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Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

タイパの経済学

2024-01-18 14:20:48 | 本-その他
図書館から借りた『タイパの経済学』を読了。私にとって非常に興味のあったことでしたし、ずいずい引き込まれて1日で読み終えてしまいました。
「タイパ」とは「タイムパフォーマンス」の略。「コスパ」がお金に対する効果がいいか悪いかに対し、「タイパ」が時間に対する効果がいいか悪いかに対するものだといいます。数年前に「ファスト動画」を作った張本人が逮捕される事件がありました。たしかに犯人も悪いですけれど、飛ばしながら映画を見て「あらすじだけ分かれば良い」と考える見る方もどうかしていますし、何とも言えませんね。そんな時間があったら自分が心から好きなことに時間を使いたいものです。
「隙間時間を埋めたい」とスマホでショート動画を見るのはどうなのでしょう? そこまでして何でもかんでも自由時間を全て埋めたいものなのでしょうか? ちょっと手を休めて一呼吸入れるのも心身にとって大切だとは思うのですが。空いた時間を全て無理やり埋めてしまうと、心も体も疲れてしまいます。
特に若い人の間で「推し活」が流行りのようですが、個性のアピール目的で無理にでも趣味を作っているとしか思えない場合もあります。「最短でオタクになりたい」と考える人も少ないないようですが、実のところ、「これだけでオタクになれる」なんてないのでは? それに「何かに夢中になること」って自然に生まれるものではないでしょうか? 今は好きなことが特になくても、焦る必要なんて全くないと思います。私が漢字や英語を好きになったのも、初めはそうでもなかったのにふとしたことでだんだん好きになっていったのです。
本書に書いてあるとおり、本や劇場で見る映画ってタイパは物凄く悪いかもしれません。でも、1ページもしくはワンシーンずつじっくり読んだり見たりするのも、スピードばかり求められる現代ではそうやって味わうのは贅沢でしょう。いつも「時間がない」と追いかけられるは精神的にも良くないし、1日数分でもいいからスマホから離れて、自分を振り返るなどゆっくりした時間を持ちたいです。



「タイパ」という言葉が広まったきっかけとなったのはこちらの本もそうかもしれません。私を含めて人によっては「ム~カ~つ~く~」と思えるような文章もありますが、「そういう人もいる」と認めるしかないですね。


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