記憶と記録

天気予報では明日の夜は雨。明後日も天気は悪そうなのでいつもは休足日の今日も走ることにする。
夜は寂しい上野公園も後２週間もすれば人込みで走るどころではなくなる。

上野公園を抜け谷中に入るとトレーニングに最適な坂が待っている。
途中、以前仕事で出会ったアメリカ人画家のアトリエの前を通る。ガラス越しに一人作品に向かって沈思黙考している姿が見えた。
何を思い、何を描こうとしているのか。春の一夜に妙にマッチする風景だ。

５０歳にもなるとこれからの時間よりもこれまでの時間の方が遥かに長くなっている。
人間の記憶は曖昧なもので、あの時何をし、何をしなかったのかが、段々不透明なってくる。
そんな記憶の曖昧さを補ってくれるのが、記録である。

ブログを始めて２ヵ月になろうとしているが、長く続けていればきっと何か良いことがあるだろうと、このごろ思うところである。