知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

2021スタート。

2021年01月01日 | 国家論
10年ごとの区切りだと
 今日から新たな10年がスタートします。

今まで辛い毎日だったとしても、
 それは過去のこと。

新たな10年を今日から築くことができる。
そんな感じで、取り組むと前向きになれると思います。

計画を練って、成長戦略を描くのにもってこいの時期です。

学んだことを生かしたり、人に伝えることで、
 思考を深めていく。
そんな区切りにもなると思います。


大学の頃にロールズを学んで、無知のヴェールや正義論に触れ、
 その後、憲法を学んで自由主義の重要性を理解し、
 共産主義や全体主義の恐ろしさをナチスやソ連から学びました。

2011から2020の10年間で、
 中国共産党のチベット、ウイグルの迫害、監視社会化
 香港の弾圧、カナダ人への死刑判決、新型コロナウイルスの隠蔽、
 オーストラリアへの輸出入の制限(政治と経済の一体化)、
 アメリカ大統領選挙への介入(政治家への資金提供)
などが明らかとなり、
 共産主義や全体主義の恐ろしさ
が現実のものとなっています。

中共がすごいのは、
 孫子の兵法を巧みに使っているということ。
「見事」としかいえない。

ソ連にはなかった「巧みさ」が中共にはあります。
メディア(プロパガンダ 情報戦)、政治家、司法、行政へ、資金とトラップで入っていき、
 情報を得たり、思い通りに動かしたりし、
 戦わずして勝つ。

アメリカ大統領選挙でバイデン→カマラになれば、
 中共の勝ちです。

ソ連は、スパイを大量に送り、
 軍事強化や科学技術に力を入れ、アメリカと戦っていた
ものの(冷戦)、
 大学(孔子学院)で左翼思想を徐々に根付かせたり、
 地方議員を連邦議員に育て上げ思い通りに動かしたり、
 有力議員の家族とビジネスという名の賄賂で懐柔したり、
 投票制度の欠陥をついて選挙に介入したり
まではしなかった。

このやり方を学べば、
 日本の政治家やメディアに親中派が多い
のも頷けます。
現在、中国の大停電や、習近平の手術のニュースの真偽について報じているメディアはありません。


ただ、この「戦わずして勝つ」という孫子の根本戦略は、
 弱者が勝つためには、非常に有効な戦略です。

攻めて勝ったとしても、
 こちらの兵を失うこと

 手に入ったはずの相手の兵や資産を失うことになる
わけです。

孔明が強かったのも、
 負ける戦はしない
からです。

戦をする際にも、
 地形を利用したり、謀略を図ったり、罠を仕掛けたり
とあらゆる手段を使って、
 戦を有利には持って行きます。

戦略がいかに重要であるかが分かります。
この点は、個人で学ぶことができます。


ただ、
 そんな戦略に優れた中国において平和な時代は長く続きません。
最も長かったのが唐で300年くらいです。

日本は、300年の大和朝廷成立からみれば、
 すでに1720年あまり天皇制が続いています。

世界で唯一の国です。


中国の王朝が崩壊するシステムを学ぶと、
なぜ日本は王朝(天皇家)が続いているのかが、よく分かります。

中国の場合、皇帝が悪政を働いたり、皇帝の取り巻きが悪性を働き、
 国民が苦しみ、反乱を起こし、別の一族が皇帝を倒し、新たな王朝を作り上げる。

その際には、政治の安定を狙って、王朝を断絶させ、皆殺しにすることが多い。


清の場合は、イギリス・フランス・ドイツ、後にロシア、日本が植民地化し、
 崩壊後は、中華民国(孫文・袁世凱)→中国共産党(毛沢東)
という流れをたどりました。
 毛沢東の王朝が中国共産党の中華人民共和国
です。

それを、
 習近平が権力闘争に勝って、ついに皇帝の座を手に入れた。

ただ、
 国民が圧政に苦しみ出している。

崩壊すれば、
モンゴル、チベット、ウイグルの独立。
香港、マカオの都市国家化。
朝鮮・満州族、漢民族などによる地方都市の分化と連邦化。
 ソ連崩壊と似たような歴史をたどる可能性が高い
と思われます。


日本の場合は、
 平安、鎌倉、足利、江戸など幕府はあくまで、天皇から政治を委ねられている
ため、
 政治の失敗の責任は幕府に向かう。

天皇は国民のため、日本国のために祈りを捧げる存在として、
 国民から慕われ、敬われる存在であり続けている。

そんな王は、世界中どこにもいない。
だから、日本の伝統、文化、風習などとともに、国民の意識に根付いている。

日本人の気質として、厳しい自然環境のもと、
 仕方がない
という開き直りの精神と、
 我慢強さ、勤勉さ
という美徳を手に入れた。

神は自然のあらゆるものに宿るという多神教であり、
 他に寛容であり、よいものを抵抗なく受け入れる。

寺の除夜の鐘を聞き、神社を参拝する。

現在でも、仏教、神道の風習のほか、
クリスマスを祝い、
iPhoneが一番普及し、
韓国ドラマや韓国のアイドルグループに熱狂する。

一緒に楽しめばいい。
別に征服しなくても、一緒に豊かになればよい。
そんなに貯めこまなくても、みんながそこそこ生活できればよい。


文明の定義として、文字や支配階級、都市、人口などが上げられ、
 縄文時代は一般に文明とは認められていませんが、
 日本の縄文時代こそ、資本主義の弊害を目の当たりにした現代人が学ぶ理想の文明
だという見解があり、見直されています。

ただ、そんな日本に危機が迫っています。
アメリカと同様に、左翼思想が日本の美徳を侵し始めているからです。

これからの10年で立て直せるかどうかが重要です。
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