鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

石井監督、切り替えと球際の意識

2015年07月27日 | Weblog
【鹿島】石井監督の初手は“スライディング解禁”。意識改革で守備をテコ入れする
五十嵐創(サッカーダイジェスト)
2015年07月26日


わずか3日間の練習で、球際の激しさは見違えるほどに。


タイトな守備で相手のSBをケアした遠藤は、「完全にできていたわけではないけど、みんなが意識できていたと思う」と守備面の手応えを語った。写真:徳原隆元

 コーチから昇格した石井監督の初陣で、鹿島が意地を見せた。

 怪我から復帰した柴崎のミドルで先制し、一度は追い付かれながらも、昌子のゴールで2-1と突き放した。「同点になっても誰も下を向かなかった」(昌子)のは、トニーニョ・セレーゾ前監督の突然の解任が、選手たちの危機感を煽ったからだろう。

 確かに、鹿島の選手たちには闘志がみなぎっていた。

「みんながチームを良くしていこうという意欲がすごくあったので、その流れのまま試合でも出せた」(土居)

 カンフル剤は間違いなく、試合内容や結果に効果をもたらしたのである。

 ただ、気持ちだけで、状況が好転したわけでもない。トニーニョ・セレーゾ前監督の戦術に微調整を加えたことで、チームに変化が生まれたのも見逃せない点だ。

 新監督就任からFC東京戦までは、わずか3日しかなかった。その間、指揮官と選手たちは綿密に話し合い、課題を洗い直したという。特に強調されたのが、切り替えと球際の意識で、この点について遠藤は以下のように明かしてくれた。

「細かいところは変わりました。ボールを取られたら、プレッシャーを早くしようと話し合っていましたし、それが良い形で出た。誰かがボールホルダーに当たりに行けていたし、セカンドボールも拾えていた。みんながボールに絡んで良い試合ができた」

 つまりは、チーム全体の運動量を上げ、局面での競り合いを制して試合を優勢に進めようとしたのだ。こうしたアプローチの変化は、試合後の石井監督の言葉からも窺い知れる。

「(トニーニョ・)セレーゾ監督が積み重ねてきたものを継続しながら、細かい部分を修正しました。守備で言えば球際をさらに厳しくして、ボールを奪い切る。攻撃は相手が怖がるようなアタッキングサードへの侵入を多くすることを意識させました」

粘り強く勝利に結びつけたのは、前進と捉えて良い。


石井新監督による“緩さ”の撤廃が、FC東京戦での好パフォーマンスを生んだ。これを継続できれば、チームは上昇気流に乗れるだろう。写真:徳原隆元

 では、なぜ鹿島はこうも変われたのか。その理由は、トレーニング内容の変更が大きく関係している。例えば、紅白戦での“スライディング解禁”だ。

 トニーニョ・セレーゾ前監督はここ最近、怪我防止のために紅白戦でスライディングを禁止し、接触プレーに対しても過敏に笛を吹いてプレーを止めていたという。こうした“緩さ”を撤廃することでトレーニングに激しさが生まれ、ひいては試合での好パフォーマンスにつながった。実際に、CBの昌子は好感触を得ているようで、「これまでなら行けていない部分で1、2歩が出ていた」と語っている。

 もちろん、好影響が出たのは、最終ラインだけではない。

 スタメンに抜擢された中村が「チームのためになにをすべきかを整理して入りました」と語るように、特に前半はサイドハーフの出足が鋭く、FC東京のSBにビルドアップする余裕を与えなかった。また、2ボランチは短調な縦パスを次々とインターセプトし、ロングボールに対してもバイタルエリアを埋めてセカンドボールを拾っている。

 運動量の落ちた後半は押し込まれたものの、石井監督が投じた一手でチームの意識は間違いなく変わった。一時は同点に追いつかれながらも球際で粘り強く対応し、勝利に結びつけたのも前進と受け止めて良いだろう。

 もっとも、本当に重要なのは、この戦い方を継続できるかだ。FC東京戦では危機感が良い方向に出たが、「この1勝だけでは意味がない」(土居)。

 そうした意味で言えば、次節の鳥栖戦は試金石になる。

「鳥栖は球際のチーム。向こうの長所をこっちが上回ったら優位に立てる」

 昌子がそう言うように、鳥栖は球際での激しさを試す絶好の相手。FC東京戦で掴んだキッカケを真の力に変えるためにも、絶対に落とせないゲームと言えるだろう。

取材・文●五十嵐創(サッカーダイジェスト編集部)


石井新監督の改革について記すサッカーダイジェストの五十嵐氏である。
石井監督は「セレーゾ監督が積み重ねてきたものを継続しながら、細かい部分を修正しました。守備で言えば球際をさらに厳しくして、ボールを奪い切る。攻撃は相手が怖がるようなアタッキングサードへの侵入を多くすることを意識させました」と述べる。
特に球際の厳しさを激しくするために変えた部分が、「紅白戦での“スライディング解禁”」とのこと。
源が「これまでなら行けていない部分で1、2歩が出ていた」と語るように効果は絶大であった。
これまで起用されても影の薄かったアツが「チームのためになにをすべきかを整理して入りました」と語り、良いプレイをしたことは単なる気持ちの問題ではなかろう。
指揮官交代のカンフル剤は大きく効果を出した。
しかしながら、継続せねば意味がない。
次節の相手・鳥栖は球際の激しさで定評がある。
ストロングポイントのぶつかり合いを制してこそと言えよう。
次なる戦いが楽しみである。

セレッソ・田代、次につながる1勝だと思う

2015年07月27日 | Weblog
田代2戦連発!C大阪が磐田との2位3位対決制す
15/7/26 20:13



[7.26 J2第26節 磐田0-1C大阪 ヤマハ]

 2位ジュビロ磐田と3位セレッソ大阪の直接対決は、アウェーのC大阪がFW田代有三の2戦連発弾で1-0で競り勝ち、2連勝を飾った。磐田は今季2度目となる2連敗。首位・大宮との勝ち点差が「14」に開いた一方、C大阪には勝ち点3差まで詰め寄られた。

 C大阪は前半7分、カウンターからMFパブロのスルーパスをPA内左で受けた田代が鋭い切り返しから左足を振り抜き、角度のない位置からゴール右隅へ流し込んだ。同9分にはパブロの右足ミドルが右ポストを直撃。いい入りを見せたが、その後は磐田の反撃に耐える時間が続いた。

 再三、両サイドからのクロスをFWジェイに合わせる磐田。190cmの長身FWが空中戦で強さを発揮し、前半34分にはDF駒野友一の左クロスに飛び込んだが、ヘディングシュートはクロスバーを越えた。

 後半に入ると、磐田がさらに攻勢に出る。後半18分、MF太田吉彰の右クロスにジェイが頭で合わせるが、GKの正面。同32分にも左クロスからジェイがヘディングで叩き付けたが、GK丹野研太の好セーブに阻まれた。

 どうしても1点が遠い磐田。後半アディショナルタイムのCKのチャンスにはGKカミンスキーも相手ゴール前に上がったが、得点には結びつかず、最後までゴールネットを揺らすことができなかった。

 決勝点となった田代は試合後のインタビューで「押し込まれる時間が長かったけど、最後まで耐えて完封できて、次につながる1勝だと思う」と胸を張り、「まだ3位だし、(勝ち点差は)ちょっと縮まったけど、次の試合が大事になる。切り替えて次に臨みたい」と、すぐに視線を前に向けていた。

C大阪田代「役割果たせた」2戦連弾でJ1昇格視野
[2015年7月26日21時58分]

<J2:磐田0-1C大阪>◇第26節◇26日◇ヤマハ

 3位C大阪は磐田に勝利して連勝とし、J1自動昇格圏内に勝ち点3差に迫った。

 前半7分、MFパブロ(23)の縦パスを受けたFW田代有三(33)がドリブルから左足でゴール右隅に決めた。その後はボールを保持され守備に回る時間が多かったが、冷静に1点を守りきった。

 田代は、2試合連続の得点で勝利に貢献した。「最低限の役割は果たせたと思う。調子はいいので、これを続けないといけない」と話した。C大阪は18日のアウェー京都戦(0-1)で敗れ、選手間で「こんなことを繰り返していたらダメだ」と意見が出たという。その後は2連勝で、磐田との勝ち点差を縮めた。「後がない状況だった。ここを2連勝で乗り切ろうという気持ちが強かった。これからは相手のことは気にせず、自分たちのサッカーをしていきたい」とJ1復帰を見据えた。

C大阪 自動昇格見えた!2位磐田を撃破 勝ち点3差に接近
J2第26節 C大阪1-0磐田 (7月26日 ヤマハ)


<磐田・C大阪>前半、先制のゴールを決めるC大阪・田代(右)
Photo By 共同


 J2第26節は各地で11試合が行われ、3位C大阪はアウェーで磐田と対戦し、1―0で勝利した。前半7分に元日本代表FW田代が2戦連発となるゴールで先制。これを全員で守り切り、2連勝を飾った。2位磐田との直接対決を制し、勝ち点差3に接近。2位までのJ1自動昇格圏入りが近づいてきた。

 敵地で圧倒的に押し込まれながら、総力を尽くし大一番を制した。前半7分に元日本代表MF橋本が中盤でボール奪取。MFパブロから田代にスルーパスが渡り、GKとの1対1へ持ち込み左足で均衡を破った。2試合連続ゴールは、2位磐田との直接対決を制する決勝弾。C大阪に2連勝を呼び込んだ33歳FWは「(連戦で)きつかったけど、最低限の仕事はできた」と胸を張った。

 シュート数は7対23。セカンドボールをことごとく拾われ、息つく暇もなく磐田が攻めてくる展開に全員で耐えた。ジェイら強力外国人に最終ラインは体を張り続け、両サイドMFのパブロと関口は上下動を繰り返す。東アジア杯のメンバーに選出された日本代表MF山口が広範囲をカバーすれば、攻守で絶大な存在感を放ったのが、山口とダブルボランチを形成した橋本だった。

 昨季限りで神戸を契約満了により退団。なかなかオファーが届かずJ3挑戦も選択肢に入れていた36歳が、先制の起点となり、ピンチの芽をつんだ。ケガもあり前半戦はほとんど出番がなかったが、かつてG大阪の黄金期を支えた男が大一番で真価を発揮。先制の起点については「嫁に“アシストして”と言われていた。それはできなかったけど、皆さんに(起点になったと)評価されているならうれしい」と笑みを浮かべた。

 前半戦には見られなかった一体感で1点を守りきり、2位磐田に勝ち点差3。「勝つか負けるかではまったく違う試合。8割ぐらい支配されていたけど、その中でチームとして勝てたことは意味がある」と主将の山口。一時は9位にまで低迷していたC大阪に、自動昇格への道が開けてきた。
[ 2015年7月27日 05:30 ]

【C大阪】田代、千金弾で2位磐田と勝ち点差3
2015年7月27日6時0分 スポーツ報知


前半7分、C大阪・田代(中央)がドリブルからのシュートでゴールを決める

 ◆J2第26節 磐田0―1C大阪(26日・ヤマハスタジアム)

 3位のC大阪は敵地で前半7分のFW田代有三(33)の挙げた1点を守り、2位の磐田に1―0で勝利。磐田との勝ち点差を3に詰めた。

 試合終了の笛が鳴り響くと、C大阪イレブンは歓喜の抱擁を繰り返した。2位・磐田を破り、勝ち点差3に接近。シュート数で7―23と圧倒的に押し込まれたが、主将の日本代表MF山口は「8割方支配されたが、勝ったことに意味がある」と胸を張った。

 前半7分、MFパブロからパスを受けた元日本代表FW田代が、利き足の右でシュートを打つとみせて敵守備を寄せてから、左足で先制弾。8戦ぶり先発のGK丹野ら守備陣も体を張ってゴールを死守した。最近2戦では序盤の失点が続いたが、「最初の15分、絶対に集中しようとゲームに入った。調子が上がってきた」と田代。鎖骨骨折で離脱した守護神・韓国代表GKキム・ジンヒョンの穴を埋めた丹野も「緊張したけど、後半、冷静に対応できた」と完封勝利をかみしめた。

 次の愛媛戦(8月1日・ニンスタ)に勝てば、今季初の自動昇格圏(2位以内)浮上の可能性もある。アウトゥオリ監督(58)は「もう磐田戦は終わった。次へ準備したい」と手綱を締めた。(田村 龍一)


セレッソを勝利に導いた田代である。
決勝点となる先制点を決めた。
左サイドに出来たDFラインのギャップを突き、切り返して左足でシュートを打った。
いよいよ昇格ラインが見えてきた。
田代はENCORE 合同引退試合から好調を維持しておる。
やはり、鹿島で培ったメンタルは強い。
セレッソを昇格させるため尽力するのだ。
田代の活躍を楽しみにしておる。