見つかっておらず、存在が仮定されているだけです。
黙示録は2世紀に入ってから書かれたようですが、これは新約聖書の中でも最も成立の怪しいもので、
ルターはこれを正典と認めたがらなかったそうです。
回答2 新約聖書について
新約聖書の原本は1~2世紀だといわれています。
いろんな説があるのですが福音書で最も早いのがマルコ福音書。
40年代末~70年までの間なのですが(下限は確実)それ以上確実な証拠は特になく(心情的にはともかく、
確定できないので)このあたり、としか言えないようです。
パウロの書簡のうち真作のものが50~60年。
これとマルコとどちらが早いかが神学的には重要らしいですが特に証拠はありません。
どちらが先でもおかしくないです。(少々別の流れだったような形跡があるので)
他の福音書がマルコより後なのは確かで、大体70~90年あたりか?
その他の文書もいろいろな時期ですが遅くとも2世紀のうちには書かれていたようです。
ただしひと言注意すると、この時期、新約聖書なる文書は存在しません。
別々の人によって書かれた内容的にもばらばらの文書があり、また教会・地域によっては
これらの文書のうちいくつかは認めない、逆にこれら以外の文書を認める、といった状態が続き
徐々に整理され、結局27の文書をひとつのものとして、正典ということにしたのは4世紀ごろ、
アタナシウスあたりから、ということになります。(文書で確認できる限り)
その後写本の段階でも修正されたりして、印刷の時代まで書かれ続ける、ともいえるのですが
とりあえず元の文書は1~2世紀ということです。

渡りをする、と言われている蝶<アサギマダラ>です。
海を越えて1000㎞以上、時には2000㎞もの長旅をする個体もいるそうです。
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