アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

三春滝桜

2015年04月16日 | 緑の季節

 かねて訪ねてみたいと思っていた三春の滝桜を、本日妻と初めて観てきました。1922年(大正11年)、国の天然記念物に指定された名木です。丁度満開でしかも晴天に恵まれ、聞きしに勝る美しさに感動してきました。染井吉野の寿命が70年程度と言われていますが、滝桜はベニシダレザクラという種類で、樹齢は千年と推定されているそうです。

 知人の話では、雨などに降られるとぬかるんで靴がどろんこになると注意を促されていました。かつては台風や雪で太い枝がよく折られ、無残な姿を晒していました。写真などで見る滝桜は、まるで貧相な痩せた恐竜のように見えていました。

 しかし今回「行ってみると、大駐車場から幅5、6メートルの石畳の立派な歩道が滝桜まで数百メートルにわたり整備され、その周囲は金属製の手すりで観光客の踏圧から守られていました。今回目にした光景は、樹下の除草は行き届き、太い枝は多数の丸太で支えられ、枝は伸びやかに四方に堂々と張っていました。花の数も豊かで、紅色も生き生きしており、千年の樹齢を感じさせない若々しい容姿でした。

 ぱっと咲いてぱっと散る潔さが好まれる桜です。観光客が滝桜を訪れるのは年間精々10日位のもの。残りの355日は、その10日のために地元の人達はひたすら滝桜に尽くすのです。この期間に毎年30万人の観桜客が集中し、300円の観桜料を徴収しますので、9千万円で滝桜を維持管理していることになります。滝桜が有名なるがゆえに、返って三春町の財政負担になりかねないのではないでしょうか。滝桜を観ながらそんな取り越し苦労をしている私でした。

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