鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ペルシプラ・ジャヤプラ戦レビュー

2010年03月25日 | Weblog
【AFCチャンピオンズリーグ2010 鹿島 vs ペルシプラ】レポート:ペルシプラ・ジャヤプラに2本のシュートしか許さなかった鹿島が完勝。ACL3連勝を飾る!(10.03.25)
3月24日(水) AFCチャンピオンズリーグ2010
鹿島 5 - 0 ペルシプラ (19:01/カシマ/4,708人)
得点者:39' 新井場徹(鹿島)、45+1' マルキーニョス(鹿島)、66' 小笠原満男(鹿島)、68' 大迫勇也(鹿島)、76' マルキーニョス(鹿島)

各地で桜が咲き始めているにもかかわらず、この日の鹿島は冬に逆戻りしたかのようだった。全北で行われた前回のACL同様、冷たい雨が降りしきる。その厳しい天候のなかで、鹿島の選手たちは序盤こそ不慣れな3トップに戸惑いを見せたものの終わってみれば5得点。見事3連勝を飾り、勝点9のグループ首位で折り返した。

試合は、守るペルシプラ・ジャヤプラ、攻める鹿島という構図がはっきりとした展開から始まった。[5-4-1]という布陣でゴール前を固めるペルシプラ・ジャヤプラ。対する鹿島は予想通り3トップで臨む。しかし、試合開始から3トップで入る実戦は、昨年のACLのシンガポール・アームドフォーシズ戦以来のこと。当然のことながら連係は取れず、選手は戸惑いながらプレーしていた。
特に、3トップの中央を任された大迫勇也はポジションをどう取るかに頭を悩ませていた。
「最初は満男さん(小笠原)とかから『真ん中で張っておけ』と言われたんですけど、ボールに触れずリズムがつくれませんでした」
そのためか、パスを受けてもゴールを向くことはほとんどなく、ポスト役を黙々とこなすばかりで本来のプレーを取り戻したのは後半に入ってから。そのせいか、試合後も得点を決めたにも関わらずあまり浮かない表情だった。
 
チーム全体の攻撃も、シュートは打ってはいても得点が遠い印象を抱かせた。8分には大迫のダイレクトボレー、12分には興梠慎三の驚異的なジャンプ力から繰り出されたヘディングシュート、16分にはマルキーニョスがスルーしたボールを野沢拓也が合わせたが、いずれもゴールには至らず、攻撃のリズムは単調だった。
しかし、そこで存在感を示したのが小笠原満男。試合後には「もっと積極的にやってもよかった」と振り返っていたが、ドリブルやシュートフェイントで相手を翻弄し、ズレやスペースをつくることで攻撃のリズムに彩りを与えていった。
そして39分、左サイドにリズム良くパスが展開されると、新井場徹のクロスがそのままゴールイン。前半45分をゼロに抑えられていたら嫌な雰囲気が漂っていただけに貴重な先制点となった。

この得点は、寒さの中でも高い集中力を保っていたペルシプラ・ジャヤプラの選手たちにとっては大きなダメージとなったことだろう。零下のなかで行われた長春亜泰での試合よりは良かったのかもしれないが、冷たい雨が降りしきる鹿島での試合も、ペルシプラ・ジャヤプラの選手たちにとっては過酷だったはずだ。あと5分で折り返すことができたところでの失点で落胆したのか、前半の終わり際にCKから追加点を許してしまい、鹿島が前半を2-0で折り返した。

後半に入ると、リードを奪われたペルシプラ・ジャヤプラが一矢報いようと重心を前に移す。守備陣形は[5-4-1]のままだったが、攻撃になると[3-4-3]とも取れるような形でサイドの選手が積極的に攻め上がる姿勢を見せた。しかし、そうなれば自ずとスペースも生まれてくる。鹿島は66分、68分、76分と追加点を挙げ勝負を決めた。
また、期待されていた若手選手もピッチに立った。特に小谷野顕治は4年目のシーズンで公式戦初出場。「やっとスタートラインに立てました」と喜んだ。しかし、2列目を任されていたはずが、主に位置していたのはゴール前。「点を取りたくって前に張ってしまった」と悔しがっていた。今季、遠藤康が先陣を切って活躍を見せたことで、これまで機会の少なかった若手選手たちが活気づいている。初得点とはならなかったが、まずは記念すべき第一歩を記した。
 
ただ、チームは中2日で山形戦(3/27@カシマ)を迎える。岩政大樹が取材対応を続けているとチームバスからオズワルド・オリヴェイラ監督が顔を出し「悪いけれど、もう家に帰る時間なんだ。ダイキを解放してあげてくれ」と願い出ていた。1分1秒でも睡眠時間を確保して選手の体調を元に戻したいという監督の切実な思いが伝わってくるようだった。


以上
2010.03.25 Reported by 田中滋


大迫の反省と小谷野の意気込みが中心となっておる。
スターである大迫は、もはや若手の括りではない。
得点を決めて当然の存在となっておる。
注目は、いつレギュラーになるかと言っても過言では無かろう。
とはいえ、2008年JリーグMVPと日本代表が相手ではポジションを奪うことは容易ではない。
不調のように見える興梠もチャンスメイクには絡んでおる。
この、ポジション争いが選手の心を熱くし、成長に貢献しておるのである。
同様に初出場した小谷野もヤスのプレイに感化されておることは言うまでもない。
同ポジションのヤスが脚光を浴び、次世代の中盤として注目されておることに影響を受けぬはずがないのである。
幸いなことにヤスと小谷野はプレイスタイルが異なり、二人の同時期用がより大きな武器となることが分かっておる。
激化しておるポジション争いに生き延びた若手選手達が伸びておることは、誰の目にも明らかであろう。
試合に出てこなくとも、種は蒔かれ、成長しておるのである。
大迫、ヤス、小谷野に続く若手もいずれチャンスが与えられるであろう。
未来は我が手にあると言いきって良い。
楽しみである。
北条政子は亀の前が住む館を打ち壊し火を付けさせた。

最新の画像もっと見る