知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

リフォームやメンテナンスの必要性。

2022年11月14日 | スキルアップ
実家の片付けを終えたので、YouTubeを見ながら、
DIYでリフォームしました。

壁紙、クッションフロア、シャワートイレなど、
 一つやり出すと、汚いのが目立つ
ので、
 次々と進んでいく。

マーケティングでは、
 リフォーム業者の戦略で、トイレ→キッチン→お風呂
と顧客と信頼関係を構築して、
 サービスを段階的に展開して売上げを上げる
という戦略を学びますが、
 妙に実感しました。

箱根のお気に入りの民宿は、
 こまめにリフォームをしている
ため、
 古いはずなのに気になりません。

建て替えなくても、
 リフォームをきちんとしたり、機器を取り替えたりする
ことで、
 快適な環境が得られる
というわけです。

今の日本に必要なのも、
 できるだけお金をかけずに、古いものを新しくしていく
ことです。


老朽化したホテルで、修繕のお金がないところは、
 料金を安くせざるを得ない。

料金が安いと、利益が出ないので、
 修繕費を捻出できない。

 そのため、どんどん朽ちていく。

そんな利益がでないホテルや旅館などの子供は、
 苦労を引き継ぎたくない
ので、
 東京の大学へ行って、そのまま就職する。

経営者が亡くなった後は、
 廃墟のまま放置されるホテルや旅館が多い。

理由は、
 多額の負債があるため、子供などが相続を放棄するためです。

配偶者や子供が相続を放棄すると、
 亡くなった人の兄弟へ相続権が行き、兄弟も相続を放棄する

 相続人がいないとして国庫に帰属する
ことになります。

ただ、
 売れない土地や建物は、銀行などの債権者が、相続財産管理人を選任して、売却して回収をする
という手続きを踏まないので(実益がない)、
 そのまま放置される。

バブル期に多額の負債を抱えたホテルがこうやって廃墟として残され、
 最終的には、税金を使って撤去ということに追い込まれている
わけです。

破産の場合も、同じです。
破産により、法人は消滅し、
不動産は、破産管財人が売ろうとしても売れないで、そのまま放置される。

破産管財人は、このような売れない財産を、
 裁判所の許可を経て破産財団から放棄することができる
ため、
 所有者がいない「負」動産が誕生する。

こういった廃墟の負動産は、危険であったり、見栄えが悪いので、
最終的には税金で撤去せざるを得なくなる。

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https://mainichi.jp/articles/20181121/ddl/k05/010/019000c
廃虚ホテル、略式代執行で解体 多額の税金投入、疑問視も /秋田
毎日新聞  2018/11/21 地方版 より引用

 湯沢市が温泉地として知られる小安峡温泉で、
所有者不在のまま廃虚になった「小安観光ホテル鶴泉荘(かくせんそう)」の解体に乗り出す。

空き家対策特別措置法に基づく「略式代執行」を県内の自治体として初めて適用するが、
民間施設の解体に多額の税金を投入する手法に、戸惑いの声も上がっている。【佐藤伸】

 鶴泉荘は鉄筋コンクリートの宿泊棟3棟と木造の従業員宿舎1棟、倉庫1棟の計5棟からなる。
宿泊棟どうしが国道398号の頭上を通る渡り廊下で結ばれるユニークな造りになっている。
解体する建物の延べ床面積は約6000平方メートル。

 同市によると鶴泉荘は1953年に創業。3度増築し、小安峡温泉では大規模なホテルで客室53室、大広間2室があった。
しかし経営が悪化し2007年に廃業。
翌08年には破産手続きを開始し競売を4度行ったが決まらず、
09年に破産手続きが廃止になった。

建物はそのまま引き取り手がなく廃虚になったという。
***********

朝日デジタルより引用
https://www.asahi.com/articles/ASL9N5TFKL9NUBUB00N.html

秋田)略式代執行でホテル解体 落下物の危険防止 湯沢
神野勇人、山谷勉2018年9月22日 3時00分

 所有者がいないまま廃虚となっている秋田県湯沢市の小安峡温泉にある
「小安観光ホテル鶴泉荘(かくせんそう)」の解体に向け、市が準備を進めている。
事業費は1億5千万円を超える。空き家対策特別措置法に基づく「略式代執行」による建物解体は県内で初めて。

 解体されるのは鉄筋コンクリート造りの3階建て2棟と同5階建て1棟、
国道上を結ぶ渡り廊下1棟など計5棟(延べ約5500平方メートル)で、
古い建物は築50年を超える。
ホテルは同地区で最大規模を誇ったが、運営会社の「小安観光」が2007年に廃業。
競売でも買い手がつかず、所有者がいないまま、老朽化した建物だけが残った。

 毎冬、市や県がこれらの建物の屋根上の雪を取り除いてきた。
落下物の危険性や廃虚が景観を損なうことから、市は今春、略式代執行での解体を決定。
今月20日の市議会全員協議会では、着工の遅れや補正予算について説明があった。
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鬼怒川温泉も廃墟が多く残っており、危険で見栄えも悪いと思います。
観光地の廃墟は、町全体の雰囲気を悪くするので、観光地としては致命的なわけです。

全国的に、バブル時にこういった建物が数多く建てられたり、増築されたりして、
 コロナもあり、現在廃業しているホテルや旅館はかなりの数があります。

廃業したホテルや旅館では、破産管財人から財団放棄されていたり、相続放棄待ちの物件も多いと思います。
ちなみに、銀行の抵当権が当然、付いているものの、実行しても回収見込みがないので、そのまま放置。


リフォームや、メンテナンスをきちんとし、
 定期的に修繕工事を行っているホテルや旅館

 新たな借入や費用の捻出ができないホテルや旅館
とで、
 大きな差となる。

市町村の施設も老朽化が激しく、予算が組めない施設があります。
橋などは撤去費用も捻出できず、通行止めの看板を立てていたりします。


反面、東京では、
 再開発事業として、駅全体がビルになっていたり、通路が大幅に広くなっていたりします。

地方と東京の差は、歴然です。
結論的に言うと、お金の差です。
その土地や建物がお金を産むかどうか。


地方でも、例外的に、図書館がめちゃめちゃおしゃれで、東京のTUTAYAに負けていないところもあります。
例えば、美浜町。
温泉施設が700円程度で利用できる地方もあります。
敦賀市。

共に、原発を受け入れています。
町民や市民は、関西地区に電力を送るために潜在的なリスクを受け入れ、
 税収、仕事、産業を手に入れている。

リフォームやメンテナンスをするにも、お金は必要。

そのお金をどのように手に入れるのか?
どうやって、人や産業を呼び込むのか?

今、地方が求められていることは、
 知恵を絞って工夫したり、
 厳しい決断をしたりして、
 人口や産業が、他の都市に取られてしまうことがないようにする
ことです。

東京では当たり前のことが、地方では、絶対にできないことがたくさんあります。
インターネットや動画で、 
 場所の価値が薄れている
とはいえ、
 総合的に考えてみると、やはり都市の方が魅力的である
と思います。

人が集まる、お金が流れている、情報が集まる、インフラが多い、環境が整備されている、チャンスが多い、仕事が多い、、、
好循環を生み、ますます集まり発展する。

ただ、個人的には、地方、特に箱根のような温泉地はなくてはならない存在です。
だからこそ、ホテルや旅館には頑張ってもらいところです。
コメント
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