<日本を歩く> 2023.1 京都 伏見稲荷大社千本鳥居&奥社参拝&稲荷山を歩く
本殿参拝を終え、千本鳥居を経て稲荷山山頂を目指す。JR稲荷駅あたりが標高30mほど、本殿あたりが標高40mほど、奥社奉拝所=奥の院あたりが標高60mぐらい、稲荷山山頂の標高は233mなので、さほどきつくなさそうである。途中までの千本鳥居は絶景として紹介されているのでに向かう人も多く、ほとんどが普段着か、軽装のウオーキングスタイルである。
本殿北側の石段参道を上りながら奉納された大きな鳥居をくぐり、左に折れ、右に折れ、鳥居をくぐり、左に折れる(写真)。いくつか社が祀られているが、鳥居も社も素通りする。
千本鳥居が始まる(写真)。五穀豊穣、商売繁盛、家内安全など奉納者が願をかけて、あるいは満願かなって御礼に奉納した千本(=数え切れない)の鳥居が参道に並べられている。
高さと幅が絶妙にバランスした朱塗りの鳥居の連続は空間密度を高めて、絶景を演出する。参拝者は参拝よりもこの絶景体験が楽しみのようで、思い思いのポーズで写真を撮り合う。そこに参拝に向かう人と参拝を終えて戻る人が交差するので、あちこちで渋滞が起きる。ときには鳥居の隙間から外に出て通り越したりしながら、参道を上る。途中で参道は二股に分かれる。どちらも千本鳥居が並び、再び合流して奥社奉拝所=奥の院に行ける。
二股の参道が合流してほどなく奥社奉拝所=奥の院(次頁写真web転載、本殿奥からの眺め)に着く。本殿から10分ほどである。
本殿の創建は室町時代らしい。江戸時代に桧皮葺入母屋屋根、拝所側の屋根を大きく伸ばした現在の本殿が造営され、1975年に本殿前に拝所が建てられた(前掲写真左が本殿、右が拝所)。拝所で二礼二拍手一礼する。境内は混み合っているが、待たずに参拝できた。
本殿の裏におもかる石と書かれた石灯籠が2基置かれている。願い事をして灯籠の上の丸い石=空輪を持ち上げ、軽く感じれば願いが叶いやすく、重く感じれば願いが叶いにくいそうだ。健康、健脚、稲荷山参道一周成就を願い、持ち上げる。意外と重い。体勢を整え、丹田に力を入れて持ち上げ、静かに下ろす。苦難に正面から向き合い一心に進めば、願いは叶うということであろうか。
ふだんはおもかる石に行列が出来るらしいが、待たずに願いごとができた。日ごろの行いか、順調にことが進んでいる。
奥の院参拝を終えて、稲荷山に向かう。上り勾配の参道に奉納された朱塗りの鳥居が続く(写真)。参拝者、観光客は、千本鳥居に比べ少なくなる。
上り勾配は千本鳥居に比べややきつい。呼吸を整えながら登る。暗くはないが山は神社林で覆われ、参拝者も少ないので、静かである。参道を歩く自分の足音しか聞こえないときもある。
新設されたらしい公衆トイレを過ぎる。参道の右に左に、社がひしめいている。右手が開け、新池と名づけられた池沿いに社が祀られ、向かいに茶店がある。どの社も黙礼だけして通り過ぎる。
まもなく三つ辻に出る。奥の院から三つ辻までは5分ぐらいだった。御山参道の矢印を選び、朱塗りの鳥居を登る(次頁写真)。
参道は鳥居が途切れ茶店、社、鳥居が途切れ茶店、社が繰り返す。ところどころに急階段もあり、たいがいの茶店で参拝者、観光客が一息している。
三つ辻から7~8分で四つ辻に出る。視界が大きく開け、市街が遠望できる(写真)。長岡京を向いているのだろうか。高架は東海道新幹線か名神高速道路のようだ。
四つ辻にも茶店があり、賑わっている。参拝者、観光客に混じり、風景を眺めながら一休みする。
四つ辻に稲荷山参道一周30分の案内がある。一周なので右回りでも左回りでも四つ辻に戻ってくる。右回りを選び、朱塗りの鳥居を進む(写真)。
鳥居が途切れ、左に岩山に石塔を積み上げ、小さな朱塗りの鳥居を奉納した三の峰=下社神蹟が現れる。白菊大神を祀っていて、狐が守護している。右に茶店があり、参拝者、観光客が一息している。一礼して過ぎる。
次の鳥居を抜けると伊勢大神を祀った間の峰=荷田社神蹟が石の鳥居を構えている。戸の閉まった茶店がある。一礼して過ぎる。
再び鳥居を抜けると、社がいくつも並んだ二の峰=中社神蹟に出る。青木大神が祀られている。ここにも茶店が建っていて、参拝者、観光客が休んでいた。一礼して過ぎる。
朱塗りの鳥居が並ぶ上り勾配を抜けると一ノ峰に出る。狐が守護し、石塔が積まれた岩山の上に末廣大神が祀られている(写真)。二礼二拍手一礼する。
ここが標高233mの稲荷山山頂で、小さな社がいくつも祀られ、注連縄を巻いた石塔が並んでいる。奉納のようだ。
向かいには茶店があり、参拝者が品定めをしていた。狐のお守りを買い求めているようだ。
一ノ峰参拝を終えて、朱塗りの鳥居が並ぶ参道を下る(写真)。勾配がきつくなったり平坦になったり、鳥居が途切れて視界が開けたしながら下る。
途中になんどか社が祀られていた。それぞれ一礼したり、黙礼したりして過ぎる。茶店もあり、参拝者、観光客が休んだり談笑している。左回りで参道を登ってくる参拝者、観光客にもすれ違う。外国人も少なくない。
四つ辻に戻る。案内図通りおよそ稲荷山参道一周は30分だった。参拝者、観光客に混じり、遠望を眺めながら一休みする。
一休み後、三つ辻に下る。三つ辻からは、千本鳥居の参道ではなく北側の参道を下って本殿に向かった。稲荷山参道一周の参拝者、観光客は少なかったが、四つ辻から下る人は多い。参道が狭いし、多くはグループ、仲間連れで歩きがゆっくりである。人混みを避けながら下り、本殿に戻る。12:00過ぎ、およそ90分の行程だった。
伏見稲荷大社本殿で一礼する。境内右手の参道=神幸道を下る。食事処も並んでいるが混み合っているので、京阪本線伏見稲荷駅に向かう。 (2023.9)
本殿参拝を終え、千本鳥居を経て稲荷山山頂を目指す。JR稲荷駅あたりが標高30mほど、本殿あたりが標高40mほど、奥社奉拝所=奥の院あたりが標高60mぐらい、稲荷山山頂の標高は233mなので、さほどきつくなさそうである。途中までの千本鳥居は絶景として紹介されているのでに向かう人も多く、ほとんどが普段着か、軽装のウオーキングスタイルである。
本殿北側の石段参道を上りながら奉納された大きな鳥居をくぐり、左に折れ、右に折れ、鳥居をくぐり、左に折れる(写真)。いくつか社が祀られているが、鳥居も社も素通りする。
千本鳥居が始まる(写真)。五穀豊穣、商売繁盛、家内安全など奉納者が願をかけて、あるいは満願かなって御礼に奉納した千本(=数え切れない)の鳥居が参道に並べられている。
高さと幅が絶妙にバランスした朱塗りの鳥居の連続は空間密度を高めて、絶景を演出する。参拝者は参拝よりもこの絶景体験が楽しみのようで、思い思いのポーズで写真を撮り合う。そこに参拝に向かう人と参拝を終えて戻る人が交差するので、あちこちで渋滞が起きる。ときには鳥居の隙間から外に出て通り越したりしながら、参道を上る。途中で参道は二股に分かれる。どちらも千本鳥居が並び、再び合流して奥社奉拝所=奥の院に行ける。
二股の参道が合流してほどなく奥社奉拝所=奥の院(次頁写真web転載、本殿奥からの眺め)に着く。本殿から10分ほどである。
本殿の創建は室町時代らしい。江戸時代に桧皮葺入母屋屋根、拝所側の屋根を大きく伸ばした現在の本殿が造営され、1975年に本殿前に拝所が建てられた(前掲写真左が本殿、右が拝所)。拝所で二礼二拍手一礼する。境内は混み合っているが、待たずに参拝できた。
本殿の裏におもかる石と書かれた石灯籠が2基置かれている。願い事をして灯籠の上の丸い石=空輪を持ち上げ、軽く感じれば願いが叶いやすく、重く感じれば願いが叶いにくいそうだ。健康、健脚、稲荷山参道一周成就を願い、持ち上げる。意外と重い。体勢を整え、丹田に力を入れて持ち上げ、静かに下ろす。苦難に正面から向き合い一心に進めば、願いは叶うということであろうか。
ふだんはおもかる石に行列が出来るらしいが、待たずに願いごとができた。日ごろの行いか、順調にことが進んでいる。
奥の院参拝を終えて、稲荷山に向かう。上り勾配の参道に奉納された朱塗りの鳥居が続く(写真)。参拝者、観光客は、千本鳥居に比べ少なくなる。
上り勾配は千本鳥居に比べややきつい。呼吸を整えながら登る。暗くはないが山は神社林で覆われ、参拝者も少ないので、静かである。参道を歩く自分の足音しか聞こえないときもある。
新設されたらしい公衆トイレを過ぎる。参道の右に左に、社がひしめいている。右手が開け、新池と名づけられた池沿いに社が祀られ、向かいに茶店がある。どの社も黙礼だけして通り過ぎる。
まもなく三つ辻に出る。奥の院から三つ辻までは5分ぐらいだった。御山参道の矢印を選び、朱塗りの鳥居を登る(次頁写真)。
参道は鳥居が途切れ茶店、社、鳥居が途切れ茶店、社が繰り返す。ところどころに急階段もあり、たいがいの茶店で参拝者、観光客が一息している。
三つ辻から7~8分で四つ辻に出る。視界が大きく開け、市街が遠望できる(写真)。長岡京を向いているのだろうか。高架は東海道新幹線か名神高速道路のようだ。
四つ辻にも茶店があり、賑わっている。参拝者、観光客に混じり、風景を眺めながら一休みする。
四つ辻に稲荷山参道一周30分の案内がある。一周なので右回りでも左回りでも四つ辻に戻ってくる。右回りを選び、朱塗りの鳥居を進む(写真)。
鳥居が途切れ、左に岩山に石塔を積み上げ、小さな朱塗りの鳥居を奉納した三の峰=下社神蹟が現れる。白菊大神を祀っていて、狐が守護している。右に茶店があり、参拝者、観光客が一息している。一礼して過ぎる。
次の鳥居を抜けると伊勢大神を祀った間の峰=荷田社神蹟が石の鳥居を構えている。戸の閉まった茶店がある。一礼して過ぎる。
再び鳥居を抜けると、社がいくつも並んだ二の峰=中社神蹟に出る。青木大神が祀られている。ここにも茶店が建っていて、参拝者、観光客が休んでいた。一礼して過ぎる。
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ここが標高233mの稲荷山山頂で、小さな社がいくつも祀られ、注連縄を巻いた石塔が並んでいる。奉納のようだ。
向かいには茶店があり、参拝者が品定めをしていた。狐のお守りを買い求めているようだ。
一ノ峰参拝を終えて、朱塗りの鳥居が並ぶ参道を下る(写真)。勾配がきつくなったり平坦になったり、鳥居が途切れて視界が開けたしながら下る。
途中になんどか社が祀られていた。それぞれ一礼したり、黙礼したりして過ぎる。茶店もあり、参拝者、観光客が休んだり談笑している。左回りで参道を登ってくる参拝者、観光客にもすれ違う。外国人も少なくない。
四つ辻に戻る。案内図通りおよそ稲荷山参道一周は30分だった。参拝者、観光客に混じり、遠望を眺めながら一休みする。
一休み後、三つ辻に下る。三つ辻からは、千本鳥居の参道ではなく北側の参道を下って本殿に向かった。稲荷山参道一周の参拝者、観光客は少なかったが、四つ辻から下る人は多い。参道が狭いし、多くはグループ、仲間連れで歩きがゆっくりである。人混みを避けながら下り、本殿に戻る。12:00過ぎ、およそ90分の行程だった。
伏見稲荷大社本殿で一礼する。境内右手の参道=神幸道を下る。食事処も並んでいるが混み合っているので、京阪本線伏見稲荷駅に向かう。 (2023.9)