知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

自分を機関化する。

2010年04月24日 | 自分の未来を組み立てる。
国家の仕組みを学ぶと、
 いろいろなところで応用できる
と思います。

日本国憲法は、市民革命の理論を受け継いでアメリカ主導で作られたものですが、
 長年のスキル
の積み重ねによって、できているといえます。

三権分立の手法は、会社経営でも応用できる。
会社法を学ぶと、憲法の考え方が出てきます。


まず、
 国会。
国会は、法律を作る機関。

内閣。
内閣は、法律を実行する機関。

裁判所。
裁判所は、
 法律が憲法(根本規範)に違反していないか、
 内閣がきちんと法律を実行しているのか
をチェックする機関。


株主総会が国会のような役割を果たす。
会社の方向性や重要案件を決議する。

取締役会や代表取締役が
 株主総会決議に従って経営を実行する。

監査役(取締役会)が
 代表取締役の経営をチェックする。


大きく分けると、
 ルールを作る→ルールを実行する
 ルールの正当性、ルールがきちんと実行されているかをチェックする

この3つの機関がうまく機能することで、
 永続的な成果
が得られるということ。


これを個人に応用するとよいと思います。

個人の場合には、3つの人格を作る。
 ルールを作るタイプの人格。
 ルールを実行するタイプの人格。
 それらをチェックする人格。

これらの人格をごちゃごちゃにすると、
 迷いが生まれる
ので、クールに割り切るとよいと思います。

ルールを作るときは、
 目的を中心に作る。

医者になるという目的を決めたら、
 目的を実行するためのルールを決める。

朝6時に起きて勉強しよう。←ルール
このときに、実行する人格の話はあまり聞かない。
実行する人格は、こんなことを言い出します。
 僕は、低血圧だから朝は弱い。
 朝早く起きると、学校で寝てしまって効率が返って悪いよ。

やらない理由をもっともらしく言ってくる。

実行する人格は、楽をしたいと考えるので、ルールを作るときには切り離す。
仕分け作業で実行する機関が、お金くれというときと同じようなものです。

ルールを作ったら、ルールの正当性をチェックする人格でチェックする。
その時に、ルールを実行する人格の意見も聞き、総合的に判断する。

その後、やってみようと考えたら、実行する人格で実行する。

実行後、再び、チェックする人格でチェックする。

自分の人格を大きく3つに分けて、
 それぞれの役割に応じて検討する。


さらに、チームの場合には、使えると思います。
世の中には、
 ルールを作ることが得意な人
 ルールを実行することが得意な人
 それらをチェックすることが得意な人
がいます。

そういった適材適所を考慮して、チームを作る。
そして、チームを生かす。

仕事を部下に任せるときにも、
 この仕事は新しい仕組みを考案するタイプの仕事
だから、
 あの人にやってもらおう。

 この仕事は、マニュアルに従って、効率よくやってもらえばよい仕事
だから、
 あの人にやってもらおう。

 この仕事は、細かい数字をチェックするタイプの仕事
だから、
 あの人にやってもらおう。


仕事を分けて、適切に割り振ることで、
 効率がよくなる
と思います。

こういった手法は、
 論理の分析の手法
と同じようなものです。

ごちゃごちゃしているものは、
 分けて、整理する。

分けて整理するスキルは、
いろいろと使えると思います。
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ギリシアから学ぶ。

2010年04月23日 | 自分の未来を組み立てる。
ギリシアの財政赤字は、GDP比で
 12.7パーセント
ではなく、
 13.6パーセント
であると発表されました。

これにより、ギリシア国債の格付けは、
 A2からA3に落ち、
利率も8.3パーセントに上がりました。

1年前には、GDP比3.7パーセントと報告していたので、
10パーセントも違いがあったわけです。


これでは、信用されず、だれも国債を買ってくれなくなります。
それにより、EU諸国、特にドイツの負担が増えることになります。


会社でイメージすると分かりやすいと思います。
決算の報告が予定よりも悪い。
社債を買ってもらえない。
銀行は、低い利息で貸してくれない。
高利の消費者金融で借りざるを得なくなる。

その結果、利息の支払いが困難になる。
ますます、財政が悪化する。



これは、日本でもいえることです。
日本の場合は、国債を買っている人は、日本国民が多いため、
急に、国債の利率が上がることがないわけですが、
信用がなくなり、国債が売られるような事態になると、
利率を高くしなければ、だれも買ってくれなくなります。

そうなると、IMFに協力を要請するしか方法がなくなるわけです。


これは、個人でも応用できます。
個人の場合にも、
 信用
が大事です。

約束は絶対に守る。
嘘はつかない。

これによって、信用が生まれます。
他方で、信用はすぐになくなる恐れがあります。

信用がなくなると、
 取引がしにくくなる
ので、その後のチャンスを失うことになります。

取引は、お金を手にする手段なので、
 お金を失う
ことにつながります。



上司から信用されていれば、
 よい仕事が与えられる。

よい仕事は、スキルアップのチャンスなので、
 それに一生懸命取り組む。

スキルアップができれば、事情価値が高まるので、
 独立のチャンスも昇給のチャンスも生まれる。

他方で上司から信用されていなければ、
 雑用のような仕事しか与えられない。

だれでもできる雑用のような仕事は、スキルアップが難しいので、
 希少性が高まらない。

そのため、給与も上がらないし、安い人件費のアルバイトによって、
 職を奪われるリスク
さえある。


そのため、まずは、
 雑用のような仕事でも一生懸命、素早く正確に行う。

それを繰り返し、上司に、
 こいつは使えるぞ
と思わせる。

少しずつ難しい仕事が与えられる。

分からないことは調べたり、聞いたりして、
 適切にこなす。

それによって、スキルアップをし、
 さらに上司の信用を得る。


仮に信用を得て、仲間にしてもらえても、
 ギリシアのようにうその報告をする
と一気に信用を失います。

最悪、仲間から排除される恐れもあります。

そうなると、過酷な道を歩まなければならなくなります。

スキルアップのための戦略として、
 上司に信用されて、スキルアップに役立つ仕事を与えてもらえるようにする
ということは、かなり重要だと思います。

出世していく人と、そうでない人の違いは、
 めぐり合う仕事の差
であるということもできます。

そして、よい仕事に巡り合うためには、
 そういった戦略が必要だと思います。
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パターナリズムと地方自治。

2010年04月22日 | 自分の未来を組み立てる。
地方分権が進まない理由としては、
 中央官庁が権点を手放したくないと考えている
というもののほかに、
 地方自治体に任せて大丈夫なのかという懸念がある
といわれています。

どういうことかというと、
 地方が自分で決めることができる
とすると、
 東京、大阪、名古屋など大きいところはいい。

人材もいっぱいいるからです。

でも、過疎の進んだ自治体には、
 優秀な人がたくさんいるのか。

条例制定権を行使して、
 地方議会に、地方にあった条例を立案するスキルがあるのか。

ないでしょう。
だから、国家が、全国一律の基準をきちんと決めて、
 国民の利益が害されないようにしている
のですよ。

いわば、親心です。
学校の部屋数、運動場の広さ、
建物の鉄骨の太さ、数、
病院のベット数・・・

細かいものもきちんと決めてあげているんです。

これらの規制は、
 あなた方のためですよ。


こういう論法です。

これは、まさにパターナリズム。

つまり、パターナリズムと
 大きな国家や中央集権国家
とは深く関係するということです。

パターナリズムが、
 大きな国家を正当化する根拠となっている
といえるわけです。


田舎の地方議会を傍聴しに行ってみるとよいと思います。

 なくてもいいのでは?
と思えるはずです。

現状は、
 条例はほとんど行政(市役所職員)が作っている。

地方議会議員は市の担当者の説明を受けて、
 趣旨がよくわからない的外れな質問をする。
 市の担当者も、噛み合っているのかよくわからない答えをする。
 そして、可決。


ただ、彼らが目を覚まして、活発になるときがあります。
それは、
 議員定数を削減する条例、
 報酬を削減する条例
です。
今の名古屋市の戦いがこれです。

彼らの言い分は、
 議員の数を減らせば住民の意見が市政に反映されなくなる
ということ。

ただ、世界的にみると、人口に占める地方議員の数は非常に多い。
しかも、年に数回しか発言しない人もいる。
その人数が本当にいるのか、現時点で、住民の意見をどの程度反映しているのかは、検証されていない。


個人的には、
 議員の数と報酬を下げ、
 お金のためではなく、
 市政のために活動してくれる意思と能力を備えた人
のみが、議員になれるようなシステムを築くべきだと思います。

数を減らせば、質が上がる可能性があります。
競争が生まれるからです。勉強もするはず。

今は、兼職が許されているため、自分の仕事をもっていて、
仕事の合間に議会に行っている人も多い。

年金の上乗せ分と考えて、議員になっている高齢の人もいる。

そういう人は、排除して、
 地方議会の質を向上させる。

そのうえで、
 パターナリズムは必要ない。
 僕らの議会は自分で決めて自分で実行できるスキルをもっている。
つまり、
 知的に成長した議会である
という主張をして、
 中央官庁の権限を奪っていく。

人が幸せに生きるために国家があると仮定すると、
 一番生活に深く関係してくるのは、実は市政です。

市役所レベルでいろいろな行政サービスがワンストップで受けられることが
 効率もよく、質の高いサービスが提供できる
と思います。

橋下知事には頑張ってもらいたいと思います。
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いよいよ自民崩壊へ。

2010年04月21日 | 自分の未来を組み立てる。
「舛添氏離党へ 週内の新党発足目指す」 産経ニュース

いよいよ崩壊へって感じですね。
くどいようですが、
 自民党の存在意義は与党であった
ということ。
さらにいうと、
 お金があった
ということ。
さらには、
 当選しやすかった
ということ。

だから、自民党で選挙に出ていた。

それが、与党(利権)でなくなった。
お金もなくなった(自民党の預金の減少は著しい)。
さらには、人気もなくなり、票もなくなった。

自民党でいる必要はない。

そうであれば、
 当選しやすそうな政党へ移動する。

それが、自民党議員の心理であり、崩壊の流れです。


ここで、憲法。
 政党ってそもそもなんなの?

政党の役割は、意見の集約。
 1億2000万人の意見はまとまらない
ので、
 自分の意見に近いな
という政党を、有権者が選び、
 その政党が話し合って、政策を決める。
これが、政党の意義。

労働者を大切にする政策を実現する政党。  労働党
自営業者を大切にする政策を実現する政党。 保守党
環境問題を大切にする政党。        みどりの党 など
共産国家を目指す政党。          共産党
宗教団体の意思を代弁する政党       いろいろ

これらの政党が話し合って決めていく。


今の日本では、政党がこの意見の集約機能を失いつつあります。
まぁ、過渡期なので仕方がないのですが、
 本来の議会制民主主義とは異なります。

日本の政党は、
 票がもらえればなんでもよい
という政策を作っています。


本当に、何かを実現したいときには、
 敵が生じても仕方がない
と思います。

すべての人が味方になってくれるはずがない。
それが多様性です。

このブログを読んでくれている人が、思ったより多くてびっくりしていますが、
 それでも、みんなが同じ意見をもっているわけではないし、
 書かれている考え方を気に入ってくれているわけではないわけです。
みんなに嫌われないようにと、
正論ばかり書いているブログはつまらないし、
ためにはならない。

飲みやすい薬が効果が薄いのと同じです。

独自性が強いと、1回見て、敵意を抱いて2度と見に来てくれない人もいる。
(自助努力がきらいな人はこういうブログは嫌いなはず)
それとは反対に、独自性がつよいからこそ、毎日来てくれる人もいる。
(国家に対する危機感をもっている人など)

政党は、同じような意見をもっている人が集まっているということになります。
自分がよく見るブログがおそらく自分の政策傾向を示していると思います。
それぞれ、好みがあるはず。

みんなが気に入るというのは、宗教的な洗脳くらいしかないと思います。
みんなが気に入る政策というのもありえない。
仕分け作業も、そこで働いている人からすると、絶対に許せない政策です。

だから、同じような意見をもっている人達によって、政党という一つのまとまりができ、
その政党が意見を集約して、それぞれの政党間で
 みんながまぁ仕方がないか
という妥協ラインを決めていくわけです。

それが、民主主義。

今は、国民新党のポジションを狙って
 いっぱい政党がでてきています。
(この辺は、以前書いたので省略。)

しかし、目的が国民新党のポジションがほしいというだけなので、
 政策というものはない。

だから、
 郵政民営化の賛成論者と反対論者が一緒の政党をつくる
わけです。

過渡期だから仕方がないわけですが、
 こんな政党に自分の未来を託すべきではない
と思います。

 自分の未来は、自分で組み立てていくしかない
わけです。

そもそも未来を考える知的能力のない政治家、
自分のことしか考えていない官僚、
なにも考えをもたない国家に頼ることなく、
 自分でたくましく生きていくためのスキルを磨く。


民間企業は逞しくアジアに目を向け、戦略を練っています。
実際に、果敢に攻めている企業もたくさんあります。

個人もグローバルな視点をもって、
知的に成長して、
 そんなに儲けなくとも、死ぬまで安心して暮らせるだけの収入を得られるように
今のうちから準備しておく必要があります。


今後はたくさん儲けても、税金で持っていかれるだけです。
最高税率はどんどん上がり、
社会福祉目的の支出(介護保険料、消費税など)もどんどん増えていくはずです。

こういう国家では、
 一時的な高い収入よりも、安定的なそこそこの収入を目指す
ほうが賢いと思います。

最悪、物価の安いアジアで贅沢な老後を迎えるというプランもありますが。
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頭を鍛える。

2010年04月19日 | 自分の未来を組み立てる。
NHKの「ハーバード白熱教室」のサンデル教授の講義を聞けば、
 日本の大学のレベルが、いかに低いか
が分かります。

僕が大学のころに思ったことは、
 海外の有名どころの先生の授業を予備校みたいにサテライトで放映したらいいのではないか
ということでした。

 この人の講義に授業料の価値はないな
と思った人が何人かいたためです。

講義は、教える技術が必要ですが、
 日本の場合、教える技術(スキル)を磨くトレーニングをする機会がない
ため、大学講師のうまい下手の差が大きいわけです。

特に、経験もない人は最悪です。
教え方を研究している人は、経験によってだんだんうまくなっていく。
そういう意欲のない人の講義は非常につまらない。

その点、このサンデル教授の授業はとても面白い。
学生との議論の中で、話が進んでいく。

しかも、すごく頭が切れるので、
 学生の話を的確にいい変えて、軌道修正を図ることができる。
鋭い眼光で、どう展開しようかを瞬時に判断して、学生に鋭い質問で切りかかる。

また、学生もその質問にがんばって答えようとする。
さすが、ハーバードだけに意欲的な人が多い。

こういう環境で、講義を受けていれば、
 自然と考えるトレーニングとなり、頭が鍛えられる
と思います。


日本の大学では、なかなかこうはいかないと思います。
例外的に非常にうまい人もいますが。


サンデル教授の授業のスキルは、
 自分で考える際に応用できるスキル
なので、一度見てみるとよいと思います。

ある見解について、事例を踏まえて頭に入れる。
その見解のおかしいなと思うことを考える。
それに対する反論を考える。
さらに、それに対する反論を考える。

このブログでも軽く触れていますが、
 功利主義の話

 金持ちからたくさん税金を取ることの妥当性
など、
 正義や公正とは何か
がテーマです。

こういった政治哲学を学んでおくと、
 自分の人生を深く生きられる
と思います。

広い視点で考えることで、
 大衆に埋もれることから脱出する。

行動は大衆と全く同じでも、
 視点は変わってくる。

そういう視点が大切です。

最近では、ロースクール生ですら、
 政治哲学、法哲学、法社会学
といったマクロ的な視点を学ぶことなく弁護士や裁判官になっているそうです。

憲法、民法、刑法などの試験に出る科目の学習に手いっぱいで、
すぐには役に立たないものの、考える下地になるような学問は軽視される傾向があるということらしいです。

法社会学は、弁護士や裁判官の存在意義にかかわる非常に大切な学問ですが、
 試験には全く関係ない
ので、無視されているわけです。


哲学などの学問は、直接には役に立たないかもしれないですが、
 人生をより深く楽しむためには必要だと思います。

 何のために生きるのかを考えている人と、
 ただ単に生きている人
とでは、
 いろいろ差が生じてくる
はずです。

ただし、あんまり考えすぎると、精神疾患に陥る危険性があるので、
 理想と現実のバランス
 精神と肉体のバランス
を取るように気をつける必要があります。
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教科書が分厚くなっていく理由~発展の構造を利用する。

2010年04月17日 | 自分の未来を組み立てる。
大学で一生懸命してきた人は、本屋に行って、
 大学時代に使っていた教科書
を見てみるとよいと思います。

たいてい分厚くなっています。

これが、今回のテーマ。

なぜか?

それは、時間の流れによる
 発展
です。


第1版では、300ページ
第2版では、306ページ
第3版では、310ページ・・・

必要がなくなって、切られることがあれば減りますが、
普通は、増えていく。

版を重ねるごとに、
 新たな出来事
を盛り込んで、説明しようとする部分が増えるからです。

法律の本でいえば、
 新たな判例
ができたり、
 法律が改正
される。
そのため、
 その情報を盛り込んで説明しようとする部分が増える。

経済の本でいえば、
 リーマンショック
など、衝撃的な出来事が起こる。
そのため、
 その情報を盛り込んで説明しようとする部分が増える。


時間の流れにより、情報が増えていき、
時代に合うような質の高い本にするためには、
 ページ数が増える
ということ。
これが、ポイントです。


これからの社会では、さらに情報が増えていきます。
前述の時間軸の情報の追加のみならず、
さらに場所的な情報の追加が加わるからです。

今までは、日本だけの情報でも、ある成果を上げることができました。
それが、今は、ITの発達で、
 世界中の情報が容易に手に入るようになった。

情報は、多ければ多いほど、それを考慮に入れ、取捨選択をすることで、
 質の高い作品ができる。

例えば、大学院生が研究論文を作ろう思った場合に、
 20年前に入手できたドイツの判例情報と
 現在入手できるドイツの判例情報
とではかなりの差があります。

本もアマゾンで容易に入手できるし、公開されているデータも多いからです。

これが場所的な情報の追加。


しかも、時間的な情報の追加として、
判例は積み重なり、本などは、どんどん分厚くなっている。

そのため、20年前よりも、膨大な情報があるため、
それをうまく利用できれば、より質の高い作品を作ることができる可能性がある。
そのためには、情報に対応する力が求められているわけです。


これは、ビジネスについてもいえます。

20年前のビジネスマンは、
 日本の消費者のみを対象に、
 その当時ある情報で対応すればよかった。

現在のビジネスマンは、
 世界中の消費者を対象に、
 その当時から格段に増えた情報を駆使して対応しなくてはならない。

営業マンなら、
 製品のラインナップの多さ、
 年々分厚くなるカタログへの対応が求められていることになります。

こういった情報の拡大への対応は、
 大変ですが、やり方によってはチャンスになる。

情報が増えるということは、
宝物が増えるということ。

 ある情報が、自分に富を与えてくれる
として、
 20年前には、その情報を入手できなかった人が
 現在は、入手できる可能性があるということ。


情報が積み重なって、質の高いものになっていく。
その発展の成果をうまく利用して、自分の富に換えていく。

教科書が分厚くなっていくように、
 自分のスキルも分厚くしていく。

時間とともに新しい出来事を吸収して、自分の考える材料に加えて、
 質の高い思考力を身につける。

本とともに、自分も発展していく。

そのためには、
 著者のように、発展の努力を続けるということ
です。


大学の教科書の中には、
 著者がすでに死亡していたり、引退していたりして
版が重ねてないものもあると思います。

そういう本を手に取り、
 自分は版を重ねることができているか
を考えてみるとモチベーションのアップにつながります。


あまり売れなかった本だと、
 絶版になっているかもしれません。

めざすべきところは、
 元気なうちは、現場でバリバリ仕事や研究をして、版を重ねていく。
 カーネギーの「道は開ける」のように、ずっと書店の棚に並ぶような不朽の名作を作るイメージで、質の高い人生を目指す
ということです。

改訂、改訂・・・
第30版・・・・
毎年、改訂版を出せるように、自分のスキルを上げていく。
お年寄りになっても、
 おっくうがらずに新しいものに関心をもつ。

IPADを使って、洋書をダウンロードして、
 最近老眼でね・・
と笑いながら、
 文字の大きさをタッチパネルで操作しながら読んで、
 あっこの学者のこの理論を使えば、20年前に悩んでいたあの問題は解決できそうだ
などと、考えているおじいさんがいたら、
 かなりクールだ
と思います。

さらに、
 同じように悩んでいる人の考えるヒントになれば
と考えて、それをブログで公開している。

それで、それを読んだ人が、
 自分なりに生かして、発展させて、発信して・・・

クールで、ちょっと温かい社会。



知というソースは、
 ソクラテスの時代からそうやって受け継がれてきて
 これからも受け継がれていくことになるはずです。

知は、一部の学者のものではなく、
 頑張って生きているすべての人のためのものである。

知は、
 すべての人が幸せに生きるために
役立たれなくてはならないものだからです。
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池上彰の知的成長から学ぶ。

2010年04月16日 | 自分の未来を組み立てる。
池上彰氏は、ジャーナリストです。


1973年NHKに入社。
2005年同退社

2009年 学べる!!ニュースショー!

2010年 そうだったのか!池上彰の学べる!ニュース
      ズームイン!!スーバー

(Wikipedia参照)


池上氏の現在の活躍は、
 1994年から始まった、「週刊こどもニュース」
です。

僕も見ていました。
分かりやすく子供にもわかるように、
 視点を明確にして基礎からニュースを伝える。

この訓練を10年もしていたため、
 分かりやすく伝える
というスキルが身についた。

 週刊こどもニュースのお父さん役
も、初めのころより、回数を重ねるに従ってうまくなっていった。

ちなみに、このときは、サラリーマンでした。



何が言いたいのかというと、
 サラリーマンであっても、日々の仕事をがんばって、
 スキルを身につけていけば、その後の人生を開くことができる
ということです。

現在、独立により、NHK時代の数倍(十数倍)の報酬を得ているはずです。

 お父さん役のまとめ方(企画段階でこどもニュースのノウハウを応用)、
 資料の作り方(そのノウハウを利用して、スタッフに指示・修正)、
 語り方(長年キャスターとして身に付けたスキル)
が、今のたくさんの仕事を作っている。


これは、
 10キロのトランクの話(僕が勝手に作ったものなので過去のブログか、グーグルで、知的成長 10キロのトランク。で検索すると記事がアップ中はでてきます。)
がそのまま使えます。

開けてみたら、トランクの中身は紙幣だったということ。

多くの人は、
 今はトランクを運んでいる
わけです。

でも、中身は分からない。

だから、中身は紙幣何だと思って、わくわくしながら運んだほうがよい。

そして、積極的に、一生懸命やることで、うまくいく。

そのときに、中身を見てみる。

やっぱり、紙幣だったんだ。




子供向けのニュース番組を作るって!
そんなの、俺の仕事じゃないよ。
俺は、大人向けのいや、専門家向けの高度な番組、知的な仕事がしたいんだ。
俺みたいな、経験のあるキャスターにそんなくだらない仕事をやらせるなんて・・
そんな低レベルな人向けの番組は、知識のないやつでもできるだろ!

と仕事の内容がカタログだと思って運ぶのを断った。
あるいは、いやいや運んでいた。

10年たって、トランクの中身を空けてみた。

やっぱり、くだらないカタログだった。
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法人実在説を参考に。

2010年04月15日 | 自分の未来を組み立てる。
法人実在説というのは、
 法人は普通の人間(自然人といったりします)と同じように、存在している
という考え方です。

法人は、法人の意思をもっていて、法人としての行動をする。

法人の意思が、構成員すべての意思と一致するわけではないのは、
 法人としての独自の意思があるからだ。

この法人の意思は、株主総会や取締役会が決めているわけです。

これに対し、
 法人という存在なんてないよ。
というのが、法人擬制説です。

 すべて、構成員の行為でしかない。
 でも、法人が責任を負わされるよね。
 それは、法が、構成員の行為を法人の行為とみなしている(擬制している)にすぎないよ。
 

別に学説の対立が大切なのではなく、
 このような考え方が役に立つ。


つまり、
 構成員とその集まり(集団)
がある場合、
 その集まりに独自の意思や行動があると考える
わけです。


会社の意思や行動がある。
構成員の意思や行動とは別に。


これが、チャンスになる。

大きな会社になればなるほど、
 意思決定に時間がかかる。
 スピードが遅い。

優秀な従業員が、最高にお金になるアイデアを思いついても、
 それを形にするまでには、時間がかかる。

従業員の意思やアイデアと
 法人の意思や行動とは別
だからです。


逆に、
 法人がすごく大きくて強そうでも、個々の従業員は大したことがない場合もある
ということ。


知的成長戦略は、死ぬまで続きます。

大企業に入ることができた人は、
 偏差値の高い大学に入り、入社試験でうまく対応できた
というに過ぎません。

その後、知的に成長してきた社員と、
競争が少ない職場でのんびり過ごしてきた社員では、
雲泥の差があります。

自分が中小零細企業の社員で
 相手が大企業の課長
だからといって、卑屈になる必要はないわけです。

個々の構成員の能力は、法人の実績と一致するとは限らないからです。


よく、大企業に勤めていた人が、
 独立してコンサルタントになって失敗するケース
があります。

実在する法人と取引していた人は、
 独立した元の構成員とは取引しない
からです。


こういった法人実在説的な考え方を知っておくと、
 考え方に幅ができる
と思います。
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10キロのトランク。

2010年04月14日 | 自分の未来を組み立てる。
いいわけ。
 あの人もやってるよ。
 なんで、私だけに言うの!
 
 みんなやってるのに。

みんな。

そして、みんな不幸になっていく。

 みんな自分のことしか考えていない。
 なんで、私が人のために行動しなければいけないの!

これによって、大衆意識が築かれることになります。



平等に見えるかもしれないですが、
 アッパークラスとロークラス
は確実に存在しています。

そして、共通項があります。

アッパーは、計画的である。長期的な視点をもっている。損得の計算がきちんとできる。
一時的に損をしても、長期的に得することには、お金を惜しみなく使う。
価格と価値を比較して、価値に見合ったもののみ買う。

ローは、無計画である。短期的な視点しかない。感情的である。
楽しければ、借りてでも、お金をつぎ込む。
だまされやすい。行動をコントロールできない。


その差は、確実に教育の差だと思います。

ここでいう、教育とは、学校の教育でなく
 お金に関する教育
です。

サラリーマン家庭で育つと、
 お金は与えられるもの
という従業員の視点が身につきやすい。

それに対し、自営の家庭で育つと、
 お金は稼ぐもの
という経営者の視点が身につきやすい。

起業家精神は、自営の家庭の方が身につきやすい。

両社は視点が全く異なります。
給与を支払う方か、もらう方か。
リスクは支払う方が負います。



何で私だけが、サービス残業をしなければならないの?
何で私だけが、仕事が多いの?
こういうのは、従業員的思考です。

経営者的思考は、
 そもそも残業という発想がない。

24時間いつでもビジネスをしているようなもの。
仕事が多い時は、長時間働くし、
仕事が少ない時は、平日でも遊びに行ける。
しかし、仕事が多い時は、収入が多いし、
仕事が少ない時は、収入も少ない。

従業員的思考と経営者的思考は、
 給与の変動やリスク
と深くかかわるわけです。

給与が一定であれば、
 仕事量は少ない方がよい。
 人と給与が大して変わらないのであれば、仕事量も大して変わらないはず。
だから、不平が出る。

仮に、なんで私だけが仕事が多いの?
君には、今月から、あの子の2倍の給与払うからだよ。

 納得!!
となるわけです。


そこで、思考を変化させる。
何で私だけがサービス残業をしなければならないの?
私は、10年後に、あの子の10倍の報酬を得ることになるからだよ。

 納得!!



ここで、10キロのトランクの話。
売れない営業のA君は、たくさんのカタログを入れて、
1キロの会社までの道のりを帰っていました。
総重量が10キロのトランクは、死ぬほどつらいものでした。

宝くじに当たったA君は、たくさんの紙幣を入れて、
1キロの自宅までの道のりを帰っていました。
総重量が10キロのトランクは、死ぬほどうれしいものでした。

同じA君。
体に与えるダメージは全く同じ。10キログラムのトランクを持って、1キロ歩く。
でも、足取りは全然違う。

その差は?

 いや、全然違うでしょ。

 紙幣は将来、自分の安心や幸せな人生を保障してくれる。
 おいしいものを食べたりできる。
 嫌な仕事をしなくてもすむ。



では、
自宅に帰るまでの道のり(990メートル地点)で、
交通事故に遭って死んでしまったとします。

その差は?

・・・・


つまり、その差は、将来にありそうです。
将来、お金が使えるからこそ、死ぬほど幸せなわけです。
使う前に死んで決まったら、重量10キロのトランクは、
 カタログだろうが紙幣だろうが同じ。


これを、サービス残業の話に応用します。

つらい仕事と見る場合、それは、カタログとして見ているわけです。

それを意義あるものに変える。
 仕事を紙幣として見る
わけです。

 この仕事は、将来、自分に利益をもたらす。



物は見方次第です。
カタログと見るか、紙幣と見るか。


重量も距離も同じなら、
僕は、中身が紙幣だと思って、歩く方を選びます。
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ビギナーズラックで苦しむよりも・・・

2010年04月14日 | 自分の未来を組み立てる。
ビギナーズラックで、
 うまくいっても続かない。

ギャンブルでも、何でも、
 運が左右する場合、ビギナーズラック
がありえます。

バブル期に起業した経営者は、
 ほっといても仕事が入ってくる
ので、大儲けできました。

しかし、
 ラックは長く続かない
ので、運が切れた時に、挫折を味わうことになります。

そのため、運が切れても、
 うまく対応できるようになっておく
必要があります。

他方で、
 苦しい時に起業した経営者
は、どんな環境でも対応できる力があるため、
 その後も成長できる確率が高まります。


これは、個人にも言えることだと思います。

運よく、希望の職場に入れた。
しかし、周りができる人ばかり。
その後、あいつはできない奴だと評判になっていく。
自分に自信も持てない。
ミスが増える。
積極性がなくなる。
リストラ。

希望の職場には入れなかった。
周りはできない人ばかり。
その後、あいつはできる奴だと評判になっていく。
自分に自信が持てるようになる。
どんどん新たな仕事を任される。
積極性に、調べて努力してこなしていく。
そのうちに、知的に成長し、スキルが向上する。
出世街道まっしぐら。

人生万事塞翁が馬。

最初に腐らずに頑張る。


これは、すべてに通じることだと思います。
例えば、激戦化する司法書士の試験。
なかなか試験に受からない。

それでも、毎日頑張っていれば、知的に成長できているはずです。
そうであれば、合格後、
 ビギナーズラックで合格した人よりも、早く独立できて仕事もこなせる
と思います。

司法書士は、独立できないと収入が厳しいことが多いと言われています。

一番大切なことは、
 今やっていることに誇りをもって、
 どんなつまらないことでも、努力して、
 将来の自分を育てる
ということだと思います。

コツコツ知的に成長していくことで、
 努力を軽視したり、毎日を何も考えずに過ごしている人
とは、違った未来を築くことができると思います。


コントロールできないことも時間軸をずらすことで、
 コントロールできるようになる場合がある。


 今大変だな。才能が出ないのかな。
と悩んでいる人は、
 トレーニングの時期だ
と思って見るとよいと思います。

みんな満開の桜の木の下で、お花見をします。
桜は、その2週間しか注目されないかもしれません。

でも、よく見てみると、
 2月には、花になるふくらみができています。

だんだん大きくなって、4月に花開く。

誰も、花になる前の小さな変化は気付いてくれないかもしれないですが、
 きっと、満開になった時には、きれいだなと感動してくれる
と思います。

僕は、毎年、
 つぼみを見ながら、自分も頑張んないとな
と勇気づけられています。
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