こんな時期なので、原油相場の方向性を考察しておこう。
大原則として、石油も商品なので需要と供給で決定する。石油はいろんな特殊要素がある製品(コモディティー)ではあるが、その原則から逃れる事は出来ない。
まず、需要。
2000年中頃から続いた上げ相場が崩れたのは、需要(及び需要の伸び)が弱った事が原因であろう。中国を始めとする新興国の停滞、先進国の頭打ちのダブルパンチであろう。
そして、供給。
シェール、オイルサンド等の開発、産油制限しないOPECのお蔭で、この2年で10%増加している。
保管キャパが一杯になってきているので、これ以上の供給は出来なくなる可能性が高い。よって、石油相場は底を迎えていると思う。
今後の需要であるが、2035年には現在の1.3倍位になると予想されているが、このくらいの増加なら供給側は軽くこなしていけるので、この先20年位は程よい相場が続くのではないだろうか? (1980年にバレル$100を付けたが、この高値を更新したのは2008年のリーマンショックの直前)
第一次石油ショック後の供給には大規模な投資が必要であった。しかし、シェールで手軽に供給が増やせるようななったし、現存の油田が干上がる事もなさそうである。よって、需給のバランスは暫く崩れそうにない。よって、比較的狭いレンジでの推移になるだろう。
第一次石油ショック以後ずっと石油は枯渇すると脅されているが、私の生きている間は大丈夫そうだ。心配なのは、大幅に値下がりした手持ちのエネルギー関連ファンドの方だ。
株相場との関連が言われているが、弱含みの石油需要からすると景気が後退しているので、株価は下がって当たり前だと思う。但し、長期的には安め安定の石油は景気の大きな下支えになるだろう。
大原則として、石油も商品なので需要と供給で決定する。石油はいろんな特殊要素がある製品(コモディティー)ではあるが、その原則から逃れる事は出来ない。
まず、需要。
2000年中頃から続いた上げ相場が崩れたのは、需要(及び需要の伸び)が弱った事が原因であろう。中国を始めとする新興国の停滞、先進国の頭打ちのダブルパンチであろう。
そして、供給。
シェール、オイルサンド等の開発、産油制限しないOPECのお蔭で、この2年で10%増加している。
保管キャパが一杯になってきているので、これ以上の供給は出来なくなる可能性が高い。よって、石油相場は底を迎えていると思う。
今後の需要であるが、2035年には現在の1.3倍位になると予想されているが、このくらいの増加なら供給側は軽くこなしていけるので、この先20年位は程よい相場が続くのではないだろうか? (1980年にバレル$100を付けたが、この高値を更新したのは2008年のリーマンショックの直前)
第一次石油ショック後の供給には大規模な投資が必要であった。しかし、シェールで手軽に供給が増やせるようななったし、現存の油田が干上がる事もなさそうである。よって、需給のバランスは暫く崩れそうにない。よって、比較的狭いレンジでの推移になるだろう。
第一次石油ショック以後ずっと石油は枯渇すると脅されているが、私の生きている間は大丈夫そうだ。心配なのは、大幅に値下がりした手持ちのエネルギー関連ファンドの方だ。
株相場との関連が言われているが、弱含みの石油需要からすると景気が後退しているので、株価は下がって当たり前だと思う。但し、長期的には安め安定の石油は景気の大きな下支えになるだろう。