鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

岳くん、最後の高校選手権

2011年01月02日 | Weblog
柴崎岳 主将として悲願初Vへ/注目選手

<注目選手>青森山田の柴崎岳

<サッカーai注目選手紹介/高校サッカー>

 高1で初めて出場した選手権は1回戦敗退。そして前回は優勝まであと1歩のところまで進みながらも、タイトルには手が届かなかった。そして最後の選手権となる今大会。卒業後、鹿島入りが内定しているMF柴崎岳(3年)は、キャプテンとして、大黒柱として、青森山田を悲願の全国制覇に導く。

 --前回の選手権では決勝まで駒を進めながらも、惜しくも優勝を逃しました。

 (青森山田)中学時代から全国大会には出場しているんですが、なかなか(優勝に)手が届かないんですよね(苦笑)。中2のときは準決勝で負けて、中3のときは決勝で敗退。そして高校では前回の選手権決勝で敗れてしまって…どうしても金メダルを手に入れることができない…。いいところまで勝ち上がる力はあるのに。

 --その原因を柴崎選手自身はどのように分析していたんですか?

 そうですね、「あと少しだった」とか、「こうしていればよかった」とかいつも考えるけれど、その少しの差が、実はものすごく大きな差だったのかもしれないなと思うんです。だから、去年も自分たちに何かが足りなかったから負けたんだと。

 --かなり大きなショックではあった?

 もちろんその日は多少そういう感情もあったけれど、僕自身はあまり引きずるタイプではないし、反省点や悔しさを忘れてはいけないけれど、サッカーは切り替えが大事なスポーツだし、一瞬で決まるスポーツ。だからこそ、ある程度の時間が経ったら、しっかりと切り替えなければと思っていました。

 --あらためて、前回大会からこの1年、どんな思いで取り組んできましたか?

 もちろん選手権だけのためにサッカーをやっていたというわけではないけれど、高校最後の大会に向け、総体、高円宮杯を踏まえて、1年を通して成長し、選手権で花を咲かせたいと考えながら取り組んできました。やはり前回ああいう悔しい負け方をしてしまったので…、今年こそは優勝を狙えるチームにしたいな、と。

 --新チームが始動してから、選手権までは順調な道のりだったんですか?

 県大会や東北大会では勝てたけれど、なかなか全国では結果を出すことができず、何度もこれが限界なんじゃないのかなと考えることもありましたね。

 --今年はキャプテンを務めていますが、柴崎選手自身が何か変化したことは?

 監督からは「(昨年のキャプテンの)椎名(伸志・流通経済大)のように、チームをまとめるリーダーシップを身につけて、選手としての幅をさらに広げてほしい」と言われ、そういう心つもりで務めてきました。キャプテンとしてどうだったか、果たしてしっかりとその任務を果たせたのか、それは周りに聞かないとわからないけれど(笑)、僕自身は春から比べれば、少しずつ変わってきたかなと感じています。以前に比べてより「自分がやらなければ」という気持ちは強くなりましたね。

 --負担にはなりませんでしたか?

 むしろ、やるべきことが増えて嬉しかった。キャプテンという役割がプラスされたことで、これまで走ってきた道を、少し幅を広げなければならなくなったのですが、それは負担というよりも、むしろ、やりがいがあることでした。中学時代を含めて過去5年間、いろんなキャプテンを見てきたので、思い起こし、試行錯誤を繰り返しながら務めてきました。

 --10年1月には早くも11年の鹿島アントラーズ加入も内定しました。

 これまで何度か鹿島のキャンプや合宿に参加させていただきましたが、その度に大きな刺激を受けてチームに戻ってきました。まだまだ僕の体格や筋力では及ばないと感じた局面もありましたし、もっと身体をビルドアップする必要があるなと痛感しました。スピードにも慣れていかないと、自分のプレーをさせてもらえないですからね。でも、練習そのものはハードだったけれど、とても楽しかった。毎日この中でプレーしたら、必ず成長できるという手応えもつかむことができました。

 --選手権初戦の相手は、87回大会の覇者、広島皆実ですが、どのようなイメージを持っていますか?

 堅守速攻というイメージが強いですが、実際のところこれまで対戦したことがないので、あまり明確なイメージはありません。でも、やはり初戦は大事な試合になるし、難しい試合にもなると思うので、まずは広島皆実戦に全力を注ぎたいですね。

 --前回も初戦で神戸科学技術(兵庫)に勝利したことで、チームに勢いがつきましたよね。

 前回もあの試合まで全国でそんなに勝っているわけではなかったので、神戸科学技術に勝って「行くぞ!」とギアがかわったし、勢いがついた。だからこそ、初戦は1つのカギになる。広島皆実とは、お互いに相手のストロングポイントを潰しあいながら、いかに自分たちの良さを出せるかがポイントになると思います。それができれば、自然と結果はついてくると思います。

 --本来の力を、選手権の大舞台でどれだけ100%に近付けられるか、ですよね。

 監督もいつも(選手権は)独特な雰囲気だと言っていますからね。いつも通りの力を発揮できるかどうかわかりませんが、それができるようにしっかり準備を整え、いい意味で気持ちを高めて初戦に臨みたいですね。そして、「優勝」という大きな目標を達成したいと思います。
(サッカーai編集部 石井宏美)

 ◆しばざき・がく 1992年5月28日青森県生まれ。青森山田中出身。卓越した判断力と精度の高いパスが武器のボランチ。各世代別代表にも選出されている。09年U-17W杯出場。J1鹿島入りが内定。174センチ、64キロ

 [2011年1月2日7時56分]

思い起こせば二年前大迫率いる鹿児島城西に敗れて始まったのが岳くんの高校選手権である。
最後のチャレンジは、主将としての重責を担う。
是非とも結果を残して欲しい。
楽しみである。

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