YS Journal アメリカからの雑感

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アメリカ民主党の崩壊劇

2020-02-08 01:52:47 | アメリカ政治
一般教書演説の直後、ホストであるナンシーペロシ下院議長が公式文書である演説文を引き破る暴挙に出た。

彼女が下院での弾劾審議を始めると表明した昨年9月から大統領との関係は大幅に悪化してきていた。それでも政策通で戦略家だと思われていたので、今でも遠慮深謀があるとのコメントがあったりするが、どうなんだろう。トランプ憎さのあまり常道を逸しているとしか見えない。

一般教書演説の翌日には上院の弾劾審議でトランプ無罪が決定したが、ペロシ議長は(下院で)弾劾された事実は永遠に残ると意味不明の発言をしていた。

前日に行われた民主党予備選では未だの公式に勝者が決まっておらず、トランプ再選阻止の狼煙も上がらず。

弾劾でも反対に回る離脱議員はいないので党内統一は取れている様に見えるが、民主党内左派に中道派が引っ張られる形でまとまっているので、大統領選挙同時投票の下院では、中道派は苦戦する可能性が高い。

そんな状況で、ニューハンプシャー州の予備選が来週火曜日にある。今日、候補者討論会があったがニュースでの扱いも殆どなくアイオワ州の混乱が尾を引いている。

不法移民に健康保険付保、犯罪を犯しても強制送還無し、学生ローンの徳政令、出産直後までなら中絶OKとか、大統領候補者たちの公約は支離滅裂。

Obamacare法案を通したことで、嫌いながらも実力政治家として尊敬していたナンシーペロシ下院議長が壊れつつある民主党を象徴している。