ついでに僕の見たアコウの巨木をもう一本。
これは四国の最南端、土佐清水市の足摺岬、 バカナビに教えられるままに、土佐清水港から、ひたすら怖いような山道、崖道の県道を走ること約30分、やっと辿り付いいた松尾集落。
集落の足摺半島一帯は太平洋の荒波打ち寄せるリアス式の松尾地域は、海岸から段丘の上に向かって堅固な石垣で築かれた集落、松尾漁港への坂道を一気に下ると鰹節の香ばしいい匂いがしてきて見事なタコ足を絡みつかせた様なアコウの巨木が眼に入る。
すぐ傍には天満宮が有りこの地一帯は、車道建設以前には宮の森と呼ばれて鬱蒼とした森と云うより山なりだったようです。
現在アコウの周りは良く整備され誰もが簡単に近づくことができる。
この木は目通り9m、樹高25m、樹齢約300年だと云うことですが、絞め殺しの樹と呼ばれることを納得させる様に、宿主であるイスノキを絞め殺す(もう締め殺されていますが??)無数の気根を巻きつけている。
このアコウは谷川上の台地にあり、かなり谷側に傾斜生長しており、この巨体を支える板根は幾重にも大きく発達、谷川に飲み込まれないように踏ん張っているようにも見える。
又、左手奥の鰹節工場の前に絞め殺し進行中の大きなアコウの樹がある。
因みにこの辺り一帯、3本のアコウを含め松尾のアコウ自生地国指定天然記念物として指定されている。
撮影2008.12.21
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=324403&l=1325909