知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

正義の実現のコスト

2020年12月07日 | スキルアップ
アメリカ大統領選挙で不正が発覚しても、
 民主党は逃げ切れる
と踏んでいたようです。

当選を既成事実化してしまえば、
 再集計や裁判には莫大なコストがかかる
ため、
 トランプ陣営はそこまでできない(してこない)
と思っていた。

 再集計の費用は、集計を申し出た者が負担するというルール
 不正選挙を裁判で争う場合には、不正投票についての立証責任があるという裁判のルール
この2つの原則があるため、
 多少の不正が見つかっても、「結果を左右するほど重大な不正とはいえない。よって選挙は有効」
という判決で乗り切れる。

ただ、今回は、
 不正の程度があまりにひどく証人が膨大にいること(トランプが予想以上に票を得たため)、
 メディアの無視が露骨すぎ、国民も不信感を持ちはじめたこと(監視カメラ映像で流れが変わった)
 トランプ陣営への177億円もの寄付が集まったこと(再集計、選挙費用の確保)
 優秀な弁護士集団がトランプの見方をしていること(パウエル軍事弁護士など)
など、
 民主党の誤算は大きくなっています。


日本人は、
 正義は勝つ
と信じている人が多いわけですが、
残念ながら、
 理不尽なことが多いというのが現実
です。

 正義の実現には、コストがかかる
というルールは、
 日本人には、なかなか受け入れられない。

仮に、
 自分は罪を犯していなくとも、嫌疑をかけられたい以上、
 原則として、自分のお金を使って、合理的な疑いが残るというレベルまで証明しなければならない。
そうしなければ、やってもいない罪で、有罪となってしまう。

国選弁護人では不十分だというのであれば、私選弁護人を選任しなければならないわけですが、
 着手金だけで40万円以上し、無罪判決の際に、成功報酬が、最低でも、同程度(40万円)は必要となります。

 なんで、疑いを晴らすために80万円以上も払わなければならないの?


同じように、交通事故で、過失割合が争われた場合でも、
 裁判で自分が正しいと認めてもらうために、弁護士費用がかかります。
現在は、自動車保険に弁護士費用特約がついていることが多いため、
 悔しい思いをすることは減っている
と思いますが、
 昔は、裁判費用を考えて泣き寝入り(不合理な過失割合でも妥協する)
ということが多くありました。


ここでのポイントは、
 正義の実現にコストがかかる
ということです。

そうならないようにするには、
 予め、対策を練っておく。

えん罪なら
 痴漢のえん罪を防ぐため、そもそも満員電車にならない
 トラブルが起こりそうな場所に立ち入らない
交通事故なら
 前方、後方にドライブレコーダー
 やりとりはスマホで録音(事故直後は過失を認めていたのに、後で供述を覆す人が多い)
 早めに警察と保険会社に連絡(証拠保全)

裁判に行く前に対応できれば、コストが少なくてすみます。

大統領選挙の場合も、
 投票用紙の輸送、有効期限についての法定(監視員)
 署名の照合作業の手順を法定(監視員)
 監視の強化(監視員の権限の明確化)
 投票用紙の証拠保全(後の検証のため)
 集計ソフトの証拠保全(後の検証のため)
 全ての工程を監視カメラで撮影
 不正発覚の場合の厳罰化
など、
 予め法で定めておく
ことで、
 ある程度は、不正を食い止めることができました。

ただ、今回はコロナのゴタゴタを利用し、郵便投票を拡大したり、初めて導入した州が多かったりと
 選挙の準備ができていなかった
ため、
 深刻な事態となっています。


このようなリスクマネジメントの手法は、
 人生にも活用できる
と思います。

 リスクを洗い出して、予め対策を練る。

もちろん、
 すべてのリスクを見つけることなんてできない
と思います。

ただ、
 アメリカ大統領選で起こっていることを調べておく
ことで、
 こういうことが起きるんだ
と知ることができ、
 自分にも応用できる
ようになります。

知的に成長するということは、
 自分に関係なさそうな事案にも関心を持って、
 こういうことが起きるんだなと予見可能性を高めること
だと思います。

 予見可能性を高めることで、結果も回避できるようになる。

多くの日本人は、
 平和な壁の中で暮らしており
 報道もきちんとされていないので、世界で行われている卑劣な出来事を知ることができない。

そのため、
 自分にも降りかかりかねない卑劣なことを予見できない
わけです。

中国共産党を調べれば調べるほど、
 100年後に平和な日本のままでいられるかどうか不安になります。

 世界中で起きている様々なことを学んで、
 予見可能性を高め、
 最悪な結果(日本の平和が脅かされる)を回避できるように、対策を取る必要がある
と思います。

基本、世界には、悪党がたくさんいるので、
 食い物にされないように、手法を学んで、対策を練る必要がある
というわけです。

オレオレ詐欺やフィッシング詐欺なんか見ても、
 世の中、悪党がたくさんいる
ということは、容易に分かると思います。

手法を知れば、引っかからないですみます。

悪党には関わらないのが一番ですが、
 関わってきたら、適切に対処しなければなりません。

そのために、自衛力が必要なら、自衛力を強化する必要があります。
平和に暮らすために、必要経費というわけです。
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