[鹿島]一週間遅れの深イイ話。鈴木選手、「大樹さんと話して気持ちが楽になりました」
先週の話になりますが、ここで一週間遅れのトピックスを紹介したいと思います。
16日、ナビスコ杯・横浜FM戦当日。この日は、メンバー外となった選手たちのみサーキットトレーニングに励んでいたのですが、最も印象的だったのが岩政大樹選手と鈴木隆雅選手。練習を終えた選手が次々と引き上げるなか、遅くまでピッチに残ってなにやら話し合っていました。そこで、練習を終えた鈴木選手に聞いてみると「(岩政)大樹さんがいまの自分のプレーについて教えてくれました」とのこと。これがまた深イイ話でした。
「SBを本格的にやるのは初めてなので、基本のことと今後自分がどうしていきたいのかを話してくれた。大樹さんと話して気持ちが楽になりました」と切り出した鈴木選手。そのアドバイスの中には、特に心に響いた言葉があったと言います。
「攻撃では『自分の特徴を出せ』って。『いまから自分の特徴を出していくのは難しいと思うけど、お前は出せないんじゃなくて出そうとしてない』って言われました。『出そうとしなさい』『若いんだからもっと前に行け』って。これまではチームのためにボールを回すことばかり考えていたり、ミスしちゃいけないと思っていたところがあったので、この言葉はいまの僕にとって本当に大きかったです」
鈴木選手がクラブハウスから出てきたのは、ほとんど最後。周りは静まり返っていましたが、表情には充実感を含ませていました。「大樹さんのほうから呼んでくれました」という練習後の“ロスタイム”は、「プレーに対して迷っていた自分を大樹さんに救ってもらえた」貴重な時間になったようです。
また、この日の横浜FM戦には、同期入団で同じポジションの伊東幸敏選手がメンバー入りしており、「そのことも大樹さんに言われました」とのこと。「『自分の特徴を出そうとしないから外れたわけで、それを出せれば絶対に周りも見てくれるようになる』って。メンバーから外れたのは本当に悔しいものがあったし、同期の伊東に負けたのがすごく悔しい。左右は逆だけど同じポジションだし、自分はU-19にも入っていたので負けてられないというのがプライドとしてある」と、並々ならぬライバル意識を燃やしていました。
そんな鈴木選手はいま、U-19日本代表として南アフリカ遠征に参加中。成長してチームに帰って来てくれることを期待したいと思います。
(鹿島担当 村本裕太)
岩政から助言を受けた隆雅である。
PSM水戸戦では先発起用され、新人らしからぬパフォーマンスを魅せた。
そして、観る者に、隆雅はかなり早い段階での公式戦デビューがあるのではないかと期待させたものであった。
しかしながら、ベンチ入りの壁は厚く、同期の伊東こそベンチに入ったものの、隆雅にお声はかかっておらぬ。
隆雅としては忸怩たる思いがある模様。
そこを察した岩政が、岩政から後輩である隆雅に声を掛けた様子である。
隆雅はもっともっと自分の持ち味を出すべき。
それが、俊足なのか、スタミナなのか、テクニックなのか、高さなのかを、アピールするのだ。
さすれば周囲が隆雅を理解することとなる。
ライバルの伊東と切磋琢磨し、成長するのだ。
未来の左サイドを制圧せよ。
期待しておる。
先週の話になりますが、ここで一週間遅れのトピックスを紹介したいと思います。
16日、ナビスコ杯・横浜FM戦当日。この日は、メンバー外となった選手たちのみサーキットトレーニングに励んでいたのですが、最も印象的だったのが岩政大樹選手と鈴木隆雅選手。練習を終えた選手が次々と引き上げるなか、遅くまでピッチに残ってなにやら話し合っていました。そこで、練習を終えた鈴木選手に聞いてみると「(岩政)大樹さんがいまの自分のプレーについて教えてくれました」とのこと。これがまた深イイ話でした。
「SBを本格的にやるのは初めてなので、基本のことと今後自分がどうしていきたいのかを話してくれた。大樹さんと話して気持ちが楽になりました」と切り出した鈴木選手。そのアドバイスの中には、特に心に響いた言葉があったと言います。
「攻撃では『自分の特徴を出せ』って。『いまから自分の特徴を出していくのは難しいと思うけど、お前は出せないんじゃなくて出そうとしてない』って言われました。『出そうとしなさい』『若いんだからもっと前に行け』って。これまではチームのためにボールを回すことばかり考えていたり、ミスしちゃいけないと思っていたところがあったので、この言葉はいまの僕にとって本当に大きかったです」
鈴木選手がクラブハウスから出てきたのは、ほとんど最後。周りは静まり返っていましたが、表情には充実感を含ませていました。「大樹さんのほうから呼んでくれました」という練習後の“ロスタイム”は、「プレーに対して迷っていた自分を大樹さんに救ってもらえた」貴重な時間になったようです。
また、この日の横浜FM戦には、同期入団で同じポジションの伊東幸敏選手がメンバー入りしており、「そのことも大樹さんに言われました」とのこと。「『自分の特徴を出そうとしないから外れたわけで、それを出せれば絶対に周りも見てくれるようになる』って。メンバーから外れたのは本当に悔しいものがあったし、同期の伊東に負けたのがすごく悔しい。左右は逆だけど同じポジションだし、自分はU-19にも入っていたので負けてられないというのがプライドとしてある」と、並々ならぬライバル意識を燃やしていました。
そんな鈴木選手はいま、U-19日本代表として南アフリカ遠征に参加中。成長してチームに帰って来てくれることを期待したいと思います。
(鹿島担当 村本裕太)
岩政から助言を受けた隆雅である。
PSM水戸戦では先発起用され、新人らしからぬパフォーマンスを魅せた。
そして、観る者に、隆雅はかなり早い段階での公式戦デビューがあるのではないかと期待させたものであった。
しかしながら、ベンチ入りの壁は厚く、同期の伊東こそベンチに入ったものの、隆雅にお声はかかっておらぬ。
隆雅としては忸怩たる思いがある模様。
そこを察した岩政が、岩政から後輩である隆雅に声を掛けた様子である。
隆雅はもっともっと自分の持ち味を出すべき。
それが、俊足なのか、スタミナなのか、テクニックなのか、高さなのかを、アピールするのだ。
さすれば周囲が隆雅を理解することとなる。
ライバルの伊東と切磋琢磨し、成長するのだ。
未来の左サイドを制圧せよ。
期待しておる。
まずは長所を伸ばして欲しい、類まれなる身体能力と脅威の左足を持っているのだから。
プロとして生きる道を自ら掴んで欲しいものです。