アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

モグラ塚

2022年02月12日 | みどりの仲間達

この頃は最低気温が氷点下6度に下がったり、最高気温が10度に達しなかったり、寒い盛りですが、居間から見える桜川の土手では、地下でモグラが冬眠もせず活躍しています。今朝も新しいモグラ塚が出来ていました。

農家では畑を荒らすモグラは手強い厄介者です。堤防も穴だらけにされては大変です。しかし自然農法を愛好する私には、土作りの頼りになる相棒みたいな存在なのです。私の住宅地は元蓮田で、地盤は壁土状で畑作物は育ちませんでした。徐々に耕し、土を膨軟にして、10年くらいで畑地化しました。そこにモグラが入り込み、ボコボコと塚を築かれたのです。当初は少ないミミズをトラップするため、トンエル工事に励んだようです。2~3年すると、餌になるミミズが増えたようで、トンネル工事は補修程度と下火になり、塚のサイズは小さく、数も激減しました。

モグラのトンエルはミミズを捕獲する罠です。ミミズはトンエル内に落ち込むと、再度土中に戻るのが難しいのです。モグラはトンネル内を始終巡回しており、穴の中でもたもたしているミミズにまんまとありつけるのです。土が肥沃化し土壌生物が増えると、それを餌にミミズが増え、モグラは新しいトンネルを作る必要がなくなるのです。土壌が肥沃になれば、モグラも大人しくなることを学びました。土手の大きな塚は、土が痩せていてミミズが少ない証拠なのです。

モグラ塚は、下層土で地表の植物残渣や動物の死骸を覆い、その分解を促進し土壌の肥沃化を促します。人間が行う土寄せ作業土寄せ作業を代行してくれているのです。モグラ以上の嫌われ者、雑草も私にとっては土作りの頼もしい相棒です。雑草は地上部を作るため、地中深く広く根を張り、地中に薄く散らばっている養分を地上に引き上げてくれているのです。私は見苦しく育った雑草の地上部だけを切り取り、その場に伏せマルチング材に活用しています。雑草を根こそぎ除去しようとすると大変な手間になりますが、見苦しい雑草だけなら、たいした手間にならないのです。


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