鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

J1第8節 仙台×鹿島マッチレビュー

2015年04月30日 | Weblog
J1第8節 仙台×鹿島マッチレビュー
April 29, 2015 9:16 PM

J1第8節 
ベガルタ仙台×鹿島アントラーズ@ユアテックスタジアム仙台
解説:三浦淳寛 実況:西岡明彦 インタビュアー:中田浩光

【ベガルタ仙台 渡邉晋監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日のゲームの90分から振り返っていただけますでしょうか?

A、まず前半は非常に良いゲームへの入り、
ゲームも大方支配できていましたし
本当に危ないシーンというのも少ない中で
リスタートの失点は本当に去年からの反省もあって
色々と我々も形を変えながら、手を加えながら
これまで本当に粘り強く守れていたんですけど
時間帯も含めてリスタートでの失点というのが
ちょっともったいなかったかなという感じはしています。
後半も「ゲームそのものは支配しているので
同じようにゲームを進めていきましょう」と話は選手ともして
その中で隙を突きながらという所を窺っていたんですけど
逆に我々のミスからカウンターを許してしまってといった所からは
少し後手になりつつあったかなという感じはしています。
ただ、最後もう一度選手が本当にパワーを出して
1つ取り返せたという所は前向きに捉えたいと思いますし、
何よりも連戦なのでもうすぐ次に切り替えて
負けてうなだれることなく次に進んでいきたいと思います。

Q、先制されるまでは攻撃で自分たちのやりたい形は
ある程度できていたということでしょうか?

A、攻撃のみならず守備も本当に我々の狙いを持って
やらせたくない所とやらせても良い場所と
それをしっかり整理しながら
良い形でオーガナイズされた守備だったと思います。
その先のアタックというものも
最後の精度とかアイデアがもう少し工夫できれば良かったんですけど
そのあたりももうちょっとトレーニングを積みながら
進んでいきたいと思います。

Q、連戦を迎えての最後の1点は次に繋がる1点でしたね。

A、間違いなくそういう風に捉えています。
1万7千を超えるサポーターの後押しがあってこその
あのゴールだったと思いますし、
もちろん結果は満足できないものですけど
次に向くためには非常に大きな1点だという風に思います。

Q、今日はケガから復帰してきた選手もいました。
菅井選手の動きはいかがだったでしょうか?

A、本来の彼からすればまだまだだなという感じはしました。
しかしながら、今はケガ人が多い所から徐々に戻っている状況で
間違いなく彼は大きな戦力になると思いますし
1つ今日やれたことでまた良い状態に
近付けるのではないかなと思っています。

Q、すぐ次のゲームが待っています。
次節に向けてサポーターへメッセージをお願いします。

A、もうとにかく頭をしっかりと切り替えて、準備期間も短いですし、
「次こそは勝ち点をしっかり取るんだ」
「勝ち点3を取るんだ」という気迫を持って進んでいきますので
引き続き後押ししていただければと思います。

【鹿島アントラーズ トニーニョ・セレーゾ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずは今日の90分を振り返っていただけますか?

A、ちょっと前半の立ち上がりは
どうしても相手のホームですので積極性は相手の方があったし、
セカンドボールに対する反応も相手の方が
我々よりも一歩速かった所がありました。
それは非常に自分たちが後手を踏んでいた状況でもありましたが、
20分過ぎから相手もどうしても気持ちの部分と
運動量が一時的に上げた後に落ちる訳なので、
凌いだ所で我々がしっかりできたんじゃないかなと思います。
ちょっと中央にボールを入れ過ぎてしまって
自分たちから苦しい展開にしてしまった部分があったんじゃないかと。
特にサイドから崩していけばもうちょっとチャンスが創れると言った所で
そういう風にチャンスが生まれていった訳であって
後半はそういった部分で揺さぶり、
サイドチェンジをすることによって攻撃をやれたのではないかと。
相手の方が明確な戦法を立てていた訳であって
ロングボールを蹴ってセカンドボールを拾うと。
そこから危うく失点しそうな場面もありましたし、
あるいは失点をした場面でもそうでしたけど
必ずロングボールやクロスボールからのセカンドを拾うという状況でしたので
その戦法はわかっていたのだから
そこをもう少し自分たちで対応とリアクションを早くできればと思っていました。

Q、できればゼロで終わりたかったでしょうか?

A、当然ロスタイムに近い時間帯でしたので
ゼロで終われれば一番良いんですけど
疲労と未熟さという部分はあのプレーだけでなくて、
他のプレーでも普段だったら「こういうことをやって欲しい」と伝えて
それができている選手がいた訳であって、
そこはまだ経験値の浅さだったという所はありました。
あとは疲労という部分で明確なプレーができない所は
まだチームとして、選手個人として未熟な部分であって
引き続きこの有望な若手を指導していきたいと思っています。

青木選手は非常に良い入り方をしたと思います。
梅鉢選手に関してはちょっと押されている状況の雰囲気で
プレーに入り切れなかったかなと思います。
途中出場の選手にとっては非常に厳しい展開かなと。
あとは赤選手は出場時間が短いので
どうしてもこういう相手に押された状況で
あまり自分のプレーを見せる時間がなかったのかなと思います。

Q、今日は久々に先発で小笠原選手が出ましたが、
彼の動きは監督の目にどう映ったでしょう?

A、怪我をしてから回復の期間がありましたし、
メディカルスタッフと相談しながら
彼の回復や復帰時期というのを調整していた訳であって
最初はボール回しから始まり、ゲーム形式の部分で対人をやって、
メディカルからゴーサインが出たのでそこで判断をした訳であって
非常に良いパフォーマンスをしてくれたのではないかなと思いますし
チームとしてもう1人、選手や戦力があるというのは
非常に喜ばしいことだと思っています。

Q、次は甲府戦がすぐ待っていて、ACLの戦いもあります。
サポーターへ向けてメッセージをお願いします。

A、本当に難しい日程の中で戦わなくてはいけない訳ですが
僕らはその日程の通りに乗り越えていかなくてはいけないので
それを支えてもらえればと僕は心の底からお願いしたいと思いますし、
特にホームでの勝率というのが今は低いので
みなさんに今週末と来週の火曜日は満員のスタジアムにしてもらって
我々は精神的にも肉体的にもキツい時期ですので
皆さんの声援があって、夢のまず1つ、
チームが連勝する、リーグ戦においてホームで勝つということ、
その次にはACLの予選突破が掛かった試合で
力になってくれることを願っていますし
この10日間は我々にとってもサポーターにとっても
非常に緊張感や精神的な疲労が溜まる週かもしれませんけど、
全員で力を合わせてそれぞれの目的を達成できればなと思っています。

【鹿島アントラーズ 昌子源インタビュー(試合後・中継内)】
Q、まずはご自身の今シーズン初ゴールから振り返っていただけますか?

A、柴崎から良いボールが来て合わせるだけだったので
ほとんど岳のゴールかなと思います。岳に感謝したいです。

Q、低いボールというのはご自身の中でイメージはありましたか?

A、いや、正直なかったですし
途中で相手が前で飛んだのでボールが見えなくなったんですけど
思い切って頭を出したのが良かったと思います。

Q、その先制点がアウェイで貴重な勝ち点3をもたらしました。

A、アウェイで勝ち点3を取れたのは凄い嬉しいですけど
僕はセンターバックなので最後の1失点というのが凄く悔しくて
喜びも半減する失点だったんじゃないかなと思います

Q、試合終了のホイッスルが鳴った後、
あまり笑顔が見られなかったのはそのあたりだったのでしょうか?

A、そうですね、色々な記者の方とかが
連続失点記録というのも言いますし、
あとはディフェンスとしては凄く気になる数字ですし
失点が多いのは数字を見ればわかることですから
その点はセンターバックをやっている以上
ゼロというのを求めていきたいと。
チーム全体で最後にこうやって緩んでしまったというのが
こういう結果に繋がったと思います。

Q、次はすぐにホームに帰ってゲームがあります。
そしてその次には大事な大事なACLの試合が待っています。
次へ向けての意気込みを聞かせて下さい。

A、アウェイで勝てたことを凄くプラスに考えて
この良い風というのをホームに持って帰って
ACLにもしっかり繋げたいと思います。

【三浦淳寛氏のレビュー】
(仙台)
前半は仙台のペースだったと思うんですね。
中盤の人数を増やして
ある程度コントロールした前半だったと思うんですけど
特にあのコーナーキックですね。あの失点1つが残念でした。
監督もおっしゃっていましたが、
セットプレーの守備は私も少し気になりましたね。
やっぱりピンチになるシーンがいくつか続きましたから
そこの修正というのはしてくるでしょう。

攻撃面では前節と少し戦い方が変わりましたよね。
奥埜が少し下がって
両ワイドの野沢と茂木が中に入ることによって
中盤の厚さというのは出たんじゃないでしょうか。
そこでボールコントロールやボール支配率というのは
中盤の選手の数的有利で生まれたんじゃないかなと思います。

渡邉監督のお話を聞いていると
しっかりとした分析がもう既にできているなという印象があります。
あとはそれを修正しながら次の試合に向けて
気持ちを切り替えるということもおっしゃっていましたね。

今日の試合に関して言えば
良い部分もたくさんありましたし
修正する部分ももちろんありますけど
前半に関しては可能性を感じたゲーム内容だったと思います。

(鹿島)
後半はアントラーズがボールを持つ時間が長くなって
相手のミスを突いた得点で完全に
自分たちのペースに持っていったなと思います。
試合の終わらせ方はアントラーズの伝統からいくと
完封はできたんじゃないかなと。
昌子選手は記者の言葉が凄く気になっているんですね。
意外とそういうのが選手は気になるんですよ。
知らなくていいことも耳に入ってきますからね。
でも、これはアントラーズのことを考えると
知っていてもいいことだと思いますよ。

カイオ選手の2点目は
ドリブルが素晴らしいですよね。
良いカットから、シュートの1つ前のシーンなんですけど
誘ってからの切り返しがDFより一瞬速かったです。

もちろん疲労もあると思いますが
内容が伴わなくても勝つチームというのが
アントラーズだと思うんですよね。
今日は前半の流れが悪い中で我慢して
セットプレーで1本取ったと。
後半も相手の隙を突いて点を取ったと。
そうなると、課題は昌子選手も言っていたように最後の失点ですよね。

時間を考えたらハッキリとしたプレーが必要でしたよね。
まずスローインから入ったと思うんですけど
そこへの反応の良さとか、みんなもっとで声を出して締める部分とか
やることはいくつかあると思うんですよね。
それが少しフワッとした感じになったというのかなと思います。

ファン・ソッコ選手に替えて青木選手を使った所は
非常に意図も見えますし、
次の試合のことも考えてということもわかりますし、
凄く良かったと思いますね。
前線の2枚も替えましたがフレッシュな状態なので、
そのへんもそういう選手をもっと使っていくことが大事かなと思います。
小笠原選手もフル出場しましたが、もう全然問題ないと思いますね。
今日の試合でも一番戦っていたんじゃないでしょうか。

【Jリーグブログ的データ】
J1第8節
ベガルタ仙台 1-2 鹿島アントラーズ
入場者数:17,001人 天候:晴、弱風
気温:20.1度 湿度:52%
主審:榎本一慶 
副審:蒲澤淳一、清水崇之
第4の審判員:大友一平

《得点者》
<仙台>
90+2'金園英学①
<鹿島>
43'昌子源①(アシスト:柴崎岳)
68'カイオ②

《選手寸評》
(仙台)
GK六反勇治...失点はノーチャンス。それ以外は概ね安定していた
DF多々良敦斗...守備面では一定の成果も攻撃面では物足りない出来で最初の交替選手に
(→DF菅井直樹...復帰戦で積極性は見せたものの間接的に失点へ絡む)
DF鎌田次郎□...高崎とのエアバトルは五分以上もカイオには振り切られた
DF渡部博文□...クサビへの激しいチェックで相手に基点を創らせなかった
DF石川直樹...前半は再三オーバーラップも後半は押し込まれて自重する場面が続いた
MF茂木駿佑...こなせてはいるが彼でなくてはいけない理由は薄れつつあるか
(→FW金園英学①...30分間の出場でチーム最多シュートの積極性が執念の1点へ)
MFリャン・ヨンギ...FKではポスト直撃の好キックも流れの中での存在感は希薄
MF富田晋伍...いつも通りの激しいプレーを維持したが2失点目のパスミスは痛恨
MF野沢拓也...古巣対決に気合が入り過ぎたのからしくないミスも目立った
FW奥埜博亮...全体的にギャップで受ける動きがいつもより少なかったか
(→MF藤村慶太...J1デビューは果たした。次は何をチームにもたらすことができるか)
FWウイルソン...コンディションは戻りつつある。サイドに流れて基点創出も

《選手寸評》
(鹿島)
GK曽ヶ端準...ハイボールへの安定感は抜群。それだけに無失点で終わりたかった
DF西大伍...守備面での粘り強さが目立つ。絞って野沢にしつこく食い下がるシーンも
DFファン・ソッコ□...ウイルソンとやり合い続けた対価として次節は出場停止に
(→DF青木剛...ボランチでもCBでも計算できる。本物のユーティリティ)
DF昌子源①...難しいヘディングで今季リーグ初ゴールも試合後は失点に反省の弁
DF山本脩斗...高さも含めた競り合いの強さは仙台のような相手に真価を発揮する
MF柴崎岳...プレースキッカーとしても一流。この日もカウンター時はピッチを駆け抜ける
MF小笠原満男...ボールに関与しない時間帯での存在感がこの男の真骨頂
MF遠藤康...前半からボールを引き出す回数が限られやや消化不良に
(→FW赤秀平...5分あまりの出場だがフィニッシュに1回は絡みたい)
MF土居聖真...狡猾なポジショニングが影を潜める。3本というシュート数ほど印象はない
MFカイオ②...前半は沈黙する時間が続いたが得点シーンのドリブルは切れ味抜群
FW高崎寛之...鎌田や渡部の監視下に置かれ金崎以上の存在感は打ち出せず
(→MF梅鉢貴秀...クローザーとして入ったなら失点シーンの反応は改善の余地あり)

再放送スケジュールは
5月1日(金)深夜3:30~午前5:45 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!

土屋


仙台戦に於けるインタビュー及び三浦氏のマッチレビュー、そして選手寸評を綴るJSPORTSの土屋氏である。
三浦氏の「小笠原選手もフル出場しましたが、もう全然問題ないと思いますね。
今日の試合でも一番戦っていたんじゃないでしょうか」
というコメントは非常に嬉しい。
選手寸評でも「ボールに関与しない時間帯での存在感がこの男の真骨頂」とあり、テレビの画面からだけでは伝わらぬプレイについて代弁しておる。
小笠原満男をスタジアムで観ると別格であることがよくわかる。
是非とも全体を見渡せる「良い」席にて堪能して欲しい。
戦う満男と共に勝利を積み重ねて行きたい。

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