アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

フキノトウ

2019年02月28日 | 隣の芝生

庭の一角でフキノトウを発見しました。狭い庭ですが、10個ものフキノトウが収穫でき、佃煮にして食しました。ほろ苦い春の香りが、口いっぱいに広がりました。フキノトウの花言葉は「真実は一つ」です。

日本の政治の世界では嘘がまかり通り、厚労省の統計まで政権の都合の良いように改ざんされています。統計は行政の効果を評価し、方針を定める上で欠くことのできない最重要資料です。全数調査のところ、サンプリング調査に変更したのです。統計ではサンプリング方法もデーターが偏らないよう、任意抽出にすべきところ、政府の都合の良い結果になるよう、恣意的に選択しているのです。国民の目から真実をそらし、政府の失政を隠蔽しているのです。

私は50数年前、農林省に入省し、農林技官という官職名の国家公務員になりました。5年目に土地改良事業計画を担当しました。「先生」と崇められるられる地元出身の有力国会議員が、自分の手柄にするため「採択させた」地区の事業効果を、投下する事業費を上回るよう「ねつ造」する仕事でした。世のために役立ちたいとの熱い思いで、高給の民間企業に就職せず、安月給の公務員にわざわざなった私には、耐えがたい期間でした。公務員になると言うことは、真実を隠して国民を欺き、「先生」の都合の良い手先になることだったのです。

国内の土地改良事業に幻滅し、入省10年目に開発途上国への技術協力に転身しました。活動を束縛するものはなく、派遣先の期待を一身に背負い、嘘偽りない「真実一路」の技術協力に、私は青年時代を燃やしました。農水省の予算は年間わずか100万円程度に過ぎず、不足分は派遣先が援助してくれました。2回にわたる10年間の長期派遣による技術協力は実を結び、大形機械化水稲二期作化技術を確立し、事業を軌道に乗せ、多くの地元技術者に技術移転することができました。

嘘偽りに委ねていると、人は堕落してしまうのではないでしょうか。公務員試験上級甲種をパスした私が、「先生」の手先に留まっていたら、厚労省の統計職員のように、腐れ切ってしまったと思います。改ざんが明るみに出なければ、彼らはご褒美に高い地位に就くことができたのでしょう。それを我慢できない私は、損な性分なのでしょうね。

 

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