Jリーグ:ジョルジーニョ新体制で鹿島はどう変わる?
Text by 元川 悦子
2007年から5シーズンチームを率い、Jリーグ年間優勝3回、ナビスコカップ1回、天皇杯2回と6つのタイトルを獲得した名将、オズワルド・オリヴェイラ監督が去り、2012年からクラブOBの元ブラジル代表ヘッドコーチのジョルジーニョ監督が指揮を執ることになった鹿島アントラーズ。常勝軍団といわれた彼らも、2011年は東日本大震災による出遅れもあってJリーグで優勝争いに絡めず、最終的に6位に甘んじた。4シーズン続けて出場していたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)にも参戦できず、まさに1からの出直しを強いられている。
鹿島はこの10年間、チームを支えてきた小笠原満男、中田浩二、本山雅志、曽ケ端準、新井場徹の黄金世代が30代半ばにさしかかり、世代交代が急務の課題となっている。オリヴェイラ体制5年間には興梠慎三と大迫勇也が台頭し、まずはFW陣の若返りが第一に図られた。その後、内田篤人(シャルケ)や西大伍らアウトサイド要員が加入し、さらには小笠原の後継者といわれる柴崎岳も名を連ねた。内田は移籍したものの、それ以外のメンバーは鹿島の今後を担うべく、徐々に力をつけてきている。
ただ、守護神・曽ケ端、センターバックの中田浩二と岩政大樹は不動で、サイドバックの新井場も重要な役割を占めるなど、守備陣のベテラン依存度は依然として高い。中盤にしても、試合出場数がやや減ってきたものの、小笠原満男の絶大な存在価値は揺るがない。平均年齢の高さはやはり鹿島の大きなテーマなのだ。
こうした問題を少しでもクリアしようと、クラブ側は今季を迎えるに当たって数人の補強を行った。守備陣を担う選手として心強いのがU-23日本代表キャプテンの山村和也。流通経済大時代からボランチとセンターバックをこなせる逸材として高く評価され、鹿島では中田浩二の後継者として期待が高まっている。昨季後半には負傷で長期離脱を強いられたが、すでに関塚ジャパンにも帯同しており、今季頭から行けるだろう。
「内田二世」といわれる伊東幸敏もサイドバック要員の1人に加わりそうだ。ダイナミックなオーバーラップが売りの彼が戦力になれば、西、アレックス、伊東でサイドバックを回せるようになり、新井場をセンターバックで使える。守備陣が分厚くならなければ、鹿島は勝ち点を積み上げられない。昨季も不用意な失点が多すぎたがゆえに、勝てる試合を負けたり引き分けたりするケースが少なくなかった。かつてブラジル代表で右サイドバックを担ったジョルジーニョ監督も守備の重要性はよく分かっているはず。今季、堅守の鹿島を取り戻せるかどうかが大いに気になるところだ。
攻撃陣は得点の取れるアタッカーだった野沢拓也がヴィッセル神戸へ移籍し、さらに要所要所でいい働きを見せていた田代有三も同じく神戸に新天地を求めるなど、戦力的にやや不安が残る。昨季もマルキーニョス(現横浜)の移籍、興梠、大迫の決定力不足が響いて、勝ちきれない試合が多かった。鳴り物入りで加入したカルロン(ブラガ)、タルタ(フルミネンセ)も泣かず飛ばずで、やはり優れた外国人ストライカーがいないと、Jリーグでタイトル争いをするのは難しい。そのことを昨季の鹿島は痛感したのではないだろうか。
今季、その重要なフィニッシュの部分を担う選手として加入したのがジュニーニョ。川崎フロンターレでの10年間で通算100ゴール以上をマークしたFWだ。が、昨季はシーズン9得点にとどまり、パフォーマンスの低下が顕著だった。彼は今年で35歳になるだけに、1年間コンスタントに活躍できるか不安視されるところ。Jリーグクラブを転々として鹿島で大きく花開いたマルキーニョスのようになればいいが、必ずしもジュニーニョが成功するとは言い切れない。クラブ側はもう1人、ブラジル人助っ人を獲得する方向というが、合流が遅れれば3月11日のJ1開幕には間に合わない。新戦力としてアビスパ福岡から移籍した岡本英也、湘南ベルマーレから復帰した佐々木竜太らFW陣はいるものの、どこまでゴールを量産できるか分からない。ジョルジーニョ監督は小笠原を本来のポジションである2列目に戻す考えを持っているようだが、いずれにせよ、今季も鹿島はフィニッシュの部分で苦労するかもしれない。
今年はJリーグ発足20周年目の記念すべきシーズン。この20年間に1度も2ケタ順位になったことがないのは鹿島だけだ。常勝軍団が今後もその輝かしい歴史を紡ぎ続けることができるか否か。それは今季にかかっているといっても過言ではない。クラブ初のOB監督就任、黄金世代の高齢化、数人の主力流出、世代交代の難しさ、決定力不足といった数々の問題点をどう克服していくのか。そこに注目しながら今季の鹿島を見たい。
元川女史のコラムである。
ベテラン勢の世代交代について述べておる。
満男の後継者は岳であることは周知の事実と言って良かろう。
既に、ポジションも奪いつつある。
そして、鳴り物入りで入団した山村は中田コと申しておる。
ここには違和感が無くはないが、ポジション的な部分とフィード力を考慮すれば、そう言いたくなることも頷ける。
そして伊東の加入でサイドバックを卒業した新井場がCBで起用と書き立てておる。
さすがにこれは無かろう。
伊東はまだまだ育成枠で有り、ジョルジーニョ監督も新井場と西に注目しているとコメントしているように、新井場はSBとして今季の重要な戦力である。
まあ、元川女史とすれば、世代交代にまつわるエピソードとして列挙しただけなのであろう。
しかしながら、間違った情報は困る。
また、今朝報じられた満男の攻撃的MF起用論についても言及しておる。
これについては、キャンプで選手の特性を見定めたところで決まることであろう。
実際に満男が攻撃的ポジションで起用されることにより、野沢の抜けた攻撃的MFのコマ不足とボランチの過多が快勝されるので、一石二鳥ではある。
そして、元川女史はジュニーニョの実力に疑問を持っており、決定力不足の解消には至らぬと申しておる。
もしそうであれば、今季も苦戦続きとなること必至である。
個人的にはジュニーニョと本山の両方が欠ける試合が無ければ、決定力に悩まされることは無いと考えておる。
大迫もシュートの上手さでは定評がある。
チャンスメイクであれば興梠の右に出るものは居ない。
そこに、実績のあるジュニーニョと、病気を克服した本山が絡めば鬼に金棒・虎に翼・駆け馬に鞭である。
元川女史の不安は杞憂に終わろう。
最後に重要な話として、外国人助っ人をもう一人吟味しておるとのこと。
これは大きい。
噂の○○○○であろうか。
誰もが知っており、FWだが1.5列目的選手であり、昨年は二試合に1ゴールを獲っておったほどの活躍をした。
このMr.Xが決まれば、言うことはない。
どこまで話が進んでおるのであろうか。
楽しみにしたい。
Text by 元川 悦子
2007年から5シーズンチームを率い、Jリーグ年間優勝3回、ナビスコカップ1回、天皇杯2回と6つのタイトルを獲得した名将、オズワルド・オリヴェイラ監督が去り、2012年からクラブOBの元ブラジル代表ヘッドコーチのジョルジーニョ監督が指揮を執ることになった鹿島アントラーズ。常勝軍団といわれた彼らも、2011年は東日本大震災による出遅れもあってJリーグで優勝争いに絡めず、最終的に6位に甘んじた。4シーズン続けて出場していたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)にも参戦できず、まさに1からの出直しを強いられている。
鹿島はこの10年間、チームを支えてきた小笠原満男、中田浩二、本山雅志、曽ケ端準、新井場徹の黄金世代が30代半ばにさしかかり、世代交代が急務の課題となっている。オリヴェイラ体制5年間には興梠慎三と大迫勇也が台頭し、まずはFW陣の若返りが第一に図られた。その後、内田篤人(シャルケ)や西大伍らアウトサイド要員が加入し、さらには小笠原の後継者といわれる柴崎岳も名を連ねた。内田は移籍したものの、それ以外のメンバーは鹿島の今後を担うべく、徐々に力をつけてきている。
ただ、守護神・曽ケ端、センターバックの中田浩二と岩政大樹は不動で、サイドバックの新井場も重要な役割を占めるなど、守備陣のベテラン依存度は依然として高い。中盤にしても、試合出場数がやや減ってきたものの、小笠原満男の絶大な存在価値は揺るがない。平均年齢の高さはやはり鹿島の大きなテーマなのだ。
こうした問題を少しでもクリアしようと、クラブ側は今季を迎えるに当たって数人の補強を行った。守備陣を担う選手として心強いのがU-23日本代表キャプテンの山村和也。流通経済大時代からボランチとセンターバックをこなせる逸材として高く評価され、鹿島では中田浩二の後継者として期待が高まっている。昨季後半には負傷で長期離脱を強いられたが、すでに関塚ジャパンにも帯同しており、今季頭から行けるだろう。
「内田二世」といわれる伊東幸敏もサイドバック要員の1人に加わりそうだ。ダイナミックなオーバーラップが売りの彼が戦力になれば、西、アレックス、伊東でサイドバックを回せるようになり、新井場をセンターバックで使える。守備陣が分厚くならなければ、鹿島は勝ち点を積み上げられない。昨季も不用意な失点が多すぎたがゆえに、勝てる試合を負けたり引き分けたりするケースが少なくなかった。かつてブラジル代表で右サイドバックを担ったジョルジーニョ監督も守備の重要性はよく分かっているはず。今季、堅守の鹿島を取り戻せるかどうかが大いに気になるところだ。
攻撃陣は得点の取れるアタッカーだった野沢拓也がヴィッセル神戸へ移籍し、さらに要所要所でいい働きを見せていた田代有三も同じく神戸に新天地を求めるなど、戦力的にやや不安が残る。昨季もマルキーニョス(現横浜)の移籍、興梠、大迫の決定力不足が響いて、勝ちきれない試合が多かった。鳴り物入りで加入したカルロン(ブラガ)、タルタ(フルミネンセ)も泣かず飛ばずで、やはり優れた外国人ストライカーがいないと、Jリーグでタイトル争いをするのは難しい。そのことを昨季の鹿島は痛感したのではないだろうか。
今季、その重要なフィニッシュの部分を担う選手として加入したのがジュニーニョ。川崎フロンターレでの10年間で通算100ゴール以上をマークしたFWだ。が、昨季はシーズン9得点にとどまり、パフォーマンスの低下が顕著だった。彼は今年で35歳になるだけに、1年間コンスタントに活躍できるか不安視されるところ。Jリーグクラブを転々として鹿島で大きく花開いたマルキーニョスのようになればいいが、必ずしもジュニーニョが成功するとは言い切れない。クラブ側はもう1人、ブラジル人助っ人を獲得する方向というが、合流が遅れれば3月11日のJ1開幕には間に合わない。新戦力としてアビスパ福岡から移籍した岡本英也、湘南ベルマーレから復帰した佐々木竜太らFW陣はいるものの、どこまでゴールを量産できるか分からない。ジョルジーニョ監督は小笠原を本来のポジションである2列目に戻す考えを持っているようだが、いずれにせよ、今季も鹿島はフィニッシュの部分で苦労するかもしれない。
今年はJリーグ発足20周年目の記念すべきシーズン。この20年間に1度も2ケタ順位になったことがないのは鹿島だけだ。常勝軍団が今後もその輝かしい歴史を紡ぎ続けることができるか否か。それは今季にかかっているといっても過言ではない。クラブ初のOB監督就任、黄金世代の高齢化、数人の主力流出、世代交代の難しさ、決定力不足といった数々の問題点をどう克服していくのか。そこに注目しながら今季の鹿島を見たい。
元川女史のコラムである。
ベテラン勢の世代交代について述べておる。
満男の後継者は岳であることは周知の事実と言って良かろう。
既に、ポジションも奪いつつある。
そして、鳴り物入りで入団した山村は中田コと申しておる。
ここには違和感が無くはないが、ポジション的な部分とフィード力を考慮すれば、そう言いたくなることも頷ける。
そして伊東の加入でサイドバックを卒業した新井場がCBで起用と書き立てておる。
さすがにこれは無かろう。
伊東はまだまだ育成枠で有り、ジョルジーニョ監督も新井場と西に注目しているとコメントしているように、新井場はSBとして今季の重要な戦力である。
まあ、元川女史とすれば、世代交代にまつわるエピソードとして列挙しただけなのであろう。
しかしながら、間違った情報は困る。
また、今朝報じられた満男の攻撃的MF起用論についても言及しておる。
これについては、キャンプで選手の特性を見定めたところで決まることであろう。
実際に満男が攻撃的ポジションで起用されることにより、野沢の抜けた攻撃的MFのコマ不足とボランチの過多が快勝されるので、一石二鳥ではある。
そして、元川女史はジュニーニョの実力に疑問を持っており、決定力不足の解消には至らぬと申しておる。
もしそうであれば、今季も苦戦続きとなること必至である。
個人的にはジュニーニョと本山の両方が欠ける試合が無ければ、決定力に悩まされることは無いと考えておる。
大迫もシュートの上手さでは定評がある。
チャンスメイクであれば興梠の右に出るものは居ない。
そこに、実績のあるジュニーニョと、病気を克服した本山が絡めば鬼に金棒・虎に翼・駆け馬に鞭である。
元川女史の不安は杞憂に終わろう。
最後に重要な話として、外国人助っ人をもう一人吟味しておるとのこと。
これは大きい。
噂の○○○○であろうか。
誰もが知っており、FWだが1.5列目的選手であり、昨年は二試合に1ゴールを獲っておったほどの活躍をした。
このMr.Xが決まれば、言うことはない。
どこまで話が進んでおるのであろうか。
楽しみにしたい。
記事にしたように有名な選手という情報だけが流れました。
一体誰なんでしょうね。
また、基本的に質問をしても答えることは無いので次回からは遠慮するか、FBにて検討してください。
ワクワクしますねぇ♪
誰もが知ってるって...
えっ自分はわからない。
誰か教えてください?
え~~~
誰なんだぁ~~
すごく気になりますね。
水戸戦が待ち遠しい・・・
ってなると外人4人になっちゃうからフェリペは移籍かな?
衰えは本人だけが知るものであり、単純に去年の成績から導き出せるモノではないでしょう。
まあ川崎時代は、早く衰えて引退してくれっていつも思ってましたが(笑)
現在フェリペは来日してないようなので現実的な話なのでしょうか・・・
とりあえず今シーズンとても楽しみです!
でもイケメンな容姿とか雰囲気もなんとなく中田に似ているので、そういう意味でも中田の後継者と錯覚しそうです。
いや、ある意味後継者になるかも。