5/14(水)ふくおかウォーキング協会楽しいウォークは、「多々良川河川敷と陣の越道を歩く」でした。
「陣の越道」とは、鎌倉幕府を倒し、後醍醐天皇の親政が実現したのが建武元年(1334)のいわゆる「建武の新政」である。
足利尊氏は、「建武の新政」第一の功臣であったが、不満の武士に担がれ、後醍醐天皇に反旗を翻す。建武3年(1336)足利尊氏は、新田義貞や北畠顕家の軍に京都で破れ、弟・直義とともに
九州に逃れてきた。ここで一発逆転、奇跡の巻き返しに成功する。これが世にいう「多々良浜の合戦」である。
肥後の武将・菊池武敏の大軍(4~5万)が多々良浜に陣を敷いたのが建武三年(1336)三月二日であった。これに対し、陣の越に本陣を構えた足利尊氏の方は、三百であったと太平記に
書かれている。尊氏は、ここ越の陣から菊池方の大軍を遠望し、敗戦を覚悟し、自決も考えたとある。実際は、定かでないが、尊氏方が劣勢であったことは間違いないようである。
しかし、足利勢の士気、気象条件、地元豪族の寝返りなどによって、この戦で足利尊氏は勝利を収める。
その後、尊氏は、東上し、兵庫の湊川の戦いで新田義貞を破り、楠木正成を自害させ、再び京へ戻り、南北朝を開き、室町幕府の礎を築いた。
ここ「越の陣」は、日本史のターニングポイントともいえるところである。(説明看板より)
今日のウォーキングは、この「陣の越道」を歩いて訪ねようというものです。
集合場所は、JR千早駅、参加者は、36名。
今日のマップ
9:30スタート
千早陸橋の模型。千早陸橋は、香椎操車場と若宮方面を結んでいた陸橋です。道幅が狭く離合にもひどく神経を使ったと記憶しています。
この民家にもバラが植えられています。
多々良川河川敷にやってきました。
多々良川河川敷から松崎へ
陣の越道は松崎中学校の裏手の方です。ここから上り坂です。かなりしんどいです。
若宮公民館で休憩。陣の越道はこの公民館の山手の方にあります。公民館を過ぎてから下り坂です。
今日は、バラの鑑賞ウォークも兼ねています。このあたりは、お花が好きな方が多いのでしょうね。きれいなバラにうっとりします。
JR香椎線の踏切を超え「香椎宮」へ
香椎宮は、
『古事記』『日本書紀』で、この地で崩御したと伝えられる仲哀天皇を祀り、古代から朝廷に崇敬された神社で、一説に200年代の建立と伝えらます。江戸時代に再建された「香椎造り」と呼ばれる本殿の様式は、全国でもここだけで、国の重要文化財に指定されています。香椎の地名の由来になった御神木があり、神社創建の地でもある古宮や、神功皇后が朝廷の鎮護を願って植えたといわれる綾杉など、見どころが多い香椎宮。
宝物館には古代瓦、古文書、絵馬などが展示。歴代天皇の使者が参拝したという参道には、約800mにわたってクス並木が続きます。「不老水」が湧くことでも知られます。
香椎宮からゴールのJR香椎駅に向かいます。
香椎高校は、チューリップ財津和夫さんの母校です。
12:00 香椎駅にゴールしました。