アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

ウィーン・ハプスブルク家の菩提寺

2006年05月08日 | 東欧3カ国周遊
ハプスブルク家はスイス出身の名門一族で、政略結婚を重ねて強大な勢力を築きました。中世から20世紀初頭にかけ、オーストリア大公国、神聖ローマ帝国、スペイン王国、ナポリ王国、ベーメン王国、ハンガリー王国、オーストリア帝国などの大公・国王・皇帝を代々輩出し、ヨーロッパの王家の中でも屈指の名門と言われている。
ウィーンの旧市街、ケルントナー通りの脇の、穀物を商う市場のために作られたノイヤーマルクト広場に面して、赤壁がひときわ目立つカピツィーナー教会があります。ここにははぷすべるく家歴代140人の霊を祀る納骨堂がある、言わばハプスブルク家の菩提寺です。モーツアルトと深い関りおある女帝マリア・テレジアとその夫フランツ・ヨーゼフ1世、絶世の美人「シシィ」こと皇妃エリザベートらの棺が納められています。

広場の中央には1739年に制作されたドンナーの泉があります。ところが泉の中央に座り、神の摂理を象徴する半裸の女性像に、マリア・テレジアが猥褻だとクレームを浴びせ、撤去させてしまいます。現在の姿に復したのは、マリア・テレジアの死後20年の1801年でした。従って、1756年に誕生し1791年に没したモーツアルトの生存中は、ある彫刻家により彫刻が隠されていたので、彼はドンナーの泉を見ることは出来なかったことになります。

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1 コメント

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はじめまして (千夜)
2006-05-17 18:11:52
西洋史が好きでハプスブルクで検索して来ました。

学生の時、音楽で習ったモーツアルトと歴史で習ったハプスブルク家が繋がることにとても興味を持ちます。

他にも東欧旅行を読まさせて頂きました。とても羨ましく、いつか訪れてみたいと思います。
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