yoosanよしなしごとを綴る

つれづれなるままにパソコンに向かいて旅日記・斜読・よしなしごとを綴る

2024.4埼玉 牛島の藤を歩く

2024年06月05日 | 旅行

日本を歩く>  2024.4埼玉春日部 牛島の藤を歩く

 埼玉県春日部市牛島の藤は国の天然記念物に指定されていて、テレビでも報道される。例年の見ごろは4月下旬~5月上旬だが、最近は暑さが早かったり急に冷え込んだりするからホームページで開花状況を確認し、天気のいい日に出かけた(雨の日でも藤の保護で傘は差せないらしい)。
 東武アーバンパークライン=旧東武野田線の藤の牛島駅で下りる。改札口に牛島の藤案内図も置いてあり、道すがらに案内板も出ている。駅から歩いて10分ほど、郊外の風景のなかにかつては真言宗の寺だったとされる庭園があり、入口(写真web転載)で入園保存料1200円を払って入園すると、藤棚が広がっていた(写真)。
 藤棚は3ヶ所あり、それぞれ700㎡ほどの広さで、藤棚の下を歩くことができる。花房は長い花で1.5~2mになり、近づくと甘い香りが漂ってくる(写真)。蜂がせっせと蜜を集めている。蜂と鉢合わせにならないよう注意しながら、藤棚をゆっくり歩き、甘い香りを楽しむ。
 樹齢は1200年余と説明されている。根は数本に分かれながらねじれ、茶褐色の荒々しい木肌を見せていて、風雪を絶えてきた歴史を感じさせる(次頁写真web転載)。
 1200年を生きてきたならば古木というより神木といえなくないが、藤の甘い香りに包まれていると、気高さ、神々しさより優美さ、甘美さを感じる。
 園内には大勢が藤を楽しんでいた。外国人が着物姿で藤を背景に写真を撮っていた。素晴らしい思い出になりそうである。
 仮設のテント屋根の下でくつろぐ人や土産品を物色する人もいたが、居心地のいいカフェで藤の眺めと香りを楽しみたいと思っていたので、好みが合わない。藤の香りに包まれて藤棚をもう一回りし、庭園をあとにする。

 牛島の行政区分は埼玉県春日部市で、春日部市は東武アーバンパークライン春日部駅西口の駅前通り=県道400号に長さ1.1kmにおよぶ藤棚を設け、藤の見ごろにあわせ春日部藤まつりを開催している(今年は4月28日らしい)。
 藤の牛島駅の次の春日部駅で下り、ランチを取ったあと、藤棚を歩いた(写真)。藤棚は自転車の通行を妨げないほどに高く、花房も短いので、牛島の藤ほどの迫力は無いが、風に乗って甘い香りが漂ってくる。
 藤にも種類があるようで、白い藤花もあった。行きは通りの右側歩道の藤棚を歩き、途中で通りの左側歩道の藤棚を戻った。藤の花が散り始めていたが、これから咲く藤もありそうだ。藤を眺めながらコーヒータイムにしようとしたが、好みのカフェが見つからないので、家に戻ってから、優美な藤の花を思い出しながらコーヒーを楽しんだ。
 牛島の藤にしろ春日部駅前通りの藤にしろ、眺めと香りを楽しめる気の利いたカフェを期待したいね。
  (2024.6)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする