【PSM|採点&寸評】鹿島2-1水戸|鹿島が持ち前の勝負強さを発揮。食い下がる水戸を鈴木のダイビングヘッドで退ける
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2016年02月21日
鹿島――途中出場から決勝点を挙げた鈴木がMOM。2得点に絡んだ小笠原も高く評価。
【警告】鹿島=カイオ(26分) 水戸=佐藤祥(26分)、伊藤(86分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】鈴木優磨(鹿島)
2得点に絡んだ小笠原は、シンプルだが効果的なプレーで味方の良さを引き出すなど、期待どおりの活躍を見せた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
【チーム採点・寸評】
鹿島 6
前半と後半、それぞれでゲームの入り方が上手くいかず。ただ、攻守のメリハリは明確にして、最後は勝利を掴み取る勝負強さはさすがだった。
水戸 5.5
鹿島に比べて、やろうとしているサッカーはできていた印象。内容を結果につなげるには、フィニッシュワークの精度を上げる必要がある。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 櫛引政敏 5.5
1失点を喫したが、以後は守備陣の奮闘もあり、ピンチもなく無事に試合を終える。DF陣との連係も特に問題はなかった。
DF
22 西 大伍 6
タイミング良く中盤をサポートし、攻撃に厚みをもたらす。状況に応じた攻守の配分は見事だった。
17 ブエノ 5.5(77分OUT)
相手に寄せられても慌てず、冷静に処理。大きなミスはなかった反面、味方に届かないフィードなどビルドアップは今ひとつだった。
3 昌子 源 6
最終ラインの軸として及第点のパフォーマンス。入ってくるボールに対しても力強く撥ね返した。
16 山本脩斗 5.5(81分OUT)
無理だと思えばすぐにやり直すなど、リスクを冒さず、後方から丁寧に組み立てる。ただ、攻撃面での迫力不足は否めなかった。
MF
20 三竿健斗 5.5(84分OUT)
効率良くパスを捌いたが、前半はインパクトを放てず。後半は時間の経過とともにアグレッシブさを表現し、高い位置で好プレーを見せた。
40 小笠原満男 6.5
無駄のないシンプルなプレーで効果的に周囲を動かす。先制点の起点となるパス、決勝弾をアシストと2得点に絡んでみせた。
25 遠藤 康 5.5(72分OUT)
正確なクロスでジネイの先制点をアシスト。後半にも決定的なチャンスを演出したが、いつもより見せ場は少なかった。
7 カイオ 6
軽快なプレーで攻撃の起点となる働きぶりを披露。多くのチャンスを作り出すなど、コンディションの良さを感じさせた。
FW
18 赤秀平 5.5(76分OUT)
素早い動き出しでパスを引き出し、ボールのないところでも精力的に走り回った。ただ、エリア内での仕事が少なかったか。
9 ジネイ 6(63分OUT)
ファーストチャンスで見事にゴールを決める。ポストプレーもまずまずで、2列目との連係も悪くなかった。
交代出場
FW
15 高崎寛之 5.5(63分IN)
シュートゼロと不本意な結果に終わる。思うようなボールが届かず、実力の半分も示すことができなかった。
MF
13 中村充孝 6(72分IN)
チームのリズムが悪いなかで投入されたが、高い技術を駆使して局面を打開し、好機を創出。勝利への流れを作ったひとりだ。
MF
34 鈴木優磨 6.5(76分IN)
小笠原のクロスをダイビングヘッドで押し込み、決勝弾。相手の裏を突く動きや頻繁にサイドに流れるなど、前線を活性化させた。
DF
23 植田直通 ―(77分IN)
球際の強さは相変わらず。CBでコンビを組んだ昌子と強固な壁を築き、相手につけ入る隙を与えなかった。
DF
5 青木 剛 ―(81分IN)
山本と交代し、左SBでプレー。ベテランらしく落ち着き払った対応で守備を引き締め、敵の反撃を抑え込んだ。
MF
30 大橋尚志 ―(84分IN)
可もなく不可もなくといった出来。短い出場時間のなかで、周囲を納得させるような活躍は見せられなかった。
監督
石井正忠 5.5
課題のひとつである試合の入り方を修正できず。6人を交代させるなどテスト色が強いゲームで、最後に勝利を掴めたのは収穫だ。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
水戸――R・フランク、船谷の両アタッカーは平均点に値するプレーも、前線の踏ん張りが足りなかった。
【水戸|採点・寸評】
GK
1 本間幸司 5
痛恨の2失点。それぞれ反応はできていたが、防げなかった。ハイボールの処理では能力の高さを見せつけた。
DF
5 伊藤槙人 5
序盤にリードを許す展開も、すぐに安定感を取り戻し、相手の侵入をブロック。健闘を見せていただけに、終盤の失点が悔やまれる。
30 ソン・ジュフン 5.5
戻りながらも確実にクリアするなど、フィジカルの強さを発揮。「個」としての可能性は示した。今後のテーマは組織的な守備の構築だ。
3 佐藤和樹 5.5(73分OUT)
小笠原を抜きにかかろうとするなど、積極的にチャレンジする姿勢は評価したい。あとはクロスの精度を高められれば。
14 佐藤 祥 5.5(84分OUT)
同サイドのカイオや山本との勝負では懸命なディフェンス。粘り強く食らいついたが、相手を押し込むまでには至らなかった。
MF
8 ロメロ・フランク 6
角度のないところからでもしっかりと枠に収めるシュートで同点弾をゲット。身体の強さを活かしたキープも安定していた。
22 内田航平 5.5
徐々に運動量を増やしていき、中盤の攻防で存在感。ボランチの位置から前に出て行き、圧力をかけたがゴールには届かなかった。
7 兵働昭弘 5.5
前を向いてボールを収める場面は少なくなかったが、パスの成功率には不満が残る。本来の実力を考えれば、物足りない内容だった。
10 船谷圭祐 6(87分OUT)
要所でプレーに絡み、攻撃に勢いをもたらした。ミドルゾーンでの身を挺したディフェンスでも高い貢献度を示した。
FW
11 三島康平 5
昌子とのマッチアップで苦戦を強いられたか。フル出場を果たしたが、1本もシュートを打てなかったのは反省材料だ。
26 佐藤和弘 5.5(75分OUT)
10分の決定機はポストに嫌われ、直接FKも決まらず。後半はトーンダウンしたが、チャンスに顔を出していただけに、結果が欲しかった。
交代出場
DF
2 田向泰輝 5(73分IN)
サイドで奮闘を見せたが、脅威を与えることはできず。思い切りの良さが出てくれば、勝負を左右するようなプレーにつながるはずだ。
FW
9 萬代宏樹 5(75分IN)
オフ・ザ・ボールで決してサボらず、ゴールを目指したが、チャンス自体が少なく、不発に終わった。
DF
20 今瀬淳也 ―(84分IN)
形成が逆転されつつある時間帯にピッチに立つ。難しいシチュエーションのなか、特筆すべきプレーはほぼなかった。
DF
24 細川淳矢 ―(87分IN)
2点目を奪われた直後に投入される。1点を追う展開では、DFとしてできることは限られていた。
監督
西ヶ谷隆之 5.5
攻守両面で積極的に挑むスタイルは垣間見せた。最後は力負けしたが、内容はそこまで悪くなく、小さくない手応えと自信を得た敗戦だったはず。
チンチロリン
サッカーダイジェストの広島氏による水戸戦の寸評である。
優磨と満男に高い評価が与えられておる。
特に決勝点の優磨はMOMにも挙げられており、特に目に付いた様子。
優磨のアグレッシブなプレイは観る者を熱くする。
今季はかなりの結果を出してくれるであろう。
その優磨にアシストした満男も、実績通りのプレイを魅せた。
まさに大黒柱と言って良かろう。
PSM5試合を終え、チームの軸が見えてきた。
今季もいよいよ開幕する。
気持ちの良いシーズンにしようではないか。
楽しみである。
チンチロリン
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2016年02月21日
鹿島――途中出場から決勝点を挙げた鈴木がMOM。2得点に絡んだ小笠原も高く評価。
【警告】鹿島=カイオ(26分) 水戸=佐藤祥(26分)、伊藤(86分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】鈴木優磨(鹿島)
2得点に絡んだ小笠原は、シンプルだが効果的なプレーで味方の良さを引き出すなど、期待どおりの活躍を見せた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
【チーム採点・寸評】
鹿島 6
前半と後半、それぞれでゲームの入り方が上手くいかず。ただ、攻守のメリハリは明確にして、最後は勝利を掴み取る勝負強さはさすがだった。
水戸 5.5
鹿島に比べて、やろうとしているサッカーはできていた印象。内容を結果につなげるには、フィニッシュワークの精度を上げる必要がある。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 櫛引政敏 5.5
1失点を喫したが、以後は守備陣の奮闘もあり、ピンチもなく無事に試合を終える。DF陣との連係も特に問題はなかった。
DF
22 西 大伍 6
タイミング良く中盤をサポートし、攻撃に厚みをもたらす。状況に応じた攻守の配分は見事だった。
17 ブエノ 5.5(77分OUT)
相手に寄せられても慌てず、冷静に処理。大きなミスはなかった反面、味方に届かないフィードなどビルドアップは今ひとつだった。
3 昌子 源 6
最終ラインの軸として及第点のパフォーマンス。入ってくるボールに対しても力強く撥ね返した。
16 山本脩斗 5.5(81分OUT)
無理だと思えばすぐにやり直すなど、リスクを冒さず、後方から丁寧に組み立てる。ただ、攻撃面での迫力不足は否めなかった。
MF
20 三竿健斗 5.5(84分OUT)
効率良くパスを捌いたが、前半はインパクトを放てず。後半は時間の経過とともにアグレッシブさを表現し、高い位置で好プレーを見せた。
40 小笠原満男 6.5
無駄のないシンプルなプレーで効果的に周囲を動かす。先制点の起点となるパス、決勝弾をアシストと2得点に絡んでみせた。
25 遠藤 康 5.5(72分OUT)
正確なクロスでジネイの先制点をアシスト。後半にも決定的なチャンスを演出したが、いつもより見せ場は少なかった。
7 カイオ 6
軽快なプレーで攻撃の起点となる働きぶりを披露。多くのチャンスを作り出すなど、コンディションの良さを感じさせた。
FW
18 赤秀平 5.5(76分OUT)
素早い動き出しでパスを引き出し、ボールのないところでも精力的に走り回った。ただ、エリア内での仕事が少なかったか。
9 ジネイ 6(63分OUT)
ファーストチャンスで見事にゴールを決める。ポストプレーもまずまずで、2列目との連係も悪くなかった。
交代出場
FW
15 高崎寛之 5.5(63分IN)
シュートゼロと不本意な結果に終わる。思うようなボールが届かず、実力の半分も示すことができなかった。
MF
13 中村充孝 6(72分IN)
チームのリズムが悪いなかで投入されたが、高い技術を駆使して局面を打開し、好機を創出。勝利への流れを作ったひとりだ。
MF
34 鈴木優磨 6.5(76分IN)
小笠原のクロスをダイビングヘッドで押し込み、決勝弾。相手の裏を突く動きや頻繁にサイドに流れるなど、前線を活性化させた。
DF
23 植田直通 ―(77分IN)
球際の強さは相変わらず。CBでコンビを組んだ昌子と強固な壁を築き、相手につけ入る隙を与えなかった。
DF
5 青木 剛 ―(81分IN)
山本と交代し、左SBでプレー。ベテランらしく落ち着き払った対応で守備を引き締め、敵の反撃を抑え込んだ。
MF
30 大橋尚志 ―(84分IN)
可もなく不可もなくといった出来。短い出場時間のなかで、周囲を納得させるような活躍は見せられなかった。
監督
石井正忠 5.5
課題のひとつである試合の入り方を修正できず。6人を交代させるなどテスト色が強いゲームで、最後に勝利を掴めたのは収穫だ。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
水戸――R・フランク、船谷の両アタッカーは平均点に値するプレーも、前線の踏ん張りが足りなかった。
【水戸|採点・寸評】
GK
1 本間幸司 5
痛恨の2失点。それぞれ反応はできていたが、防げなかった。ハイボールの処理では能力の高さを見せつけた。
DF
5 伊藤槙人 5
序盤にリードを許す展開も、すぐに安定感を取り戻し、相手の侵入をブロック。健闘を見せていただけに、終盤の失点が悔やまれる。
30 ソン・ジュフン 5.5
戻りながらも確実にクリアするなど、フィジカルの強さを発揮。「個」としての可能性は示した。今後のテーマは組織的な守備の構築だ。
3 佐藤和樹 5.5(73分OUT)
小笠原を抜きにかかろうとするなど、積極的にチャレンジする姿勢は評価したい。あとはクロスの精度を高められれば。
14 佐藤 祥 5.5(84分OUT)
同サイドのカイオや山本との勝負では懸命なディフェンス。粘り強く食らいついたが、相手を押し込むまでには至らなかった。
MF
8 ロメロ・フランク 6
角度のないところからでもしっかりと枠に収めるシュートで同点弾をゲット。身体の強さを活かしたキープも安定していた。
22 内田航平 5.5
徐々に運動量を増やしていき、中盤の攻防で存在感。ボランチの位置から前に出て行き、圧力をかけたがゴールには届かなかった。
7 兵働昭弘 5.5
前を向いてボールを収める場面は少なくなかったが、パスの成功率には不満が残る。本来の実力を考えれば、物足りない内容だった。
10 船谷圭祐 6(87分OUT)
要所でプレーに絡み、攻撃に勢いをもたらした。ミドルゾーンでの身を挺したディフェンスでも高い貢献度を示した。
FW
11 三島康平 5
昌子とのマッチアップで苦戦を強いられたか。フル出場を果たしたが、1本もシュートを打てなかったのは反省材料だ。
26 佐藤和弘 5.5(75分OUT)
10分の決定機はポストに嫌われ、直接FKも決まらず。後半はトーンダウンしたが、チャンスに顔を出していただけに、結果が欲しかった。
交代出場
DF
2 田向泰輝 5(73分IN)
サイドで奮闘を見せたが、脅威を与えることはできず。思い切りの良さが出てくれば、勝負を左右するようなプレーにつながるはずだ。
FW
9 萬代宏樹 5(75分IN)
オフ・ザ・ボールで決してサボらず、ゴールを目指したが、チャンス自体が少なく、不発に終わった。
DF
20 今瀬淳也 ―(84分IN)
形成が逆転されつつある時間帯にピッチに立つ。難しいシチュエーションのなか、特筆すべきプレーはほぼなかった。
DF
24 細川淳矢 ―(87分IN)
2点目を奪われた直後に投入される。1点を追う展開では、DFとしてできることは限られていた。
監督
西ヶ谷隆之 5.5
攻守両面で積極的に挑むスタイルは垣間見せた。最後は力負けしたが、内容はそこまで悪くなく、小さくない手応えと自信を得た敗戦だったはず。
チンチロリン
サッカーダイジェストの広島氏による水戸戦の寸評である。
優磨と満男に高い評価が与えられておる。
特に決勝点の優磨はMOMにも挙げられており、特に目に付いた様子。
優磨のアグレッシブなプレイは観る者を熱くする。
今季はかなりの結果を出してくれるであろう。
その優磨にアシストした満男も、実績通りのプレイを魅せた。
まさに大黒柱と言って良かろう。
PSM5試合を終え、チームの軸が見えてきた。
今季もいよいよ開幕する。
気持ちの良いシーズンにしようではないか。
楽しみである。
チンチロリン
カイオより遠藤の方が点数低いのは個人的に納得いかない。
まぁ意見は人それぞれですが。