岡山県、中国山地のど真ん中辺りに位置する真庭市はその北部で鳥取県境に接し、牧歌的な高原風景を醸し出しています。
中国道落合ICから国道313号線で旧勝山町の中心街へその先道なりに181号線、途中県道32号線でJR姫新線と月田川に沿うようにして遡りJR月田駅を過ぎて暫く走った木山神社の有る辻を右折、最初に出逢う集落がこの大公孫樹のある毛佐(けさ)の集落。
集落の入り口辺りから集落内道を歩けば直ぐにそれと解る大きな木立が山裾、民家の屋根越しに見える。
公孫樹の樹の有る観音堂はちょうど民家の裏側にあり、民家の軒先を裏山裾に有る観音堂まで少し歩く事になる。
山裾の一段高い台地に立つ鄙びた観音堂、堂前まで伸びる僅かな石段、それを見下ろすように立つ大公孫樹・・、望んでも得れないような絶好のロケーション。
観音堂脇の斜面にどっかり下ろした根は見事に密集、巨体の主幹を支える力強さにみなぎって、見事な景観をかもし出している。
見事な枝ぶりも見ものです。
少し前屈みにも見えるが、株立ちで大きく4~5本に分かれた主幹は既に世代交代を進めているかのよう??
樹齢約700年、目通り8.8m、樹高は樹高35m 。
春の芽吹きにはまだ少し間が有る三月の訪問、秋の紅葉はさぞかし見事であろう枝ぶりです。
元来の主幹は相当な老齢、しかし次から次へと世代交代のヒコバエが大きくなって命のバトンタッチが順調そうに見えます。
素晴らしい景観と素晴らしい自然環境の中で永遠の命を与えられた大公孫樹なのかも知れません。
撮影2009.3.21