【J1:第10節 鹿島 vs 鳥栖】プレビュー:初対戦となる好調・鳥栖を迎え撃つ鹿島。中2日で完敗の記憶を断ち切り、再び勝利を重ねることを目指す!(12.05.05)
大歓声に湧く相手ゴール裏を尻目に、鹿島の選手たちが肩を落としてピッチの脇を通り過ぎて行く。またしても清水エスパルスのホームであるアウトソーシングスタジアムで勝利することができず、相手の凱歌を悔しい気持ちで眺めるしかなかった。
あれから中2日で、すぐにまた試合を迎える。選手たちからは「切り替えるしかない」(大迫勇也)という声が聞かれていた。また、負けたときは「すぐに試合が来たほうがいい」(岩政大樹)という意見もある。悔しさを晴らすためには勝利以外に方法はないのだ。
対戦相手となる鳥栖は4勝3分2敗の勝点15で現在5位につけている。J1昇格1年目から旋風を巻き起こすチームが多くなったため、この躍進を驚く声は少ないかもしれない。しかし、J2時代から武器としてきた堅守がJ1の舞台でも高いレベルを維持できているのは、選手や監督が統一感を持って戦えている証拠だろう。苦しい時間帯があってもそれをしのぎ、迎えたチャンスをものにする決定力は、J1でもトップクラスだ。
前節は、首位仙台と激しくボールを奪い合い、先制点を奪われながらもエースである豊田陽平が縦パス1本でDFラインの裏に抜け出し、難しい体勢ながらも豪快に蹴り込み、互角以上に渡り合った。
鹿島としては、前節で清水の激しいプレスに苦しんだだけに、嫌な対戦相手ではある。芝を短く刈り込むだけでなく、試合直前に水がまかれたピッチは滑りやすく、ボールタッチのイメージを掴むまで悩まされた。2年目とは言え、基礎的な技術が高いはずの柴崎岳がボールコントロールを手間取り、パスの精度を下げられてしまう場面は、いままであまり見られることはなかった。鳥栖が同じように柴崎に狙いを定めてくるかどうかはわからないが、そのときはうまく対処する必要があるだろう。2トップの興梠慎三、大迫勇也はともにボールを収められなかったことを悔やんでいた。選手個人としても、チームとしても真価が問われる試合だ。
ただ、3失点したあとの戦いは、今節にも繋がるはずだ。完敗といえる展開だったにも関わらず戦意を喪失した選手はおらず、最後までなんとか1点を返そうと奮闘していた。
「勝利への執念、個人的にもチームとしてもそれは最後まで持てたと思う。それが一番大事。次の試合に準備しないといけない」
柴崎は、今節の試合に鋭い視線を向けていた。まだまだ若いチームだけに屈辱のなかから学ぶことも多い。視線を背けない強い精神力があれば、同じ失敗を繰り返すことはないはずだ。
以上
2012.05.05 Reported by 田中滋
初対戦となる鳥栖戦である。
鳥栖はJ2からの昇格組ながら、4勝3分2敗で上位に付けており、特に堅守で名を馳せておる。
この守備を突破するのは容易ではなかろう。
そこで攻撃陣にパスを供給するのは柴崎岳となる。
前節の敗戦で悔しい思いをし、そして学び、成長しておる。
不屈の精神力でチームを活性化させてくれるであろう。
期待しておる。
大歓声に湧く相手ゴール裏を尻目に、鹿島の選手たちが肩を落としてピッチの脇を通り過ぎて行く。またしても清水エスパルスのホームであるアウトソーシングスタジアムで勝利することができず、相手の凱歌を悔しい気持ちで眺めるしかなかった。
あれから中2日で、すぐにまた試合を迎える。選手たちからは「切り替えるしかない」(大迫勇也)という声が聞かれていた。また、負けたときは「すぐに試合が来たほうがいい」(岩政大樹)という意見もある。悔しさを晴らすためには勝利以外に方法はないのだ。
対戦相手となる鳥栖は4勝3分2敗の勝点15で現在5位につけている。J1昇格1年目から旋風を巻き起こすチームが多くなったため、この躍進を驚く声は少ないかもしれない。しかし、J2時代から武器としてきた堅守がJ1の舞台でも高いレベルを維持できているのは、選手や監督が統一感を持って戦えている証拠だろう。苦しい時間帯があってもそれをしのぎ、迎えたチャンスをものにする決定力は、J1でもトップクラスだ。
前節は、首位仙台と激しくボールを奪い合い、先制点を奪われながらもエースである豊田陽平が縦パス1本でDFラインの裏に抜け出し、難しい体勢ながらも豪快に蹴り込み、互角以上に渡り合った。
鹿島としては、前節で清水の激しいプレスに苦しんだだけに、嫌な対戦相手ではある。芝を短く刈り込むだけでなく、試合直前に水がまかれたピッチは滑りやすく、ボールタッチのイメージを掴むまで悩まされた。2年目とは言え、基礎的な技術が高いはずの柴崎岳がボールコントロールを手間取り、パスの精度を下げられてしまう場面は、いままであまり見られることはなかった。鳥栖が同じように柴崎に狙いを定めてくるかどうかはわからないが、そのときはうまく対処する必要があるだろう。2トップの興梠慎三、大迫勇也はともにボールを収められなかったことを悔やんでいた。選手個人としても、チームとしても真価が問われる試合だ。
ただ、3失点したあとの戦いは、今節にも繋がるはずだ。完敗といえる展開だったにも関わらず戦意を喪失した選手はおらず、最後までなんとか1点を返そうと奮闘していた。
「勝利への執念、個人的にもチームとしてもそれは最後まで持てたと思う。それが一番大事。次の試合に準備しないといけない」
柴崎は、今節の試合に鋭い視線を向けていた。まだまだ若いチームだけに屈辱のなかから学ぶことも多い。視線を背けない強い精神力があれば、同じ失敗を繰り返すことはないはずだ。
以上
2012.05.05 Reported by 田中滋
初対戦となる鳥栖戦である。
鳥栖はJ2からの昇格組ながら、4勝3分2敗で上位に付けており、特に堅守で名を馳せておる。
この守備を突破するのは容易ではなかろう。
そこで攻撃陣にパスを供給するのは柴崎岳となる。
前節の敗戦で悔しい思いをし、そして学び、成長しておる。
不屈の精神力でチームを活性化させてくれるであろう。
期待しておる。
中二日といえ、岳個人として、ピッチ上11人として、修正するはず。
その対策の正しさを試すには堅守を誇る鳥栖は絶好の相手です。
すぐに修正できるからJ創設以来唯一2桁順位がなく、15冠王者なのです。