アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

ツチアケビ

2009年08月24日 | みどりの仲間達
8月も1週間を残すのみとなしました。日中は30度を超えましたが、朝晩は気持ちの良い涼しい秋の風が吹く昨日は、土浦スポーツ健康クラブのイベントで那須高原トレッキングコースを歩いてきました。
ここで生まれて初めて見るラン科のツチアケビに出会うことがでたのは真にラッキーでした。10株ほどの群落で、花は正にランです。多肉の葉のように見えるのは、赤く色付いた果実です。晩秋に実が割れて細かい種子を撒き散らします。「腐生ラン」と言い、葉も葉緑素もなく光合成ができないため、ナラタケ菌と共生して栄養と摂るそうです。日本全国に分布しているそうですので、恐らくナラタケが発生する雑木林の林床に生えているため目立たないのかもしれません。キノコ採りをしている人には案外お馴染みの植物かもしれません。
菌類と共生関係を保ちつつ育つため、人手による栽培は成功した例がないそうです。薬草として知られているため、乾かした果実は強壮・強精効果のある土通草(ドツウソウ)とよばれる生薬ですが、見つけても採らずに可愛がってもらいたいものです。このような希少な植物との出会いが山歩きの醍醐味なのですから。
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