鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

大迫くん大会新記録

2009年01月13日 | Weblog
大迫勇新記録10発も悔しい準V/高校サッカー

優勝し喜ぶ広島皆実イレブンの横で、がっくりとひざに手をつく大迫勇
<高校サッカー:広島皆実3-2鹿児島城西>◇12日◇決勝◇国立
 鹿児島城西(鹿児島)のFW大迫勇也(3年)が、1大会最多記録を更新する通算10得点目をマークして「得点王」に輝きながら、初優勝を逃した。前半20分、広島皆実(広島)DFに囲まれながら左足で貴重な先制点を奪ったが、2-3で逆転負け。J1鹿島入りが内定している「怪物」は、プロの舞台で悔しさを晴らす。

 敗北を決める笛が鳴り響くと、大迫勇は悔しそうに唇をかみしめた。今大会10点目を挙げたことより、後悔だけが胸に残った。表彰式で銀メダルをすぐに首から外すと「優勝しか考えてなかったので。自分の力不足。自分が決めていれば勝てた」と悔しがった。

 4万102人の大観衆を前に「怪物」ぶりを見せた。前半20分にペナルティーエリアにドリブルで突入。DFに囲まれ2度阻まれそうになりながらもボールをキープし、左足で先制点を決めた。過去の平山らを超える1大会10点目のゴール。しかし、「記録は関係ないです」とうつむいた。

 「人生を通じて最高の仲間になる」というイレブンと優勝したかった。10日の準決勝後、広島皆実-鹿島学園戦を観戦。新チームで3戦3敗の広島皆実が勝つと「決勝は皆実か。でも、おれたちが勝つからな!」と檄(げき)を飛ばした。この日もチームの先頭に立ち、MF安田や大迫希が痛めたひざを気にすると、声をかけることも忘れなかった。チームのために戦ったから、結果が欲しかった。

 祖父辰義さん(81)にも優勝を報告したかった。高校総体県予選決勝の鹿児島実戦が行われた昨年5月31日。大迫勇の5得点で6-1で勝ったが、辰義さんは釣り船で海難事故に遭い入院した。いつも大迫勇を気にかける祖父は自宅でリハビリ中。テレビの前で孫の活躍を見守る祖父を、勝って勇気づけたかった。

 この悔しさをプロで晴らすため、親交のある瀬戸俊一トレーナー(32)からはプロ入り後も引き続き体幹強化メニューに加え、筋力強化の指導を受ける予定。プロの心得を学ぶため、将来的にはオフに同トレーナーに師事するプロ野球の井口資仁らと「合同自主トレ」を行う計画もある。

 入団する鹿島は大迫勇に積極的に実戦経験を積ませる意向で、26日の入団会見からチームに合流する予定だ。鈴木満強化部長は「出場のチャンスはある。日本代表に育てなければ」と期待を表した。「苦しい時に点が取れないと意味がない。点の取れるFWになりたい」と話した大迫勇は、日本のエースへ進化すべく新たな戦いに臨む。
【菅家大輔】
 [2009年1月13日8時58分 紙面から]

大迫10発!鹿島で日本一だ/高校サッカー
2009.1.13 05:03

2人がかりの厳しいマークに合う大迫勇也(中央)。それでも1ゴールを決め、1大会最多得点記録を更新した(撮影・吉澤良太)
 全国高校サッカー選手権最終日(12日、国立)決勝で鹿児島城西(鹿児島)のFW大迫勇也(3年)が先制弾。今大会10得点目で、国見(長崎)のFW平山相太(23)=現FC東京=らが作った9得点の1大会個人最多記録を更新した。6試合連続ゴールの大会タイも達成。しかし、初優勝は逃し、悔しさを入団が内定しているJ1鹿島で晴らす。広島皆実(広島)が3-2で競り勝ち、初めて4082校の頂点に立った。

 悔し涙は見せなかった。それでも大迫勇也(3年)は表彰式で、「優勝しかないと思っていた。正直、銀はいらない…」と準優勝メダルを途中から外した。 大会の主役は間違いなく、鹿児島城西の背番号9だった。前半20分。右サイドでボールを得ると広島皆実DF5人に取り囲まれる。しかし、いったんゴールから遠い側へ逃げると、すぐに切り返して再びゴール側へ。ボールを渡しかけても相手をはじき飛ばして再び取り戻す。最後はゴールへのひと筋の道に向けて左足を振り抜くと、ボールは右下に吸い込まれた。 両手をいっぱいに広げる“飛行機”ポーズで応援席の前まで走って倒れ込んだ。前人未到の1大会2けたゴール。全選手が重なるように抱き合いエースをたたえた。 「あの場面は、決めることだけを考えていました」 正真正銘のストライカーぶりに、4万102人の大観衆も度肝を抜かれた。エースが先制する勝ちパターン。しかし、勝利の女神はほほ笑まなかった。試合終了のホイッスルとともにその場に立ち尽くし、新記録達成にも「チームが勝たなかったんで意味はないと思う」と声を震わせた。 だが、鹿児島育英館中から6年間指導してきた小久保悟監督(41)は「順調に伸びた。将来は日本代表のFWとしてがんばってほしい」とはなむけの言葉を贈った。 無念はプロで晴らすしかない。この日は入団が内定したJ1鹿島の鈴木満強化部長が視察し、「将来はうちのFW興梠と2トップを組んでくれればいい」と期待する。 「トップレベルのチームで出場することは簡単ではないが、努力していきたい。常に点が取れるFWになりたい」 Jリーグ王者に進む屈指の高校生ストライカーは、悔しさを胸にしまった。リベンジの舞台に不足はない。
(宇賀神隆)

銀はいらない…。大迫勇(左)は首からメダルを外し、悔しさをかみ殺した

前半、先制ゴールを決める鹿児島城西・大迫勇也(中央9番)=12日、国立競技場(撮影・吉澤良太)

前半、大会新記録となる通算10ゴール目を決め、応援席に向かって飛行機ポーズで喜びを爆発させる鹿児島城西・大迫勇也=国立競技場 (撮影・大橋純人)

前半、大会新記録となる通算10ゴール目を決め、応援席に向かって喜びを爆発させる鹿児島城西・大迫勇也(手前)=国立競技場(撮影・大橋純人)

初優勝に喜ぶ広島皆実イレブン。手前右・9番は敗戦にぼう然とする鹿児島城西の大迫勇也=国立競技場(撮影・吉澤良太)

前半、センタリングに頭で合わせるもゴールならず手を合わせて謝る鹿児島城西・大迫勇也=国立競技場(撮影・吉澤良太)

準優勝に終わった鹿児島城西・大迫勇也は悔しさからか、表彰式でかけてもらった銀メダルをすぐに首から外した=国立競技場(撮影・大橋純人)

前半、ヘディングでゴールを狙う鹿児島城西・大迫勇

前半、絶好のチャンスでヘディングシュートを外し、ピッチに伏して悔しがる鹿児島城西・大迫勇

まさかの敗戦に呆然とする鹿児島城西の大迫勇也(中央)

まさかの敗戦に頭を抱える鹿児島城西の大迫勇也(中央9番)

前半、ゴール前へのクロスに左足を出して合わせた鹿児島城西・大迫勇也(手前)だが、ゴールならず

後半、CKのチャンスでヘディングシュートを放った鹿児島城西・大迫勇也(右)だが、ゴールならず

試合終了の瞬間、頭を抱えて悔しがる鹿児島城西・大迫勇也(左)。右は喜ぶ広島皆実の選手たち

力なく挨拶する大迫勇也(左から3人目)ら鹿児島城西イレブン

力なく挨拶する大迫勇也(右から2人目9番)ら鹿児島城西イレブン

前半、競り合う鹿児島城西の大迫勇也(中央)

前半、シュートを放つ鹿児島城西の大迫勇也(左)

後半、鹿児島城西の大迫勇也(中央9番)がシュートを放つも広島皆実GK神舎宏に阻まれる

後半、徹底マークに合う鹿児島城西の大迫勇也(手前9番)

大会新10発も空砲…大迫勇「意味がない」

<鹿児島城西・広島皆実>表彰を終えてすぐに銀メダルを外す鹿児島城西の大迫勇也
Photo By スポニチ

 第87回全国高校サッカー選手権最終日は12日、国立競技場で決勝を行い、広島皆実(広島)が鹿児島城西(鹿児島)に3―2で競り勝ち、初優勝を果たした。敗れた鹿児島城西のFW大迫勇也(3年)は、前半20分に相手DF5人に囲まれながらゴールを決めて今大会通算10得点とし、大会最多得点の新記録を樹立した。鹿児島県勢として4大会ぶり3度目の全国制覇は成らなかったが、超高校級FWは鹿島で新たな伝説をスタートさせる。

 まるで磁石に吸い寄せられるように、大迫勇の足元へとボールが戻っていった。衝撃のシーンは前半20分だった。ペナルティーエリアの右側の外でボールを持つと、得意のドリブル突破でペナルティーエリア内に鋭く切り込んだ。いち早く寄せてきた相手DFにボールをクリアされたが、複雑に弾んだボールは再び自らの足元に。さらにドリブルを続けたが、もう1人の相手DFに再びボールをはじかれた。だが、そのボールもまた足にひっかかり、またもドリブルを開始。3人目のDFを巧みにかわし、最後は5人のDFに囲まれながら左足でゴール右へぶち込んだ。

 大会史に名を刻む6戦連発での通算10得点。試合を観戦した鹿島の鈴木満強化部長を「ボールを支配下に置いたら非凡なものがある。仕掛けたときも速いし、可能性を感じた」とうならせた先制弾で4万人超の観衆を魅了した。

 だが、試合は2―3敗戦。昨年の練習試合で3連敗した相手への雪辱はならず、エースの言葉も沈んだ。「チームが勝ってないんで意味がないです。いくら点を取っても決勝で勝たないと意味がない。点を取れる場面がたくさんあったけど、決められなかったのは自分の力不足。自分は苦しい時に取れないFW」。泣き崩れるチームメートとは対照的に、追加点を奪えなかった悔しさをむき出しにしていた。

 次の活躍の舞台は鹿島へと移る。鹿島について大迫勇は「日本を代表するトップレベルのチーム。FWは凄い人たちばかり。(出場するのは)簡単なことじゃない」と厳しい道のりとなることは十分承知している。それでも「点を取らないことには上で通用しない。自分の努力次第。頑張っていきたい」と鹿島のFW戦線への殴り込みを宣言した。

 この日で自身の課題も再認識した。前半17分と後半2分に「得意じゃない」というヘディングで決定機を2度逃した。今大会の10得点もすべて足での得点で、頭での得点はなし。大迫勇は「ヘディングも練習して確実に決められるようにしたい」と前を見据えた。

 大会史上初の4試合連続2得点、大会最多得点記録更新と鮮烈な印象を残した超高校級ストライカー。悲鳴と歓声が交錯する試合終了直後のピッチにチームメートが崩れ落ちる中、1人腰に両手を当てて立ち尽くしたまま、前だけを見つめた。新たな伝説を打ち立てたチーム一の負けず嫌いは、聖地・国立のピッチで悔しさを胸に刻み込んで新天地に向けてスタートを切る。

[ 2009年01月13日 ]

鹿島で雪辱を…プロ・大迫勇26日始動

<鹿児島城西・広島皆実>試合終了の瞬間、仲間が泣き崩れる中、広島皆実の歓喜をじっと見つめる鹿児島城西の大迫勇也
Photo By スポニチ

 鹿児島城西のFW大迫勇はチームメートとともに13日、鹿児島に戻る。その後は、日置市役所などへの結果報告などが予定されている。鹿島は26日に新体制発表を予定しており、大迫勇も参加。この日がプロの第一歩となり、新体制発表直後からの練習にも合流する予定だ。2月2~13日に宮崎合宿が組まれているが、大迫勇は2月1~3日のJリーグ新人集合研修会に出席するため、途中からの合宿参加。3月7日のJ1開幕に備える。

 プロとしてスタートを切る一方で、高体連の選抜メンバーとして4月9~13日に行われるデュッセルドルフ国際ユース大会にも出場する。大会の直前には国内とスイスでの合宿も予定されている。鹿島にとっては期待の新人が“一時離脱”することになるが、鈴木満取締役強化部長は「国際大会を経験するのも将来につながっていく」とプラスにとらえている。3月から1次リーグが始まるACLについても「当然、登録します」と話していた。

[ 2009年01月13日 ]

鹿児島城西、最多29発準V…全国高校サッカー

大会新の通算10ゴールを決めるも、優勝を逃した鹿児島城西・大迫勇(後方左)。喜ぶ広島皆実イレブンの横で、ぼう然と立ちつくした
 ◆第87回全国高校サッカー選手権決勝 広島皆実3―2鹿児島城西(12日・国立競技場) 広島皆実が鹿児島城西を3―2で下し、初優勝を飾った。鹿児島城西のFW大迫勇也(3年)は前半20分、今大会10ゴール目となる先制弾を放ち、個人1大会最多得点の新記録をマーク。大会タイの6試合連続ゴールで、大会新29発という攻撃型チームをけん引したが、初の頂点にあと一歩届かなかった。

 涙はなかった。敗戦の現実を受け入れられないかのように、大迫勇はピッチに立ちつくした。表彰式で受け取った銀メダルもすぐに外した。「正直、決められるところを決められなかったのが敗因。自分の力不足。申し訳ないという感じ」怪物FWには、新たな歴史を作ったことよりも、頂点に届かなかった悔しさだけが体中を支配した。

 試合開始早々から厳しいマークがついた。絶対的エースにボールを集めようとしても、思うようにつながらない。小久保悟監督(41)も「誰でも点を取れるようにチームを作ってきたけど、最後の最後で大迫勇に頼りすぎになってしまった」と振り返った。

 それでも前半20分には、3人のDFに囲まれながらも混戦を抜け、今大会10点目。国見FW・平山相太(23)=現F東京=らがマークした1大会最多得点記録を更新した。市船橋FW・北嶋秀朗(30)=現柏=に並ぶ6試合連続得点も記録。注目され続けた中で、最後まで結果を残した。

 スタンドには「すごい、おじいちゃん、おばあちゃんっ子」と母・美津代さんが証言する大迫勇のために、祖母の竹添トキエさん(73)が、鹿児島から急きょ応援に駆けつけた。ゴールは見せられたが、祖母に最高のプレゼントを届けることはできなかった。

 今月25日には入団が決定している鹿島に合流予定。プロの厳しい世界に飛びこむ。大迫勇は自分の力で家を建て、家族、祖父母と一緒に暮らす夢を持っている。「おばあちゃんたちと一緒に住みたいね、と言ってくれた。うれしかった」トキエさんは感慨深げに話した。

 新たな世界に向け「まだ通用しないと思う。悔しさはある。常に点を取れるFWになりたい」と誓った。祖父母、家族のため、高校最強のストライカーは、かなわなかった日本一をプロの世界で成し遂げる。

(2009年1月13日06時03分 スポーツ報知)

大迫くんにとっては残念な結果となった高校選手権決勝であった。
大会新記録の得点を挙げ、個人的には超高校級をアピールしたとは思うが、チームが負けては気持ちも治まらぬであろう。
銀のメダルを即座に外した負けず嫌いのメンタリティはプロの世界で必ず役に立つ。
我等と共に歩み始める1月26日までおよそ二週間。
アジアへの登録も内定しており、忙しい一年が始まろう。
母を恋しく思ってる場合ではないぞ。

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