( 銘酒ラベルが貼られたガラス扉 奈良市「福森酒店」 ) 2011/5/24
■2011/5/24(火) 夕晴れ
大和郡山での打ち合わせ(仕事)を終え、JR奈良駅前でバスを降りると陽はかなり傾き、自分の影が長くなっていた。 今度は、先日土曜日のコースを逆に歩いてみた。 近鉄で帰ろうとJR奈良駅と太陽を背に三条通りを猿沢の池の方に向かって歩き始めた。
途中、先週土曜日に閉まって気になっていた酒店を覗いてみると 開いていたので入ってみた。 その扉の先には、珠玉の銘酒たちがズラ~リ。これには、正直驚いた。 「久保田」・「山間」・「遊穂」はじめ 埼玉の「神亀」や福岡の「黒兜」 信州の酒も その他 今まで聞いたことはあっても間近に見たこともない日本酒が、壁面に沢山冷やされていた。
お兄さんにオモテに飾ってある「仙禽(せんきん)」は置いてるんですか? 」と聞くと「はい ありますよ。」と冷やしてある冷蔵ストッカーを教えてくれた。 亀の尾・雄町・栃木米に18BY古酒まで仙禽が4種類も揃っているのにびっくり。
「凄~い! なんで奈良のお店でここまで仙禽がそろっているんですか?」と尋ねると「とても個性的な酒なんですよ」と私の認識と同じ返事が返ってきた。 「たぶん仙禽を置いたのは、奈良ではうちが一番最初のはずです。」とも付け加えられた。
先日、ここの店先のショーウィンド゜ウで「仙禽」のボトルを見つけたので、仕事帰りに一度寄ってみようと思っていたことを告げると とても感激されていた。
「ブログにもオモテのウィンドウの写真載せたんですよ。 でも お店の名前は出しませんでしたけど・・・」と言うと 「それは残念」との感想だったので、今日は店名を出させて頂いた。 明治時代から続いている酒屋さんとのことだが、ここのお兄さん(たぶん息子さん)と少し話すだけで、「仙禽」の酒蔵の煙突が倒れたことも知っていたし、関東から東北にかけての酒を推奨して、この人とても日本酒が好きだというのがわかった。
「旭菊」や「大那」は置いてないのか尋ねると「置いてないですね。 えらくマニアックな酒が好みなんですね」 と言われてしまったが、決してそんなことは無くて、美味い酒を探すと自然とその名前が出てくるだけのこと。気が付けば、45分ほど店に居て そこそこ質問をして話を聞くこことができた。 私が、買ったのは「仙禽」の雄町。 「この出来でこの価格は安すぎますよ~」と言われながら瓶は包まれたが、お酒にとってこのセリフこそ最高の褒め言葉だと私は思っている。
今日買ったこの酒は、来月の楽しみ(封切り)しよう!
会話の中で私のお酒の好みのタイプを話したところ 「次回は、是非同じ栃木県の酒「姿」 これはとてもいい酒ですよ~ または山形の「秀鳳」を是非飲んでみてください」と言われた。
お兄さんは、 「姿」「秀鳳」「仙禽」「山間」が特におすすめだと私に教えてくれた。 次回私が来た時には、お兄さん一押しの「姿」を買うことを約束して店を出ると 夜の三条通りはすっかり暗くなっていた。
写真は、ガラス戸に貼られたラペルたち。 「撮るんだったらこっちの扉の方がいいですよ」とブログ掲載を快諾いただいた「福森酒店」 奈良で私が立ち寄る店が、またひとつ増えた。
(寅)