池田町は 福井市の南方、岐阜県と県境を接する山また山の谷あいに開けた人口3000人ばかしの、小さなその分自然豊かな農山村です。
それでも町の中心部、国道476号線沿いは足羽川に沿って明るく開け、町の機能が集中していてここが山間谷間だと言うイメージはありません。
福井市方面から足羽川沿いに遡り池田町の中心役場前を過ぎ、やがて国道が足羽川を渡る直前左手に朱い大きな鳥居が見える。
その名も、聞いたことが無いような須波阿須疑神社(すわあづきじんじゃ)、なんとも妙な読み方をするもんだと感心する・・・・。
長い参道からなにやら由緒深げな本殿へ、更に裏手の山道を10分ほどテクテク登るとお目当ての大杉。
裏山の中腹辺りなのだろうか?斜面にどっかと腰をすえた巨杉は勿論神社の神籬(ひもろぎ)、注連縄が巻かれ、近江の野神でも良く目にする長い竹竿の幣が立てかけられている。
主幹は節くれだって白味をおい枝は長い年月を耐え抜き、こじんまりと纏まっているが一種独特な威厳と風格を感じる。
「稲荷の大杉」と呼ばれ、推定樹齢、千数百年??、目通り10m、樹高40m、福井県指定天然記念物とある。
最早それが神そのものでも有るかの様に、大杉大明神と称され崇め祀られ守られ続けている。
この大杉は、確かに神格を感じる何かを持っている。
撮影2009.4.11