鹿島アントラーズ原理主義

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サッカーダイジェスト 甲府戦寸評

2015年05月03日 | Weblog
【J1採点&寸評】鹿島×甲府|ターンオーバーは奏功せず。鹿島が1点に泣く
五十嵐創(サッカーダイジェスト)
2015年05月02日


終盤のパワープレーも不発に。


【警告】鹿島=梅鉢(29分)、青木(86分) 甲府=阿部(32分)、橋爪(53分)、稲垣(85・90+6分)、山本(90+2分)
【退場】鹿島=なし 甲府=稲垣(90+6分)
【MAN OF THE MATCH】伊東純也(甲府)


【試合内容】
 5月5日のACL・FCソウル戦を睨み、鹿島は主力の土居や西らを休ませ、今季初先発の杉本や伊東といった若手をスタメンに抜擢。選手をターンオーバーして甲府戦に挑んだ。

 前半からポゼッション率で優位に立った鹿島は、サイド攻撃や最終ラインの背後を突いたロングフィード、時にはミドルも交えた多彩な攻撃で圧力をかける。

 しかし、後半の立ち上がりの集中力を欠いて甲府に先制点を与えると、その後は攻撃が停滞。逆に甲府のカウンターが冴え渡り、何度も決定機を作られた。

 なんとか1点が欲しい鹿島は、終盤にCBの山村を前線に上げるパワープレーを敢行するも、GK荻のファインセーブにあってゴールを割れず。降格圏をさまよう相手に、今季2勝目をプレゼントしてしまった。

【チーム採点・寸評】
鹿島 4.5
リードされてからの内容は今季最低。決定的なチャンスにつながったのはパワープレーくらいで、前がかりになりすぎてカウンターで何度もピンチを迎えた。

甲府 5.5
後半立ち上がりの1点を活かして今季2勝目。遅攻やビルドアップには大きな課題を残すものの、堅守からの速攻が機能し、鹿島より多くの決定機を作った。

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 5.5
飛び出して相手にかわされたが、シュートミスに助けられる。一方、後半終了間際には1対1の決定機をストップ。

DF
24 伊東幸敏 5
守備時のポジショニングが悪く、CBとの連係もいまひとつ。攻撃面でのプラス材料を覆い隠すほど、守備の甘さが目立った。

23 植田直通 6
守備は問題なく、ビルドアップもソツなくこなしていたが、19分のセットプレーの接触で負傷し、そのまま無念の途中交代。

5 青木 剛 5.5
安定感あるプレーを披露。タイミング良く持ち上がって攻撃に幅を持たせた。阿部にアシストを許していなければ、及第点は付けられた。

16 山本脩斗 6
守備では万全の対応で役者の違いを見せ付けたものの、攻撃面ではカイオとの連係がいまひとつでサイドを崩しきれなかった。

MF
20 柴崎 岳 6
相変わらずミスがなく、的確な配球で攻撃のリズムを作ったが、勝利につながる仕事はできず。もっと攻守に渡って存在感を出したい。

27 梅鉢貴秀 5.5
プレスを受けると落ち着きを失い、安易なバックパスに逃げていた印象。柴崎と比較するとドタバタ感は否めない。

32 杉本太郎 5
初スタメンでペース配分が掴めなかった様子。本人も語るように、「もっと前のポジションでパワーを使いたかった」。

7 カイオ 5.5
35分のミドルはポストを直撃。パワープレーに移行した終盤はクロスで決定機を演出したが、ゴールにはつながらず。

13 中村充孝 5
高崎との距離感が悪く、攻撃にアクセントを加えられなかった。カイオのミドルに詰めた35分のシュートも枠を外れた。

FW
15 高崎寛之 5
スペースを消されてポスト役をこなせず。カウンターで迎えたチャンスも、DFを振り切れずにシュートをブロックされた。

交代出場
DF
4 山村和也 5
伊東のマークを外して決勝点を奪われる。パワープレーで前線に上がった終盤に決定的なヘッドを放つも、GKの正面を突いた。

MF
40 小笠原満男 5
気の利いたパスを出す回数よりも、ボールコントロールをもたつき、DFに寄せられる場面が目に付いた。

MF
19 豊川雄太 5.5
バイタルエリアでドリブルを仕掛け、好位置でFKを獲得したシーンがハイライト。パワープレーに移行した終盤は、効果的なプレーができなかった。

監督
トニーニョ・セレーゾ 4.5
ターンオーバーは結果的に失敗。後半頭から起用した小笠原も機能せず、終盤のパワープレーも不発に終わった。

リードを活かした堅守速攻が機能。

【甲府|採点・寸評】
GK
1 荻 晃太 7
ハイボールの処理は危なげなし。小笠原のFKや山村のヘッドなど決定的なシュートをストップし、今季2勝目に大きく貢献した。

DF
8 新井涼平 6
34分にゴール前での1対1でカイオをストップ。3バックのなかでは、唯一ビルドアップに安心感があった。

17 津田琢磨 6
43分にカウンターを受けた場面で、身体を投げ出して高崎のシュートをブロック。スピードでは互角以上の戦いを演じた。

13 野田紘史 6
前半はパスミスが多く攻撃のリズムを切っていたが、守備に徹した後半は及第点。足を攣りながらも、競り合いでしぶとく身体を寄せて守りきった。

MF
28 橋爪勇樹 5.5
守備に重心を置いて縦への突破は許さなかったものの、切り返されて簡単にクロスを挙げられていたのは原点材料だ。

23 稲垣 祥 6
M・パラナ投入とともに、ボランチからシャドーへスライド。いずれのポジションでも高い守備意識を保ち、セカンドボールに素早く反応した。

4 山本英臣 6.5
終始声を張り上げ、周囲のポジショニングを修正。「うるさいくらいに指示した」というコーチングで組織的な守備を実現した。

27 阿部翔平 5.5
前半は鹿島のコンビネーションに翻弄されていたが、徐々に持ち直して後半は安定。タイミングの良いオーバーラップで何本かクロスを供給した。

FW
14 堀米勇輝 5.5
巧みなキープで攻撃に変化を付けたものの、守備での負担が大きく、スタミナが持たずに後半半ばで途中交代。

15 伊東純也 5.5
嬉しいプロ初ゴールが決勝点に。ゴールの場面以外でも、カウンターで左サイドを突破し、多くのチャンスを作った。

9 阿部拓馬 5.5
自陣に戻って守備に加わり、守備の安定化に尽力。攻撃ではフォローを得られずに潰されていたが、値千金の先制点をアシストした。

交代出場
FW
11 アドリアーノ 5
カウンターで複数のチャンスを迎えながら、フィニッシュの精度を欠いて無得点。彼が決めていれば、もっと楽に試合を運べた。

MF
6 マルキーニョス・パラナ 5.5
展開力は欠けるも、堅実な守備とフリーランで中盤を引き締めた。カウンターで迎えたチャンスは、枠には飛ばしたかった。

MF
24 松本大輝 -
終盤のカウンターで猛然と右サイドを駆け上がり、アドリアーノにドンピシャのクロスを供給した。

監督
樋口靖洋 6.5
スタメンに抜擢した伊東が決勝点。リードを守りきる手堅い采配で、貴重な勝点3を持ち帰った。


圧倒的にポゼッションで優位に立っていた鹿島。カイオ(7)も何度か決定機を迎えたが、いずれもネットを揺らせなかった。 (C) J.LEAGUE PHOTOS


サッカーダイジェストの五十嵐氏による甲府戦の寸評である。
総じて低い評価となっておる。
そんな中にて植田・脩斗・岳にはまともな評点をつけておる。
レギュラーポジションの脩斗と岳は当然として、植田への評価は嬉しいもの。
無念の負傷交代をせずに終えれば、勝敗の結果は異なっておったやも知れぬ。
傷を癒やし、戦列に復帰して欲しい。
植田の躍動を楽しみにしておる。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-05-04 13:23:57
何度もアツタカがバイタルで受けたがっていたので上手く使えたらよかったですね
太郎のボールの引き出し方やポジショニングも知的でこれからに期待の持てる内容でした
鹿島には負けから多くを学べる選手たちが揃っているので次の試合が楽しみです
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