2016.11ダイヤミルの分解掃除に悪戦苦闘、40年分のコーヒーカスを掃除したらえぐみがなくなり、美味になった
学生時代からコーヒーを愛飲していた。もっぱらN社の「違いの分かる」インスタントコーヒーだった。
結婚して間もなく、一念発起、挽いたコーヒーを買ってきて、サイフォンでコーヒーを淹れて味わった。しかし、サイフォンのコーヒーカスの掃除がたいへん+ガラス容器をよく割ったので、ネルフィルターに替えた。ところがネルもよく洗わないと目がつまり、臭いが残ってしまう。
あわただしい平日は落ちついてコーヒーを淹れるゆとりがない。「違いの分かる」コーヒーと併用になった。
たまたまK君(故人)とコーヒーの話しになり、小さな手回しのコーヒーミルを推薦された。さっそくこのコーヒーミルを購入し、時間があるときは、コーヒーミルで豆をひき、K社のドリッパー+紙フィルターでコーヒーを楽しんだ。 1975年に現さいたま市西区に家を建てた。間もなく私の誕生日記念にK社のダイヤミルという重厚なコーヒーミルを買ってもらった・・数日前に調べたらまだ販売中で、なんと25000~円!、よく40年前の安サラリーのときに大枚をはたいた、といまさらながら驚かされた・・。
このダイヤミルは鋳鉄製で、大きさは14cm×18cm×25cmほど、重さは3.3kgもある。左手のつまみで細~粗の挽き具合を調整し、右手のハンドルを回してコーヒーを挽く。1人~5人分ぐらいのコーヒーを挽くことができる・・5人分も挽くのはかなり疲れるが・・。
そのうち仕事が忙しくなり、出張+調査も増え・・会合や調査は休日が多い・・、ミルでコーヒーを挽くゆとりもなくなり、挽いたコーヒーを重用するようになった。手軽なコーヒーに慣れると、重厚なコーヒーミルの出番がますますなくなり、いつの間にか埃をかぶってしまった。
2003年に現さいたま市北区のマンションに転居した。翌年、隣にIYを核とするショッピングモールが開店した。その一角にコーヒーチェーン店のKがあり、20種類ぐらいのコーヒーが並んでいたので、始めは豆を選び、この店でコーヒーを挽いてもらっていた。
退職後は時間にゆとりがある。コーヒーを自分で挽いて味わおうと思い、埃をかぶったダイヤミルを引っ張り出した。外側の埃をとり、中も掃除しようとしたがどこも硬くて分解ができない。30年も経っているから取扱説明書は見当たらない。試しにコーヒーを挽いたところ、まあまあの味だった。・・後述するが、この時にしっかり分解掃除をしておけば良かったと反省・・。
まあまあはまあまあで、イマイチだ。味の深みが少ない。それでもホテルの朝食会場などに置かれているコーヒーマシーンよりは味はいいので、毎朝+毎3時にダイヤミルでコーヒーを挽き続けた。
ところがだんだんと渋み?えぐみ?が気になりだした。挽き具合のせいかと思い、硬くなった細~粗のつまみを渾身の力で回したら、ゴシッと音を出し、動かなくなった。豆を挽いてみたら、ますます味が悪くなった。
もう40年も経つから、年貢の納め時かと思い、新しいコーヒーミルをインターネットで調べた。電動ミルの選び方などを読み、いくつか候補を絞ったりした。手動ミルの選び方も読んだ。
念のためダイヤミルを検索したらまだまだ健在で、前述したが25000~円で市販されていた。さらにインターネットを検索したらwww.crazy-cafe.net/diamill-cleaningには写真入りで分解掃除の手順が紹介されていた。この方は1ヶ月に一度の分解掃除をすすめている。
私は、使わない時期もあったが、40年も放置したままなので、コーヒーカスが油分で固まってしまったようだ。さっそく、新聞紙を広げ、①右、左の側面プレートのネジを外した。これはさほど無理なく外れた。
②右のハンドルを固定しているネジを緩めたが、ハンドルが外れない。ペンチで軽く叩いたり、ハンドルを押したり引いたりしていたら、少し動いた。なお力を入れて、何とかハンドルを外す。
③左の細~粗調整つまみは固まって動かない。ペンチを使い、力を入れて回したら、なんとか外れた。
④これからがたいへん、どこも動かない。側面プレートのネジは外れているがびくともしない。側面プレートからシャフトが出ているがこれも動かない。ペンチを使ったり、隙間をマイナスドライバーでなぞったり、ミルを横倒しにしてプレートやシャフトを叩いたりしていたら、プレートが少しずつ動き出した。なおもがたがたしていたら、側面プレートが外れた。黒く変色したコーヒーのカスがこびりついていて動かなかったらしい。まず固まったカスをマイナスドライバーで削り、次に歯ブラシで掃除する。
⑤側面プレートが外れるとミル本体が現れる。ミル本体を外し、歯ブラシでカスを掃除する。出るわ出るわ、コーヒー一杯分・・ちょっとオーバー・・ほどのカスが出た。
⑥湿らせたペーパータオルでまんべんなく汚れを落とす。乾いたペーパータオルで仕上げをし、組み立てる。
⑦試し挽きをしたらハンドルが快調に回った。細~粗つまみも滑らかに回る。
⑧さっそくコーヒーを挽き、味を試した。さっぱりとした深みになった。これまでのコーヒーが嘘のようだ。www.crazy-cafe.net/diamill-cleaningに感謝。
美味しいコーヒー、安心して飲めるコーヒーを楽しむには、こまめな分解掃除を心がけること、と反省した次第。
ダイヤミルを購入して分解しようと思って検索していたらこちらのブログを発見!
人生の先輩のお話と、ダイヤミルの歴史にちょっと感動・・・
ステキな思い出と分解の工程楽しく読ませていただきました!