( 篠峯「十字カップ」 千代酒造 )
■2011/5/19(木) 晴
夜10時を回ったからでもないが、今夜は、地元千代酒造の愛称「篠峯・十字カップ」をいただいた。 このブログにも書いたが、千代酒造さんは、先月蔵見学をさせて頂き、鴨鍋を頂いた蔵。
赤い十文字のラベル形状からそう呼ばれるこのカップ酒。 人にあげると結構喜ばれる純米吟醸酒だ。 カップ地酒ブームが過ぎ去って久しいが、こと純米酒を味わうには、私はカップ酒(180cc)ほど便利な試飲酒はないと思う。 試飲せずにいきなり1500円から2500円の四合瓶を買うのは、実のところ勇気がいる。
ブームは無くなっても 梅乃宿(奈良県)の純米カップ・ 秋鹿(大阪府)のバンビカップ・ 西の関(大分県)のだるまカップ等 今も残り印象に残っているカップ酒も多い。
この「篠峯・十字カップ」は、結構レアで、地元でも御所(ゴセ)市の「東川酒店」さんでしか手に入らない。 お店に行くと葛城山から下山してきた、リュックをからった一行がこの酒をお土産に買って帰るのを良く見かける。 もう一種、山カップという純米酒もあるが、こちらの十字カップの方が、私はおすすめ。篠峯とは、葛城山の別称だったというのを実は、この酒で知った次第だ。
「たおやかなり!」 篠峯(=葛城山)に包まれるように月が傾く夜、一合の酒に幸せを感じる夜十時すぎだった。
(寅)