
3月も中旬、気温も20℃に達し、5月のような暖かい日となりました。きれいに除草された桜川の土手には、土筆が顔を出しています。土筆の花言葉は「努力」です。
他の生き物と比べ、人類は先祖から受け継いだ技術や知識を、急速に発展させ、万物の霊長の地位を確立しました。そのスピードは近年ますます顕著になり、小学生でもパソコンやスマホを巧みに操作しています。我々老人が「努力」しても、なかなか習得できない先端技術も、彼らは目の前に与えられれば、手軽に触れ、操作してしまい、次の新しく進化した使い方を発明してしまうのです。次の世代はその新たな進化を出発点として、あっという間に次の段階に進んでいきます。10代、20代が活躍期、30代が円熟期、40代になると、早くもリストラ対象になってしまうのが先端技術の世界のようです。AIを駆使すれば、文章も画像もキーボードに打ち込むだけで、用が足りてしまう「努力」不要の時代になりそうです。
「努力」を伴わない先端技術に対し、伝統技術は10年、20年の長い努力の末、先人に追いつき、そこから血の出るような修行の「努力」の結果、やっと独自の境地に達することができます。そんな「努力」の牙城も先端技術に侵害され「努力」の無用化が進むでしょう。伝統技術を身に着けたアバターが作られてしまうのです。究極的には、アバターが仮想空間でキーボードを打ち込み、人間の「努力」なしでも勝手に社会が回ってゆくことになってしまうのでしょう。
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