鹿島アントラーズ原理主義

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大宮戦プレビュー

2011年11月18日 | Weblog
【J1:第32節 大宮 vs 鹿島】プレビュー:ケガ人続出でスクランブル編成の鹿島を、「開幕戦ドローの決着」をつけるべく大宮が迎え撃つ。東不在のシステムに注目(11.11.18)
J1リーグ戦も残すところ3試合。前節の川崎F戦に勝利して、降格圏にいる甲府との勝点差を8とし、残留争いではほぼ一息ついた14位の大宮が、6位の鹿島をホームNACK5スタジアム大宮に迎える。順位は離れているが、勝点では7差。追いつくには厳しいが、力の差として見ればそう大きな隔たりではない。開幕戦ではあと一歩のところで引き分けに持ち込まれたが、敵地で3点を奪ったことはシーズンを戦う自信となった。「(残留争いは気にせず)フラットな気持ちで、あのときの決着をつけたい」(北野貴之)……だれもがそうした気持ちで明日の試合に臨む。

大宮は2試合連続ゴール中の東 慶悟がU-22代表のため不在。27節以降は東をトップ下に据えた4-2-3-1システムを採用し、5戦3勝と結果を出しているが、それは「最終ラインの背後やサイドのスペースに飛び出して起点になれる」(鈴木 淳監督)東がいてこそのシステムのため、鹿島戦では変更が予想される。今週の練習ではラファエルと李 天秀の2トップの4-4-2、さらには守備のスペシャリストである金澤 慎をアンカーにした4-1-4-1も試されている。
「向うも(U-22代表で)大迫がいなくなってメンバーが変わってくるから、我々の長所が出せるように、鹿島のやり方を頭に入れつつメンバーを組んでいく」と鈴木監督はいうが、鹿島は大宮どころではないスクランブル編成となりそうだ。岩政大樹、小笠原満男が故障を抱えているのに加え、水曜日に行われた天皇杯で田代有三と中田浩二も負傷を負った。大迫の離脱も含めFWとCBの人材不足は深刻で、CBに新井場 徹の起用もありそうだ。大宮にとってもちろん有利な材料ではあるが、同時に、相手が読めないというのは、冷徹な分析力を武器とする鈴木監督にとって悩ましいところだろう。

鹿島は当然、DFラインに不安を抱えるだけに、受けに回りたくはない。中盤のタレントは豊富なだけに、そのストロングポイントを生かし、序盤から攻勢に出てペースを握りたい。大宮はケガから復帰して調子を上げている李 天秀と、ラファエルの2トップにボールを集めて鹿島のDFラインを崩したいが、それには中盤から後ろの安定が不可欠だ。トレーニングでは4-4-2でもボランチの一角に金澤が入っており、「向うの中盤にはキープ力のある選手が多いので、自由にさせると厳しい」という指揮官の意図が表れている。
また「鹿島は総得点の半数近くをセットプレーで挙げている」点も、鈴木監督は警戒ポイントとして挙げる。実際、大宮も開幕戦ではCKから2点奪われた。ただ今回は、ターゲット役の岩政、田代、大迫、中田がいないことで威力は薄れるが、「野沢が直接ねらえる位置ではファールをしないように」(橋本早十)したい。逆に大宮にも、橋本、上田康太らの名手がいるだけに、鹿島の守備陣も気を抜けないところだ。

開幕戦のような派手な撃ち合いにはならなさそうだが、互いに不安定な要素を抱えながら、一瞬の隙をどちらがモノにするかといった、静かだが緊張感のあふれる試合になりそうな気がする。本来、そういう試合展開は鹿島が得意とするところだが、鹿島の台所事情によって大宮にも十分に勝機はある。
大宮は今季まだ連勝をしていないし、ホームでの勝利も一度しかサポーターに見せられていない。14時試合開始の甲府が引き分け以下に終われば、キックオフ前に残留が決定するが、選手たちは「残留を決めるとかよりも、ホームで勝ちたい」と口をそろえる。

現在、勝点41(9位)から38(14位)の間に6チームがひしめいている。「一桁順位を十分に達成できる位置にいる」(北野貴之)、「一つでも上の順位を目指さなければ、成長はない」(深谷友基)。大宮にとっては今シーズンの成長を、ホームのサポーターの前で証明する試合になる。


以上
2011.11.18 Reported by 芥川和久


岩政、中田コに加え、田代と満男も負傷との情報である。
そして、この試合から大迫がU-22日本代表で不在となる。
まさにエマージェンシーと言って良かろう。
この危機を乗り越えるには、チーム全員の結束が必要である。
青木、新井場、西、岳、誓志らが相手に付け入れられる隙を作らなければ、問題はない。
誰が出ても鹿島は鹿島と大宮の選手に言わせしめるため、全員サッカーで勝利を目指したい。
楽しみである。

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