大根

　今日は病院へ月一回の定期診断に出掛けました。自宅から４キロほど離れている病院まで歩くことにしました。途中で見かけたのが写真の大根です。地表からぬっと立ち上がり、陽を浴びて輝いていました。大根は冬の季語になっています。冬の大根は凍結を逃れるため、細胞液の糖分を高めるので甘くなるのです。この時期の大根が年間で一番美味なのが季語となった理由なのです。
　大根にも「前途洋洋」という花言葉があります。国民の期待を一身に受け発足した鳩山内閣の将来は前途洋洋とはいかないようです。それどころかお先真っ暗です。名護市長選で辺野古への移転反対を掲げる候補が勝利し、１３年もかけて自民党がまとめてきた普天間基地の辺野古への移転計画が事実上絶望的になりました。それでも５月までに移転先を政府決定すると鳩山首相は強弁しますが、できるはずはありません。米軍は辺野古にこだわり、社民党・沖縄県は県外または海外移転を主張、全関係者が納得できる案などあるはずがありません。決裂すれば、日米政府間に亀裂が生じます。
　首相・幹事長の政治資金問題も国民の疑惑は益々深まり、民主党支持率が急落しています。小沢幹事長の逮捕説も現実味を増しています。国会は二人の政治資金問題で明け暮れ、国政に関する議論は影が薄くなっています。中国は不況を早くも脱しているのに、日本は二番底への凋落・財政破綻がひしひしと迫っています。