一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

五月の風に   5/1

2011年05月01日 15時00分15秒 | みんな~愛『酒』てるかい

(杜の蔵)

■2011/5/1(日) 曇~晴

外出先で立ち寄った図書館のPCに向かい、これを書いている。 公共のPCのため、昨日・今日の写真が新たに登録できず、ブログにストックしてあった過去の写真を呼び出した。 やはり 一日(ついたち)に何か、書き残さないと落ち着かない。

写真は、日本酒「杜の蔵」純米吟醸の開封前の口の部分。 素敵だなと写真に納めたもの。ちょうど先月震災のさなかだった為、頂いたお酒だったが、充分な説明と御礼が言えてなかった。 3月末の酒五傑の中で、少し触れたが、上品で奥行きのある酒だった。「K先輩、美味しくいただきました。ありがとうございました。」  愛する東北リアス海岸被災のシーンにショックを受け、お酒のことを書くことも暫くはばかられ、御礼が遅くなった。

なぜか今日の暖かく強い春風に触れ、この写真を呼び出して使おうという気になった。さすがに五月(さつき)と共に花の色も鳥の声もそれまでとは違い、春めいてきた。今、ガラス越しには、満開のつつじが紅白のラインを見せている。 風に揺らぐもみじの新緑もまぶしく輝いている。本来、そんな季節を感じて飲む酒こそ、最高だ。

だが、「さあ、五月。」と言ってはみても、何だかいつもと気分が違っているのは、やはり東日本の震災とまだ終息していない原発事故の影響だろう。 自然に対し、人はいかに無力なものか。結局、クリーンエネルギーで、温暖化抑制・自然を守るなんていいながら自然を傷つけている。そして傷ついた大地や海に人は深く傷つく。

「想定外」なんて言葉で簡単に済ませて欲しくない。人知を超える、これこそがまさしく自然なのだから。 国民全員で、考える時期に来ていると思う。

列島に変わらずに訪れる春・夏・秋・冬を感じられることが、せめてもの救いだ。

(寅)