丹波国分寺の有る亀岡は自宅から、丹波地方へ出かける通り道。
今回も丹波篠山方面へ巨樹を訪ねる行きがけによってみた。
例によって馬鹿ナビに住所入力、指示通りに行って見るが小さな集落に着いただけでまったく、それらしきものは見当たらず、人に訪ねるにも例のごとく尋ねる人も見当たらない。
少し車を走らせ、あちこち眺めて見ると田んぼ向こうにそれらしき木立の生い茂った森らしきものを見つけ、近くまで田んぼの中の農道を走って近づいて見る。
途中の農道に車を乗り捨て畦道伝いに前まで行くと正しく「丹波国分寺」の門標の掛かった小さな山門があった。
乳公孫樹と呼ばれる気根の下がったイチョウは境内に入ってすぐそれと解るが、まったく荒れるに任せたようなもちろん無住の荒れ寺、表示板も殆ど読めないほどに古びてしまっていました。
それでもこのイチョウが「お葉付きイチョウ」で、幹周りが4.16mで有ることと、京都府の自然の200選に選定されていることは確認できた。
右手横のほうにはこれも人目でそれとわかる木肌のカゴノキが有り、幹周り3.3mと表示され、天保時代の書物に国分寺のイチョウとカゴノキが紹介されていて、少なくとも樹齢250年ぐらいではないかと想像することが出来る。
また奥の木立の中にひときは大きく聳える椋の木があって、こちらは目通り6.4mの大物。
多分殆ど訪れる人もいない、遠い遠い栄華のあとに夏草が生い茂るばかりでした。
撮影2007.6.16