鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ナムディン戦コメント

2008年03月20日 | Weblog

鹿島アントラーズ   :監督   <試合終了>
前半はできていなかったことをハーフタイムで、いつもやっていることをやろうと選手たちに伝えた。それが後半はできたからこういう(5得点という)結果につながったのだと思う。
(メンバーを変えないことについては)1つはそんなに疲れていないだろうということと、もう1つは、イメージの共有を僕は大切にするので、タイミングだったり、チームでもう少し成熟させたいというのがあってのこと。(好調を維持しているが調子を崩さない秘訣は?)去年の苦しい時期を味わった選手が努力なしでは結果を出すことができない、あるいは結果を出すためにはハードワークをしなければいけないというのを認識し実行に移していることでパフォーマンスの持続につながっているのだと思う。

【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs ナムディン】オズワルド・オリベイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
3月19日(水) AFCチャンピオンズリーグ
鹿島 6 - 0 ナムディン (19:00/カシマ/7,087人)
得点者:26' 本山 雅志(鹿島)、49' 本山 雅志(鹿島)、58' マルキーニョス(鹿島)、68' マルキーニョス(鹿島)、74' 田代 有三(鹿島)、93' ダニーロ(鹿島)
●オズワルド・オリベイラ監督(鹿島):
Q:相手が引き気味なのは予想されたがその中で6-0、後半は5得点という結果でしたが、ハーフタイムで指示は?引いた相手の対策は?
「ハーフタイムの指示は試合前のミーティングの繰りかえしを言っただけ、前半は約束ごとや狙いとしてるものができていなかった。ウチがいつもやっていることをただやりましょうということだけをハーフタイム言った」
Q:本山選手の活躍はこの試合の大勝の大きな呼び水になった?
「今日だけでなく、去年から彼の評価は高い。ウチの約束ごとの攻守に渡っての理解度と実行力という部分と、プレスして明るさでチームを明るくしてくれるし、プレーでも周りに今日どうやってやるかを伝達してる選手だと思うし、ウチにとっては不可欠な選手だ」
Q:前半が上手く行かなかった理由は?攻撃が左サイドに傾いていた印象があるが?
「なかなか6-0という試合の中でミスを探すのは難しいが、実際は(ミスも)あったかと思うし、ただ前半も何度かあったが、後半に入る前のハーフタイムで、我々の戦術、狙っていることををしっかり実行にうつそうと言った、それができれば、これだけの大差のスコアになることがある。左に傾いているかと言われれば、僕は考えてない。選手たちの感性ということになってくるし、僕は選手たちに自由にゲームを読みとって相手の弱点がどこにあるのか、そこを突いていった方がいいのかという部分を要求しています。ただ彼らがたまたまそういうやったように見えたのではないかなと思います。ただ今日に関しては、僕は左よりも右のほうが多かったと思う。小笠原も本山も右に基点を作ったし、得点場面をみても、右からの作りが多かったわけで、左に傾いているということはないと思います。

 どっちかに傾いているということは一切気にしていない。相手のどっちかのサイドが弱ければそっちを狙うべきだし、相手がそこを修正してくれば逆から行けばいいし、あるいは中央からいけばいいし、色々なやり方を持っていなくてはいけない。ひとつの攻撃の形だけであれば相手がそこを抑えればなにもできなくなってしまうわけで、いろんなバリエーションを持つということが非常に重要なのではないかなと。当然相手は守備的だったり、研究したり、ウチの長所を消してこようとするわけで、それを上回るゲームを読みとる力、それに対する順応性、適応、そして実行が必要になってくる。そういったことを選手たちに言い続けているし、そういったことがゲームの中でできていると思う」
Q:1点目はいるまではミドルが多かったが、指示?2点目の前はワンタッチパスが多かったがそれは指示?
「このような試合の場合は、どうしてもひとつのチームが攻撃する形や回数が目立ってしまうのでミドルシュートをとりあげられる場面があると思うが、相手が引いてるなかではミドルシュートを狙っていかなくてはいけないと指示としてあったし、前半の中ではただのミドルシュートといわれるかもしれないが、サイドからの攻撃もあったし、ハイボールの攻撃やサイドチェンジからの崩しやドリブル突破もあったし色んな攻撃のバリエーションが多かったと思う。後半2点目の後、攻撃の特徴をもった選手をFWに入れてきたので、そうすると当然、中盤でスペースがあいてくるわけで、そういったなかで自然とワンタッチのパスがおおくなる。

ただ試合は2つのチームがやっていて、皆さんはシュート数などのデータで見るところがあるが、相手がどういう風なコンセプトで試合中に変えてきてるかを見て分析して欲しい。そしてどういった場面で、どういうことができたのかを見てももらわないと、片方が凄いことをやって片方がなにもやらなかったということになってしまう。そうではなくて、どういうことが試合の流れの中であったかということを見極めたうえで、試合を見てもらえば、また違った表現ができるのではないかなと思います」
Q:日曜日と同じメンバーでやってますが、変える必要がない?熟成したい?
「2つのことが含まれています。まだ4試合目で、その中で1試合だけタイという海外遠征があり、気候、ピッチ、移動の影響はありましたしが、ただシーズン初めでもありますし、4試合目で一回中断にも入るわけなのでそんなに疲れてないだろうという判断がありましたまたこのチームをもっと成熟させたいという自分の思いもあり、できるだけ同じメンバーで連携とか連動とかのイメージの共有、想像性という部分の共有を大切にするので、そういったところをもう少し成熟できればと思って、お互いのタイミングもあるだろうと思ってそういった目的をもってこの4試合挑みました」
Q:去年の秋から好調を維持している秘訣は?
「まずひとつ目は選手個人個人の能力が高いということがまずそこに技術的な部分であります。2つめは戦術的な規律を守ってくれるという部分。チームとしての機能性を追及した部分では、そういったことがすごく重要になってくるので、それを守れる選手がいるということでは、そのことによってチームの機能と効率をあげることができる。

3つ目はモチベーション。特に去年の苦しい時期を味わった選手たちが、努力をすれば(結果が出せる)、あるいは努力なしでは結果を出すことができない、あるいは結果を出すためにはハードワークをしなければいけないということの教訓を自分自身が感じたことによって一瞬たりとも気を緩めてはいけない、高い意識で取り組まなければいけない、それは練習からスタートしそれが試合で現れるということを彼らが認識し納得し実行にうつしてくれているところがこのようなパフォーマンスの持続につながっていると思う。僕が言わなくても選手が意識を高く維持しやってくれると思っている」
以上

【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs ナムディン】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●内田篤人選手(鹿島):
「とにかく結果だけほしかった。勝ってよかった。(疲労?)それもあったけど、タイに多くの人が足を運んでくれたし、そのサポートが心強かった。今日も多くの人が来てくれたんでチームも一丸となって戦えたと思う。(相手が徹底的に引いてきた?) 試合前から予想はしてたし、そうなることは分かっていた。前半よくなかったけど、後半は点が入ると思っていた。

(手ごたえ?)ブラジル人選手も前からボールを追いかけてくれて走るサッカーができている。これからも勝ち点3を目指して頑張りたい。(チームの雰囲気?)今は負ける気がしない。好調をキープできるように頑張りたい。次は今回よりもっと楽しいサッカーをして、ミスを少なくして、サポーターを喜ばせたい。(代表のバーレーン戦については?)今日のようなプレーをしていたら恥ずかしい。もう少しましなプレーをして勝利に貢献したい」
●興梠慎三選手(鹿島):
「今日はガチガチだった。監督は自分がやりたいことをやれと言ってくれた。疲れましたね、久しぶりの試合だったし。思うようにはできなかったけど。足元にボールが吸い付かなかった。でもいい(自分にとっての)開幕戦だった。スタートを切れたことがよかった。まだ足はちょっと痛いけど。(ポストに当たったシュート?)あれもシュートを思い切り打てなかった。当てる感じになってしまった。あれ以上中だとGKに当たってしまったんでね…」
●小笠原満男選手(鹿島):
(前半は苦しんだ?)最初からそんなに簡単に行くとは思わなかったけど、もう少しラクにはできたとは思う。(DFとサイドバックの間のスペースへのパスを狙った?)それは分析もあったけど、相手のラインが浅かったこともある。だけどミスが多かった。もう少しシュートまで持っていけたと思う。うまくいかない部分もあったけど、最終的に5点差をつけて勝てたことはよかった。(前半については?)ああいう相手を崩すのは簡単じゃない。そういう中でも前半からもう少しできたと思う。疲れとかそういう問題じゃない。集中力とテンポの問題。1つ次の展開が見えてもどっちつかずになってしまったり。気をつければ直せる部分だと思う。あまりにフリーすぎて3つくらいパスコースがあってどうするか探しているうちに寄せられたり、慌ててどっちつかずになったりしていた。もっとシンプルにどんどんボールを回していければもう少し早くラクになっていた。

(4連戦で4勝?)出る選手はつねに100%じゃなきゃいけない。100%じゃない場合には後ろにも他の選手が控えている。これからは総合力になってくるし、チーム全体で戦わないといけない。もっと直せるところはある。今日の前半なんかみても簡単なミスも多かったし。前半はもっとサイドを使いたかった。モト(本山)やタク(野沢)が引いたり入れ替わったりした時、臨機応変にやっていたつもりだけど、もう少し外から攻めたかった」
●本山雅志選手(鹿島):
「相手がしっかり守ってきたのに、中を崩しすぎてうまくいかなかった。後半は修正できてよかった。(先制点については?)後ろに1人走ってたと思う。そこでトラップしたら、打ちやすいボールになったんで、そのまま蹴ったら入った。(GKが動けなかった?)ボールに高さがあったから動けなかったんだと思う。なかなか僕自身、点を入れることがないし、よかった。

(ハーフタイムはどんな話をした?)中から崩しすぎるところがあるという話が出た。でも前半から満男(小笠原)も外から崩そうと言っていた。それがだんだんできるようになり、後半は自由にできた。攻撃のバリエーションは少しずつ増えている。その精度を上げなきゃいけない。今日は田代にロングボールをあまり入れなかった。2列目でボールを持てたんで。今後は両方を織り交ぜないといけない」
●マルキーニョス選手(鹿島):
(今日もまた2得点?)ありがとう。2点を決めて勝利につなげられたことはうれしいと思う。前半と後半では少しやり方を変えた。どうしても真ん中に人がいたんでサイドに流れる動きを後半は多くしていった。(それが後半に沢山点が入った要因か?)後半は自分がサイドに動くことで中央にスペースを作れて、他の選手が入り込めて、得点を生み出すことができた。(4戦連続得点はどこまで続くか?)その質問にはどう答えていいのか分からない。サッカーは何が起こるか分からないものだから。(連続得点の要因?)チームメートとの連携がうまく取れている。一番大きな要因は周りのサポートがあるから。それが毎試合得点につながっていると思う」
●田代有三選手(鹿島):
5点目が入った時はほっとした感じ。それまでいい形に持っていけなかったんで。(今日は自分らしくないプレーが多かった?)確かにそれはある。動きがかぶったり、うまくいかない部分が多かった。僕ももう少し考えてビデオを見て動き方を勉強しないといけない。最近、タイミングがずれている部分があった。やっていくうちにもう少し合うようになるとは思う。それでも相手ボールにはなっていなかったけど。マルキともう少し動き方をあわせたい。センタリングの入り方がよくできていなかった。お互いの動きをみながら要求していきたい。

(相手に守られた?)人数が多いから簡単にしないといけなかった。そこで裏を狙ったけど、今日はボールがスリッピーだったりして難しかった。後半になって相手のラインがバラバラになり、何回かフリーになれた。ゴールシーンはタクさんがあそこに蹴るなという予感がした。マサさん(岩政)も後ろから来てたけど、僕が決めることができた。いいボールだった。気持ち的には点を入れたかった。前半からうまくいかなくてイライラしてたから点が入ってよかった。(次は代表ですが?)向こうに入ったら違う雰囲気の中に入る。気持ちを新たにしてやりたい。今はチームで結果が出ているから試合に出られるけど、僕なんか得点が取れなかったらすぐ変えられえる。代表でも頑張らないといけないのは同じ。1つ1つやっていきたい」
●岩政大樹選手(鹿島):
(連戦の疲れ?)まだ連戦と言っても僕自身は3試合だし、このくらいなら疲れはない。シーズンの最初だし、コンディションは問題ない。(前半に負傷があった?)あれはスパイクの裏が足に当たっただけ。大丈夫です。(前半は全体にミスが多かった?)確かに多かったと思う。集中力を欠いたと取られてもおかしくない多さだった。普段しないミスをしていた。

ハーフタイムには焦らないようにという話が出た。チーム内でうまくいってないというムードを出すともっとチームが悪くなる。だから焦らず行こうと。後半は向こうも前に出てきてスペースが空いた。(前半ミスが多かった理由?)僕らも人間なんで、疲れなり、対戦相手なりが絡んだと思う。もう少し前半は厳しくやるべきだった。ここで1回連戦が終わるし、ここでよしとする部分と反省すべき部分がある。

(序盤戦4試合の失点が少ないですが)中盤と前線が昨年の後半から引き続きいい守備をしてくれる。大崩れしないし、後ろもやりやすい。とはいっても、 ACL2試合とJリーグも昇格組と2試合やっただけ。これからもっといい相手が出てくる。Jリーグもたった2つ勝っただけだし、厳しくやるべき部分は出てくる。これから真価が問われると思う。(次のACLは北京国安?)ほどんと見ていないけど、前線に元サンフレッチェの選手がいると聞いている。それと中国リーグでは失点が少ないみたいなんで、1~2点勝負になる。でも得失点差をつけているんで、1勝1敗でも上にいけるのかな。1つ勝つ、あるいは2つ引きわけでもいい。そういう意味でも守りが大事になってくる」
●青木剛選手(鹿島):
「あれだけ引かれると厳しい。前半はミスが多かったし。でも後半は動き出しがよくなった。サイドで数的優位を作ったりとかもできた。失点ゼロで終わるのも大事。得失点を考えた時、ホームではどれだけ点を取れるかだし。前半は体力的なものかもしれないけど、なぜかミスが多かった。イージーなミスはなくさないといけない。不用意なパスミスも結構あった。自分自身は疲れもなかったし、運動量を多くしたつもり。僕はそれがないとダメなんで」
以上

田代本人もホッとしていた様子。
当人であるから当然であろう。
空気を読まずに決めたマルキーニョスの2ゴール目は素晴らしかったが、そこで決めるべきは田代だったと周囲は感じておった。
その空気を押し退けてやっとこさっとこCKから田代が決めた瞬間、スタジアム全体に安堵の空気が流れたことは事実であった。
それはそうと、疲労を理由にチームをいじらそうという圧力がオリヴェイラ監督にのし掛かっており不愉快である。
それを冷静に説明する監督の理論に敬服した。
変えるべき時に変えるだけなのである。
我等はこの監督と信頼するチームにのみ導かれるのだ。
平日の聖地、ゴール裏の理論は一致しているのである。


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