yoosanよしなしごとを綴る

つれづれなるままにパソコンに向かいて旅日記・斜読・よしなしごとを綴る

2017.10 長崎くんちを堪能する=山車+神輿+御旅所+庭先回り?

2017年11月17日 | 旅行

2017.10長崎を行く⑥ 長崎くんち 山車・神輿・御旅所・庭先回り?

 屋台が並んでいる通りは朝方よりも賑わいを増していた。人混みに紛れて南に向かう。商業施設の夢彩都と大波止の交叉点を結ぶ通りはかなり広いが祭礼のため自動車は進入禁止で、両側に並ぶ屋台は人垣に隠れてしまうほどの混雑ぶりだった。
 まだこの時点では私は祭礼をほとんど理解していない。交通整理が始まり、群衆が交叉点の方に流れ始め、大波止の先の県庁坂通りの方からかけ声が響いてきた。急いで信号機の近くに行き、背伸びをして県庁坂通りを眺めると、山車が勢いよく下りてきた。山車は信号待ちしたあと、一気に大波止交叉点を駆け抜けていった。
 山車には築町と書かれた提灯が下がっていたから、築町の山車であろう。唐破風の屋根の上には龍がうねっていた。続いて、もう一台山車が下りてきた。今度は信号が青なので、転ぶように駆け抜けていった。長崎くんちの神事はおおよそ決まっていて、山車・神輿の通る道と時間がパンフレットに書かれているが、観光客には地理が分からない。偶然にも山車に出会えたのは幸運である。山車が通り過ぎると、もとの賑わいに戻った。


 昼時なので、出島ワーフに向かった。波止場に面した長崎港?という店に入り、海鮮丼を頂いた。2017年8月に函館を訪ね、海鮮丼を食べた。函館はイカがおいしかったが、長崎はハマチやサーモンなどの刺身がおいしかった。所変われば品変わるである。

 長崎くんちの人出に大型客船で一時寄港した観光客が加わり、目の前は人の流れが途切れない。港を眺めていると、大型客船、貨物船、小さな船が行き交うなかを帆船が入ってきた。船の動きも絶えない。活気づいている。たぶん、長崎港は鶴の首のように細長いため、船の出入りが絶えないように見えるのであろう。向こうには世界遺産の一つであるジャイアントカンチレバークレーンが見える。世界遺産登録も賑わいに拍車をかけているのかも知れない。

 昼食後、出島ワーフをさらに南に歩く。長崎美術館がある。設計は隈研吾氏+日本設計で、2005年に開館した。コンセプトを引用すると「生き物が呼吸をするように、美術館の外にあるさまざまな情報や刺激を吸い込み、それを新しい形の刺激として再び外に放出しながら周囲の人や環境とともに成長を続けてゆく」生きた美術館を目指しているそうだ。長崎水辺の森公園に隣接し、運河を挟んだ西棟と東棟は渡り廊下で結ばれていて、緑、水、太陽、風を感じながら回遊することができる。西棟から入館し、吹き抜けホールの階段を通り、渡り廊下を経て、東棟の階段を下り、運河沿いを歩いて、通りに戻った。
大波止交叉点に向かう。どよめきが聞こえてきた。先触れだろうか、黒い帽子をかぶり黒い紋付きを着た人たちが歩いたあとから神輿が練り歩いてきた。金箔の方形屋根の上に鳳凰がきらめいている。警察官が車を止めているなか、神輿が3台練り歩きながら、交差点を渡っていった(写真)。
 屋台の通過では信号に従っていたが、神輿は赤信号でも車は遠慮し、神輿が優先する。神のお通りだからであろう。大勢があとを付いていく。一緒に流れていくと、夢彩都をぐるりと回った先に御旅所が設営されていて、そこに神輿が安置された。御旅所内は祭礼関係者で埋め尽くされているし、神輿を見ようと大勢が押しかけていて、熱気に包まれていた。遠くの方から写真を撮り、拝礼して御旅所を出た。

 今日の宿はハウステンボスに隣接するホテルオークラである。夕食はホテルの予定であり、ハウステンボスにはJR シーサイドライナーを利用するので、長崎駅に向かった。なんと、駅前広場で踊りが披露されていた。長崎くんちでは、市内 の各地で踊りを披露し福をお裾分けし、お祝いするという趣旨の庭先回りという踊りが行われるそうだ。駅前の踊りが庭先回りかどうかは分からないが、立ち止まって見ていたら係員が奥に誘導してくれたので、ありがたく見物させてもらった。 
 昨日の諏訪神社参拝、今朝のテレビで見た神事、走り抜けた山車、練り歩く神輿、御旅所、そして庭回り?の踊り、それぞれ断片だが、長崎くんちを堪能できる幸運に恵まれた。今日は運続きである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2017.11 厄介者の雪も活かせ... | トップ | 2017.11 ぶらっとコンサート... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

旅行」カテゴリの最新記事