よっちゃんのおててつないで

よっくんとカブの夫婦ウオーキングブログです。
2018年12月長崎出島~東京日本橋完歩。

長崎街道を歩いています№11(佐賀宿~神埼宿)

2011-05-27 15:40:22 | 長崎街道歩き
5月22日
久しぶりの街道歩きです。
今日は、朝から小雨が降り、出発を少し遅らせた。
10時には、佐賀駅に着き、それから前回のゴール地旧古賀銀行まで歩く。
古賀銀行は、前回の時遅かったので中には入れなかったが今回中に入ってみた。
入るとガイドさんが細部に渡って案内してくれる。
おまけに2階の商工会長の部屋で私と家内の写真も撮って頂いた。

旧久富家、旧福田家を見て廻りいよいよ今回の街道歩きです。
思案橋を過ぎると構口橋があります。
ここは佐賀城下東の入口になっており、番所が設けられていました。


牛島橋を渡るとここからは旧街道がなくなっています。
従って国道264号線を歩きます。

雨が少し強くなってきました。
見るとイオンのスーパーがあります。
とりあえずこのスーパーで雨宿りすることにしました。
あまり歩いていないのにお腹がすいてきます。時計を見ると12時前。
店内でお茶とおにぎりを買って休憩所の椅子で頂きます。

雨が上がったのを見て再びスタートします。
然しこの雨、私達が歩き出すと降ってきます。意地悪でもしているようです。
正面に大型家電店が見えてきました。また、ここで雨宿りです。
この大型電気店で雨具を用意し、再びスタート。
しばらく歩くとどうも地図と違う。目印の巨勢神社を探すが見つからない。
スマートフォンのナビを見ると大型電気店から右折しなくてはいけなかったが、
まっすぐ来てしまった。すぐ引き返した。
巨勢神社の所が「牛島宿」になっている。
宿場らしいものが残っていないのでパスする。



佐賀は、クリークが発達しており、これが穀物地帯佐賀平野を潤しているのだろう。
畑には麦が植えられており風が吹くと麦の穂がゆらゆら揺れる。
「麦秋」とはこういうものだろうか?





一里塚橋を渡り、左手に行くと「郡境石」がある。






ここから、昔の神崎郡になる。
そのまま264号線に合流するとこのあたりが「境原宿」。エビス像がある「原の町」の信号から左に入った「若宮神社」が休憩地になっている。
道路標識を見ると下村湖人生家の看板がある。湖人というと僕らが子供の頃テレビで見た
「次郎物語」、ここが彼の生家だったんだ。

街道は、264号線を神埼方面に向かってまっすぐ走っている。
ショッピングセンターの手前に「六地蔵」が建っている。
これは、佐賀の乱で戦死した人を供養する為に作られたもので以前は堀の中に
あったのだが、区画整理のためか、ここに移っている。


雨も上がって西の方には雲が切れている。
「高橋」から左折し、矢代橋を渡ると右側にJA佐賀の乾燥施設がある。
街道は、佐賀平野の中を走っている。
畑は「麦畑」ばっかりだ。
多分、今から行く「神埼宿」が素麺が有名だからこの麦、素麺になるのだろうか?
城原川沿いの土手を歩く。
川からの風が気持ちよい。土手を見るとアザミが咲いている。



5kmぐらい土手を歩いただろうか、国道34号線と合流する。
合流した所が「神埼橋






神埼橋を渡って右に行くとここが神埼宿の東構口になっている。
その構口を左に進むと真光寺まで一本道。
所々、「神埼素麺」の看板が上がっている。

「神埼素麺」は、小豆島から行脚してきた僧雲水がこの地で病に倒れた。
この地の「伊之助」が手厚く看護したため、お礼にと手延素麺の作り方を
教えたことから始まる。
どこか、素麺を食べさせてくれる所は無いかな・・・・と探すが、どこの店も
販売ばかり。ではお土産にと一軒の素麺屋さんに立ち寄る。
素麺と冷やし麦を買いDバックに入れる。



真光寺を左折すると櫛田宮まで真っ直ぐ通じている。
所々には古い家が立ち並んでいる。
歩いていると何かお寺が多い。



先ず、櫛田宮に行く。略記を見ると、
櫛田宮は、約1900年前当地方に荒神があって人を害したが景行天皇が櫛田宮を
創建されてから人民は幸福になったのでこの地を「神幸郡(かむざき)」と呼ぶ
ようになった。
鎌倉時代弘安4年蒙古襲来の時、本宮の神剣を博多櫛田神社に奉還して異賊退散を祈り
霊験あらたかなものがあったので厄除け開運の神と崇敬されるようになった。



この「神幸郡(かむざき)」から「神埼(かんざき)」になったという。
境内に入ってみると1000年は越すといわれる「琴の楠」、「肥前鳥居」、
太鼓橋、そうめんの碑、それと今回は見なかったが「オランダ砲」などがある。
また、そうめん碑の横には、祇園社があったが今年5月火事に遭ってしまった。





櫛田宮を出て町の方に行くと勤労者体育館の所に本陣が、祇園宮の前に脇本陣がある。
神埼は、櫛田宮の参道に二日町、七日町、八日町とありそれぞれ市が開かれていたそうです。





時間を見るともう4時過ぎ。
今日はこれから「吉野ヶ里」に行く予定だったが時間も無くこの次の機会に行く
ことにした。それにしてもここ神埼に来て素麺を食べないわけがない。
お店を探して入ってみる。出された素麺はちょっと固めではあるが、やはり本場で
食べる素麺、うまかった。


このあと神崎駅へ行き4時38分の電車で佐賀に戻った。