鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

チャリティーサッカー出場選手発表

2014年10月27日 | Weblog
12月開催のチャリティーサッカーに小笠原や武藤らの出場が決定

会見に出席したJPFA会長の佐藤寿人(中央)ら

 日本プロサッカー選手会(JPFA)は27日、「JPFA チャリティーサッカー2014 チャリティーマッチ」の出場選手を発表した。

 同試合は、東日本大震災の復興支援活動の一環として、昨年に引き続き4回目の開催となる「チャリティーサッカー2014」で実施。12月14日にユアテックスタジアム仙台で、東北をホームタウンとしているJクラブ所属選手を中心とした「東北ドリームス」と「JAPANスターズ」が対戦する。また、前日の13日には選手が被災地の公共施設などを訪問。サッカー以外の活動でも、復興支援に向けた施策を行う。

なお、JPFAは被災地の子供達を試合に招待するためファンドレイジングサイトの「JustGiving Japan」とタイアップした募金活動や、選手のサイングッズなどの「チャリティーオークション」も行う。

 出場選手は、以下の通り。(追加出場選手は随時発表。横浜F・マリノス、清水エスパルス、ガンバ大阪、モンテディオ山形、ジェフユナイテッド千葉、松本山雅FC、FC岐阜、京都サンガF.C.、大分トリニータの出場選手は調整中。)

J1クラブ
MF佐々木勇人(ベガルタ仙台)
MF柴崎岳(鹿島アントラーズ)
MF小笠原満男(鹿島アントラーズ)
MF遠藤康(鹿島アントラーズ)
GK西川周作(浦和レッズ)
MF泉澤仁(大宮アルディージャ)
MF大谷秀和(柏レイソル)
DF鈴木大輔(柏レイソル)
DF太田宏介(FC東京)
MF武藤嘉紀(FC東京)
DF小宮山尊信(川崎フロンターレ)
MF水野晃樹(ヴァンフォーレ甲府)
DF舞行龍ジェームズ(アルビレックス新潟)
MF小川佳純(名古屋グランパス)
FW南野拓実(セレッソ大阪)
MF秋山大地(セレッソ大阪)
MF森岡亮太(ヴィッセル神戸)
MF橋本英郎(ヴィッセル神戸)
DF千葉和彦(サンフレッチェ広島)
DF藤原広太朗(徳島ヴォルティス)
FW豊田陽平(サガン鳥栖)
GK林彰洋(サガン鳥栖)

J2クラブ
GK金山隼樹(コンサドーレ札幌)
FW馬場賢治(水戸ホーリーホック)
FW三島康平(水戸ホーリーホック)
DF鈴木隆雅(栃木SC)
MF加藤弘堅(ザスパクサツ群馬)
DF田村直也(東京ヴェルディ)
MF松下年宏(横浜FC)
GK高丘陽平(横浜FC)
MF小池純輝(横浜FC)
MF梶川諒太(湘南ベルマーレ)
GK廣永遼太郎(カターレ富山)
MF松井大輔(ジュビロ磐田)
DF駒野友一(ジュビロ磐田)
DF鎌田翔雅(ファジアーノ岡山)
FW我那覇和樹(カマタマーレ讃岐)
GK石井健太(カマタマーレ讃岐)
MF近藤貫太(愛媛FC)
FW金森健志(アビスパ福岡)
MF風間宏希(ギラヴァンツ北九州)
MF石神直哉(V・ファーレン長崎)
DF藏川洋平(ロアッソ熊本)

海外クラブ
DF柴村直弥 (OKSストミール・オルシュティン/ポーランド)




恒例となったチャリティーマッチの出場選手が発表された。
鹿島からは、満男、ヤス、岳が、そして栃木の隆雅、北九州の石神も参加となっておる。
是非ともユアテックスタジアムに集い、チャリティーに参加しようではないか。

浦和・興梠、右腓骨骨折

2014年10月27日 | Weblog
浦和のエース興梠が右腓骨骨折で離脱へ。優勝争いに影響も
2014年10月27日

 優勝争いが激しさを増す中、首位浦和の得点源だった興梠慎三がまさかの負傷離脱となるようだ。『レッズプレス』が27日、前日のJ1第30節浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦で負傷した興梠が右腓骨骨折の重傷を負ったと伝えている。

 浦和の絶対的な得点源としてチームトップの12得点を記録していた興梠だが、悲劇は鹿島アントラーズ戦の後半に起こった。

 86分に相手DFと交錯した興梠は右足を痛めてそのまま鈴木啓太と交代。改めて病院で検査したところ、右腓骨骨折と診断された。

 今シーズン中の復帰を目指して治療を続けるということだが、長期離脱は避けられない。リーグ戦残り4試合となり、後半戦着実に勝ちを重ねてきたガンバ大阪が勝ち点差3に迫っている中、エースの離脱は優勝争いに大きな影響を与えるかもしれない。

【了】




右腓骨骨折と診断された浦和の興梠である。
これは無念であろう。
チームを牽引してきたストライカーの離脱は、チームにとって痛い。
それ以上にプレイできぬ本人が苦しいものである。
この困難を乗り越え、来季も対戦したい。
復帰の報を楽しみにしておる。

カイオ、縦の哲学

2014年10月27日 | Weblog
【J1コラム】“面倒な”カイオが体現する常勝軍団の「縦の哲学」|鹿島 1-1 浦和
熊崎敬
2014年10月27日


敵を背負った状況でも強引に前を向き――。


痛恨のドローで逆転優勝が苦しくなった鹿島。ただ、先制ゴールを決めたこのカイオ(左)に、常勝軍団の「縦への哲学」が垣間見えた。 (C) SOCCER DIGEST

 鹿島対浦和、J1屈指の好カードは1-1の引き分けに終わった。
 鹿島にとっては悔やまれるドロー。カイオのミドルで先制しながら、途中出場の李忠成に同点弾を許してしまった。川崎が敗れたことで3位に浮上したが、残り4試合で首位・浦和との勝点差は7。逆転は厳しくなった。

 常勝を義務づけられた鹿島としては、「こんなはずでは……」という思いもあるだろう。だがシーズンを通じて上位争いを繰り広げた実績は、評価に値する。というのも開幕前は世代交代が急務とされ、優勝を争うには経験や選手層が足りないと思われていたからだ。

 実際に、浦和との大一番に臨んだ鹿島の先発平均年齢は25.45歳。これは今節のJ1全チームの先発メンバーの中で、いちばん若い。ちなみに、もっとも年齢が高いのは甲府で30.82歳。
 この数字からも、鹿島が「育てながら勝つ」という難しい作業を遂行していることがわかる。

 浦和戦は異なるスタイルが激突する、興味深い試合となった。

 浦和はピッチの幅を存分に利用した攻撃を見せる。
 最終ラインがボールを持つと、最前線には1トップと2シャドー、さらにウイングバックの5人が大きく広がり、細かな出入りを繰り返して敵陣に穴を開けようとする。前線に人数を割き、敵を下げさせることによって中盤の主導権を握り、3バックが大胆に押し上げていく。
 横パスをつなぎながら押し上げていく浦和の攻撃は、浜辺に打ち寄せる波を見るかのようだ。

 一方の鹿島は、徹底して縦を突く。
 浦和が波なら、鹿島は槍。攻め込まれる場面は多いが、一発のカウンターで敵陣を陥落させようとする。

 鹿島の試合運びには、「縦へ」の精神が貫かれている。
 敵陣に多くの選手を配する浦和は、ボールを失ったあとの囲い込みが非常に素早い。鹿島としては、この網を破って一気にゴールを陥れなければならない。横や後ろに逃げていてはいけないのだ。

 鹿島の選手たちは、その覚悟をもって勝負している。
 小笠原や柴崎といった中盤は厳しいプレスを掻い潜ってボールを前に運び、サイドの遠藤やカイオは敵を背負った状況でも強引に前を向き、タッチラインを駆け上がる。

「綱渡りの大脱走」を試みる鹿島を見て、思い出した試合がある。1990年イタリア・ワールドカップのブラジル対アルゼンチン戦だ。
 アルゼンチンはブラジルに終始圧倒されたが、マラドーナからカニーヒアへの一本のパスで決勝点を決めてしまった。
 終盤、アルゼンチンはブラジルに激しく攻め立てられたが、自陣でボールを奪い取るたびに、一人ひとりが徹底してブラジル人の背後を突き、単独でゴールを陥れようとした。そして85分にリカルド・ゴメスを退場に追い込み、勝利をつかみ取ってしまった。

 たったひとりでも縦を突く、敵の背後を取ってしまう。
 敵にとって、これほど厄介なことはない。そう、90年のアルゼンチンのように、鹿島は一人ひとりが「面倒なヤツ」になろうとしているのだ。

 鹿島には、油断も隙もない面倒なヤツがたくさんいる。その中でも目を引いたのは、先制点を決めたカイオだった。
 敵が背中にぴたりと張りついていても、彼は巧みなフェイントを駆使して前を向き、満員電車に強引に身体を割り込ませるようにしてドリブルを繰り出す。ファウルなしでは、なかなか止められない。

 この一戦では20歳のカイオ、19歳の関根という注目の若手が同サイドで火花を散らしたが、カイオがすべての面で上回った。
 関根は縦を切られるとあっさりボールを下げていたが、カイオは1パーセントでもチャンスがあれば、執念深く突破口をこじ開けようとしていた。スタイルの違いもあるとはいえ、鍛えられているのはカイオだ。カイオに限らず、鹿島の若手は厳しい勝負の鉄則の中で揉まれている。

 この夜、日本代表のアギーレ監督がカシマスタジアムに来ていた。
 4-2-3-1から4-3-3へ、日本代表に縦の意識を植えつけようと腐心する指揮官の目に、鹿島の試合運びはどう映っただろう。

取材・文:熊崎敬




「鹿島の試合運びには、「縦へ」の精神が貫かれている」と評するサッカーダイジェストの熊崎氏である。
その姿を90年イタリアW杯のアルゼンチンに例える。
ブラジルを破ったアルゼンチンに重ね合わせるあたり、ブラジル色の強い鹿島にとって面白い。
鹿島の得た若き矢・カイオが未来を背負っておる。
同い年で同ポジションの豊川と切磋琢磨し、より成長を遂げるのだ。
鹿島の二列目に注目である。

浦和戦レビュー

2014年10月27日 | Weblog
【J1:第30節 鹿島 vs 浦和】レポート:勝利が必要だった鹿島には痛いドロー。少しの勇気が足りず勝利に届かず。(14.10.27)
10月26日(日) 2014 J1リーグ戦 第30節
鹿島 1 - 1 浦和 (19:04/カシマ/26,566人)
得点者:39' カイオ(鹿島)、63' 李忠成(浦和)
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毎度のことながら意地と意地がぶつかり合うこのカードは、試合前から異様な熱気がスタジアムを包み込む。選手紹介が始まるとそのボルテージは最高潮に達した。一方がゴール裏を覆い尽くす巨大なフラグが何枚も掲げると、もう一方は一糸乱れぬ野太い声で応じる。ところが、素晴らしい雰囲気の中で始まった試合は、意外なほど静かな展開を見せる。「鹿島は今日は前からアグレッシブに来ると予想していました。なぜなら鹿島は今日の試合で勝利することによって優勝の可能性を残すと思っていたからです。ただ、試合が始まって蓋を開けてみれば守備的な戦い方から入って来ました。そこは予想外でした。守備的な戦いをしてくる相手に対して落ち着いて試合をオーガナイズできたと思います」
試合後、ペトロヴィッチ監督が素直な感想を口にした。サポーターが醸し出す熱気に左右されることなく、勝点差7という状況をうまく利用して落ち着いて試合を進める。序盤のPKこそマルシオリシャルデスが外してしまったものの、前半途中まで試合のペースは浦和が握った。

残り試合を考えると、引き分けでも十分な浦和に対し、鹿島には勝利が必要だった。そのことが重圧となってしまったのかもしれない。
「選手たちにも試合前に伝えたのですが、レッズさんは勝点差を考えればリスクを負う必要はない。彼らは引き分ければ万々歳。しかし、僕らは勝たなければならない。リスクを負わなければならない。リスクを負うということは勇気と根性を持たないといけない」
トニーニョセレーゾ監督も相手の有利な立場から、戦い方を予想し、選手たちに注意を促していたのだが、少しの勇気が足りなかった。小笠原満男が両手を広げて必死にラインを押し上げることを指示するも、最終ラインがなかなか高さを保てない。相手に得点を許さない戦いはできていたが、得点をあげるための戦いもまたできなかった。

それでも20分過ぎからペースを奪い、39分にはカイオがペナルティエリアの左角からゆるい放物線を描くシュートをファーサイドへ蹴り込み値千金の先制点をあげる。いつもの練習ではファーサイドに走り込む選手に合わせるのだが、入ってくる選手はおらず、加えて「GKが少し前に出てるのが見えた」ことでシュートを選択。緊張感のある試合に相応しいビューティフルゴールだった。
後半になると少しずつスペースが生まれだし、鹿島が速攻からチャンスを迎えるもシュートまで至らない。すると63分に、攻め上がった阿部勇樹のシュートを曽ヶ端準が弾いたところに李忠成がつめ、浦和が同点に追いつく。阿部がシュートを打った瞬間にはすでに動き出していた李の嗅覚を示す得点だった。

勝利が必要な鹿島だったが必死にボールに食らい付き、戦う姿勢は見せたものの奪ったあとの攻撃に勢いが出ない。攻撃を司る柴崎岳や小笠原満男の息切れも目立つようになり、前半、守備に追われた時間帯が長かったツケを払わされてしまった。試合終了のホイッスルが吹かれると、スタジアムはしばらくの間、静寂に包まれた。

勝点差を詰めることができなかったことは鹿島にとっては痛恨。07年の時は勝点差8からの逆転劇だったため、それより条件は緩いとは言え厳しい状況に追い込まれたことに変わりはない。とはいえ、何かを諦める必要もなく、目の前の試合を勝っていくことには何も変わりはない。例え優勝を逃すことになったとしても、ACL出場権を得ることは若いチームにとって大きな飛躍をもたらすはずだ。
引き分けた浦和は勝点1しかあげられなかったことでG大阪に3差まで詰め寄られた。しかし、ライバルに勝点1しか与えなかったことは大きい。選手を4人も入れ替えながら引き分けでも十分という戦いができたことは、鳥栖やG大阪との直接対決でも生きる。試合途中に負傷交代した興梠慎三の具合が心配されるが、「優勝にまた一歩近づくことができた」(ペトロヴィッチ監督)ことは間違いないだろう。

以上

2014.10.27 Reported by 田中滋




序盤守備的に入ったことは、田中氏のレポートでは好意的に受け入れられていないが、個人的には良い選択だったように思える。
浦和は、試合時間の経過とともに攻守の切り替えが遅くなっていき、得点機を作ることが容易になっていった。
単に決定力と運が少々足りなかっただけと言えよう。
これがサッカーという球技の妙である。
気持ちの切り替えこそ肝要。
可能性が0になったわけではない。
どのような苦境でも、諦めず戦い続ける鹿島のメンタリティが活かされるとき。
次なる試合での勝利を期待しておる。

大阪桐蔭高校・久保田和音くん、何でもできる選手になりたい

2014年10月27日 | Weblog
【高校サッカー】大阪桐蔭・久保田、2得点1アシストで勝利導く
2014年10月27日6時0分 スポーツ報知


2得点で大阪桐蔭を勝利に導いた久保田和音

 ◆サッカー全国高校選手権大阪府予選 ▽5回戦 大阪桐蔭5―1大阪偕星学園(26日・Jグリーン堺)

 来季からJ1鹿島に入団する大阪桐蔭高のMF久保田和音(3年)が、大阪偕星学園戦で2得点1アシストと活躍し、5―1での勝利に導いた。シード校として今大会初戦を迎えた26日、1―1の前半26分にPKを決め勝ち越すと、後半21分には左サイドからのクロスに飛び込みヘディングで2点目。U―17日本代表にも名を連ねる司令塔が、ゴールをこじ開ける決定的な仕事をこなした。

 ボランチの位置からタイミングのいい縦パスでチームを操りながら、機を見て前線に顔を出し得点とアシスト。その姿は鹿島の日本代表MF柴崎岳(22)と重なる。子供の頃から「中盤の真ん中のポジション以外、ほとんどやったことがない」という生粋のゲームメーカー。しかし「パスだけじゃなくて点も取れて守備もできる、何でもできる選手になりたい」と理想は高い。

 柴崎を育てた鹿島からそのセンスを評価され、来季からはチームメートになる。自身の理想に近い先輩の存在に「いつかは超えたいと思います。まずは近くで技を盗みたい」とうなずいた。2020年の東京五輪、さらにその先の日本代表入りも目標にする17歳。その前に、高校サッカーの集大成として自身初となる選手権の舞台を見据える。08年度以来2度目の全国へ“柴崎2世”がまずは大阪制覇を狙う。(金川 誉)

 ◆久保田 和音(くぼた・かずね)1997年1月1日、愛知県生まれ。17歳。5歳からサッカーを始め、小学2年からFCブログレス入団。FC豊橋を経て、大阪桐蔭高へ進学。来季からJ1鹿島への入団が決定。U―17日本代表。170センチ、55キロ。利き足は右。家族は両親と姉、弟。




高校選手権大阪府予選にて躍動する大阪桐蔭高校の久保田和音くんである。
PKとヘディングで2ゴールとのこと。
岳に対して、「いつかは超えたいと思います。まずは近くで技を盗みたい」と語る和音くんにかかる期待は大きい。
ただ、“柴崎2世”という表現は失礼であろう。
和音くんには和音くんらしいプレイヤーに成長していって欲しい。
鹿島の将来を担う久保田和音くんの活躍を楽しみにしておる。

浦和戦コメント・報道

2014年10月27日 | Weblog
2014Jリーグ ディビジョン1 第30節




鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(ダヴィ選手の不在に関して)確かに10点取っている選手が不在ということは、何らかの影響があると言える。しかし赤崎も素晴らしいパフォーマンスだった。最初の5、10分は両サイドハーフのバランスが定まらず、赤崎も守備面で消耗してしまった部分がある。ただ、その中でいいプレーをしていたと思う。
・前半も15分経ってからはチームとしての狙いどころが定まった。先制点も取れて、いい形で前半を終えることができた。
・後半は、相手を恐れたのか、それとも自ら消極的になってしまったのか、物足りなかった。特に若いCBコンビにはもっと成長してもらわなければいけない。技術的なことだけではなく、勇気やガッツの部分もある。ボールをつけることにビビってはいけない。
・我々にとって、ボールをつなぐことが一番大切。ロングボールを蹴るだけでは、前にいる選手の特性を考えたら攻撃を組み立てることができない。厳しいことを言うが、他の試合ではできていた時もあるので言っている。できていない時は、自身がない時。私は信じる他ない。これをやり通すことができれば、違うチームになれるし、彼らにとっても大きい。
・ただ選手たちは最後まで走って、戦って、勝利を目指したと思う。ただ浦和にとっては引き分けでもいいゲームだったし、我々にとっては勝ち点6の意味を持つゲームであり、勝たなければいけなかった。ホームゲームで失ってはいけない勝ち点を失ってしまうことは非常にもったいないこと。
・だが、まだシーズンは終わっていない。選手たちにとって変わるチャンスはまだある。白旗を掲げるつもりはない。それはアントラーズがやることではないし、私の哲学にも合致しない。色々やることは、まだある。





【本山 雅志】
守備のことを言われていたが、交代直前に同点になったので攻撃面でもチャンスを作ることを意識しなければと思って入った。前半はお互いボールが収まらなかったので、ボールキープして中盤でちらすこと、ボールを失わないことを意識して、フィニッシュの場面ではゴール前に入ろうと思っていた。なかなか自分たちのペースで試合を運べなかった。チャンスは作れたが、フィニッシュのところ。ゴール前まではいけていたし、相手のサイドバックが大きくないので、サイドでせって折り返しを決めるイメージだった。まだ何が起こるかわからない。前を向いてしっかり準備していきたい。

【土居 聖真】
勝たなければいけない試合だった。「いいゲーム」で終わってしまった。自分でもゴール前で思い切ったプレーができれば点につながったと思う。前半は守備に追われ過ぎてボールにさわれなかったが、バランスを見て崩さず、ボールを引き出せなくても我慢強くやろうと意識していた。失点場面だけ見るともったいない。決められるところもあったし、まだまだ実力不足。下を向いても仕方がない。勝つために全力を尽くす。何かが起こってくれることを信じてやるしかない。

【カイオ】
ソガさんがPKを止めてくれて、チーム全体が元気になって盛り上がったけど……。悔しいです。ただ、まだACLもあるし、一生懸命頑張りたい。

2014年10月26日(日)


本日行われたJ1第30節浦和戦は1-1の引き分けに終わりました。

【J1:第30節 鹿島 vs 浦和】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.10.26)
10月26日(日) 2014 J1リーグ戦 第30節
鹿島 1 - 1 浦和 (19:04/カシマ/26,566人)
得点者:39' カイオ(鹿島)、63' 李忠成(浦和)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

Q:率直な感想とダヴィ選手がいない影響はありますか?
「やはり10点取っているゴールゲッターですので、なんらかの影響はあると思います。ただ、赤崎選手が非常にすばらしい試合をやっていると思います。ちょっと前半の立ち上がり10分、15分のところでレッズのビルドアップに対して定めた約束事が実行できていなかったかな、と。ディフェンスラインのところも良かったし、ボランチもよかったのですが、両サイドハーフのところで相手がボランチを1枚DFラインに入れたところで、どっちに行くんだということで迷ってしまいました。サイドなのか中なのか迷ってしまって、そのときに赤崎選手が体力を消耗してしまって、本来攻撃のところで貢献できるところを消耗してしまったところがありました。ただ、そのなかでも一生懸命彼なりにやっていたと思いますし、空中戦のところでも競り勝とうとしていました。競り勝つときもあったと思います。そのあと15分経ってから、チームでどこでボールを狙うのかがうまくできたので、それで得点まで行って、そのあとのマネジメントもよくできて前半を終えることができました。
ただ、後半は、うちのチームの特長はやはりパスワークであって、ちょっと相手を怖れたのか自分たちが消極的になったのかわからないですが、そこの部分が物足りない部分でした。両サイドバックは能力が高いし、パスの供給、フィードはできる。解決しなければいけないのは両センターバックです。19歳(植田直通※10/24に20歳になった)と21歳(昌子源)にいまやってもらっています。彼らの守備能力とか攻撃能力、ポジショニング、駆け引き、それ以前の問題であって、やはり勇気の部分が欠けていました。わかりやすくきれいな言葉で勇気と言いましたが、単純に言えば根性です。ボールを蹴ることに怯えていたら、うちはどうしようもなくなるし、いまの場合は赤崎選手と土居選手がいます。ヘディングで競るロングボールを蹴っていたらうちが苦しい状況になるのはわかっていることであって、繋いでいかなければなりません。センターバック2人が怯えていたり、怖がり、持っている根性を出さなかったら僕らは苦しい展開になります。彼らがそれを他の試合では示していたから要求しているわけであって、他の試合でFWから前に行って、中盤に行って、ディフェンスラインは勇気を持って押し上げてやる、ということをできていた。それが急にできなくなるというのは自信の部分。それを出してくれれば良いだけで、彼らはできる。彼らに僕の与えている信用と信頼に応えてほしい。それができればチームは別のチームになるし、彼らもいま以上の選手になるきっかけを明確に僕は与えている。彼らがやってくれればな、と思います。
ただ、最後まで選手全員が走って戦って、勝利を追求することをやっていました。今日に関しては勝点6の試合だったので、失点したところで前に出ないといけませんでした。そこでディフェンスラインが勇気を持って押し上げて、中盤の背後のスペースを与えてしまったら相手の思うつぼなので、そこを押し上げなければ苦しい状況になる。もう明確になっている修正すべき点だと思います。
まだシーズンは終わっていない。選手たちが変わるチャンスが4試合ある。選手たちにも試合前に伝えたのですが、レッズは勝点差を考えればリスクを負う必要はない。彼らは引き分ければ万々歳。しかし、僕らは勝たなければならない、リスクを負わなければならない。リスクを負うということは勇気と根性を持たないといけない。そこが試合のなかで足りなかった。彼らはたまにチャンスと見れば出ていくくらいで、ゲームプランは明確になっていた。うちが残り4試合で戦い抜いていくということがやるべきこと。ホームで失ってはいけない勝点を何度か失いました。それも良い内容で先制し、アドバンテージを持ちながら最後のほうで引き分けたり負けたりしました。それは非常に残念でした。特にシーズンの終盤に勝点を失うということは自分たちが苦しい状況になってしまう。ただ、サッカーというのは勝ったり負けたり引き分けたりするので、一生懸命やった上での状況だと思います」

Q:首位との勝点差は縮まらなかったですが、まだ白旗はあげませんか?
「いいえ(笑)。それは鹿島がやる姿ではないし、僕がやることではない。いろんな目的や達成すべき目標が存在します。1位も、2位も3位も、ACLもいろんな状況がまだあります。1位か2位か3位にならなければ、おそらく監督はクビになるでしょう」

Q:シーズンの最初はとても悪かった。それがシーズン中盤にとてもよくなって、いまは勝点を失う試合もあったけど、内容的にはアントラーズの伝統的な勝負強さがある。監督2年目で、若い選手がたくさんいて、伝統的な勝負強さをここまで引き上げたポイントは?
「今回は2回目の指揮なので、フロントもみんな僕がどういう仕事をするのか理解しています。すばらしいサポートスタッフもいますし、彼らがどのように僕の考えを具現化というかスムーズに浸透させるかをつねに考えてサポートくれます。僕は考えたものを下ろして、うまく指導していくことを考えています。もう1つは鈴木満強化部長とは長年仕事をしていますし、お互いの性格もわかっています。いまのクラブが抱えている現状もわかっています。まず第一にお金がありません。お金がないというのは明確ではっきりと言われています。だから、僕たちがやらなければいけないことは、いまいる選手を育てていかないといけないということです。そのなかで高校生だったり、大学生をすばらしいスカウト陣がピンポイントで獲得して、少しずつ育てていっています。当然ながら高校レベル、大学レベルではいきなりプロで活躍するのは難しい。雑誌などでは超高校級などの見出しが出ることもありますが、実際、Jリーグのピッチに立ったら明らかにフィジカルの弱さがあったり判断スピードの遅さがあったり、あるいは技術の部分でも片足しか使えなかったりヘディングができなかったり、サッカーをやる上で1つ突出したものがあるのも大事なんですけど、いろんなことができるようにならないといけないし、それを地道に毎日やり続けて指導していく。それで彼らが活躍すると、皆さんは急に若手が台頭したと言いますけれど、去年からちゃんと指導してきた部分があり、ちゃんと土台をつくって今度は実戦でやってみなさいということで送り出しています。彼らをバックアップして思い切りやれ、と伝えています。そのなかで当然ながら失点したりミスをしたりして自信を失うこともあるわけなので、勝負をする上では勝ったり負けたり引き分けたりします。そのなかで勝ったときも学ことは多いし、負けたときも引き分けたときも同じです。彼らは必ずその数年先になにか生きるものを体験、あるいは体現している部分があります。そうやって育っていくものです。
もう1つはこのクラブの伝統をよく知るベテランがいます。ベテランが本当に犠牲心を持ってこのクラブのために全力を尽くしています。その姿勢、ピッチ内外での取り組みややらなければいけないこと、要はそういう良い模範がチーム内にいるので、このベテランたちはチームを再建するときに鍵を握っていて、彼らがこうやって試合を勝つんだよ、試合を運ぶんだよと示したり、練習の姿勢でチームを引っ張っていっています。若手にこうやるんだと体現することで、彼らにも説得力のある良い見本になります。1つ2つということではなく、いろんなことが総合的にこのクラブの伝統を継承、継続させる要素になり、このクラブに関わるいろんな人がその次の世代に種を蒔いて水をまいて、彼らが経験したものが肥料となって花が咲くという形になる。来年はおそらく4人くらい、新しい花が咲く形になると考えています。
あと助かっているのは東京から130キロ離れていることです。若い選手は遊び盛りなのですが、遠い分、みっちり午前午後と練習することができますし、彼らは午前午後練習したことによって、寮に帰ればお昼もそうですし、夜もぐっすり寝ている。それが、週末にたまったエネルギーを爆発させることができるもう1つの要素かと思います」

以上

【J1:第30節 鹿島 vs 浦和】試合終了後の各選手コメント(14.10.26)
●本山雅志選手(鹿島):
「チャンスはつくれていたけれど、もっとフィニッシュを打てれば良かった。前半はボールが収まらずガチャガチャしていた。後半はスペースができてきたのでボールの収まり所になろうと思っていた。引き分けてしまったが、なにが起こるかわからない。勝っていくしかない」

●遠藤康選手(鹿島):
「(Q:戦えていたと思うが?)
でも実際1点入れられているし、相手にもチャンスをつくられた。もっと球際を行かないといけなかった。今日は戦術も大事だったけれど対人でいかに勝てるかが大事だった。
(Q:セカンドボールももっと拾いたかった?)
DFが跳ね返したところで拾えていれば攻撃もできた。守備に関してはみんながんばった。こういう試合が何試合も続けば引き分けられるけど、今日は勝たないといけなかった」

●土居聖真選手(鹿島):
「守備の形は狙い通り。前半、少し守備に追われすぎた。ボールにあまり触れなかったけれど、我慢強く戦わないといけないと思っていた。それで1-0になったのは大きかった。勝たないといけない試合だったけれど、気持ちを込めて戦えたのをプラスに考えたい」

●曽ヶ端準選手(鹿島):
「(Q:PKを止めたことについては?)
勝ちに繋げられなくて…。失点の場面はもっと弾けなかったのかなというのはあります。
(Q:ポイントとなる試合を勝てなかったが?)
このタイミングで直接対決だから、そういう見られ方をされると思いますが、この試合だけがポイントというわけではない。その前の負けや引き分けがある」

●カイオ選手(鹿島):
「ソガさん(曽ヶ端準)がPKを止めてくれて、初めから元気だったけど、うれしくてもっと元気が出た。シュートは、いつも練習ではファーサイドにヤスさん(遠藤康)が入ってくるんだけれど、いなかったのでループみたいに少し柔らかいシュートを狙った。GKが少し前に出ているのも見えていた。最後まで諦めずに戦いたい。ACLもあるから。でも悔しい。チャンスがある限り一生懸命がんばる」

[ J1:第30節 鹿島 vs 浦和 ]


優勝に向けて両チームにとって大事な試合。試合が動いたのは39分、カイオが芸術的なミドルシュートを決めてホームの鹿島が先制した。

[ J1:第30節 鹿島 vs 浦和 ]


優勝へ向けて首位浦和に勝利をしたい鹿島であったが、勝点1を分け合う結果となり優勝戦線から一歩後退してしまった。

鹿島、逆転V遠のくドロー…浦和が李の同点弾で追いつく
14/10/26 20:55

[10.26 J1第30節 鹿島1-1浦和 カシマ]



 首位の浦和レッズはアウェーで4位鹿島アントラーズと対戦し、1-1で引き分けた。鹿島は前半39分にMFカイオのゴールで先制したが、浦和も後半18分に途中出場のFW李忠成が同点ゴール。敵地で最低限の勝ち点1を獲得した浦和は首位を守り、鹿島との勝ち点差7を保った。

 FWダヴィが長期離脱中の鹿島は前節の神戸戦(0-0)から先発一人を変更。MF豊川雄太に代わってカイオが左MFで2試合ぶりに先発した。
 浦和は前節の甲府戦(0-0)から先発4人を変更し、出場停止明けのMF宇賀神友弥が2試合ぶりに先発。MF関根貴大は5試合ぶり、MF青木拓矢は15試合ぶりの先発で、MFマルシオ・リシャルデスは今季初先発となった。

 浦和は前半4分、左後方からマルシオがゴール前にクロスボールを入れると、PA内でFW興梠慎三がDF山本脩斗に倒され、PKを獲得。キッカーを務めたマルシオが正面を狙うと、GK曽ヶ端準は右に飛んだものの、残り足に当ててゴールを死守した。

 絶好の先制機を逃した浦和は前半13分、DF森脇良太のパスから右サイドを駆け上がった関根がマイナスに折り返したが、マルシオのシュートはゴール左へ。なかなかチャンスを生かせずにいると、徐々に流れは鹿島に傾いた。

 鹿島は前半33分、MF柴崎岳から縦パスを受けたMF土居聖真が右足でミドルシュートを狙うが、GK西川周作の好守に阻まれる。同35分にはMF小笠原満男のスルーパスにFW赤崎秀平が抜け出し、GKもかわそうとしたが、西川がギリギリのところでボールに触れた。

 攻撃の圧力を強める鹿島は前半39分、左サイドでボールを受けたカイオがドリブルで中に切れ込み、右足を一閃。豪快なミドルシュートをゴール右隅にねじ込んだ。カイオの4試合ぶりとなる今季7得点目が先制点となり、前半は鹿島の1点リードで折り返した。

 1点を追う浦和は後半10分、関根に代えてMF関口訓充を投入。同14分にはマルシオに代わって李がピッチに入った。すると、この交代策がズバリ的中する。後半18分、関口が右サイドから中央に入れ、MF柏木陽介がヒールで落としたボールをMF阿部勇樹が右足でミドルシュート。GKが前に弾いたところに李が詰め、右足で押し込んだ。李の7試合ぶり今季6得点目で浦和が1-1の同点に追いついた。

 鹿島は直後の後半19分、赤崎に代えてMF本山雅志を投入。最前線はゼロトップ気味に土居と本山が並ぶ格好となった。同30分、カイオに代えて豊川、同35分にはMF遠藤康に代えてMFジョルジ・ワグネルを投入。交代枠を使い切り、勝ち越しゴールを目指した。

 後半40分には左CKの流れからジョルジ・ワグネルの左クロスに豊川が左足ボレーで合わせるが、GKの正面を突いた。逆転優勝のためには勝ち点3が欲しい鹿島。一方、引き分けでも最低限の結果となる浦和は後半41分、右すねを痛めた興梠に代えてMF鈴木啓太を投入し、逃げ切り体勢に入った。

 結局、後半アディショナルタイム5分でも互いに2点目は生まれず、1-1のドローで試合終了。勝ち点1を分け合い、両チームの勝ち点差は「7」のまま残り4試合となった。

(取材・文 西山紘平)

悔やむ曽ヶ端、PKストップも「勝ちにつながらないと…」
14/10/26 22:50

[10.26 J1第30節 鹿島1-1浦和 カシマ]



 PKストップも勝利には結びつかなかった。鹿島アントラーズは試合開始早々の前半6分にPKのピンチを迎えた。キッカーはMFマルシオ・リシャルデス。ゴールを守るのはGK曽ヶ端準。キッカーに向かって右方向に飛びながらも、正面に来たボールに残り足を何とか当て、ボールを弾き出した。

 絶体絶命のピンチをしのぎ、徐々に流れを引き寄せると、前半39分にはMFカイオのミドルシュートで先制点を奪った。しかし、後半18分、MF阿部勇樹のミドルシュートを曽ヶ端が前に弾き、こぼれ球をFW李忠成に押し込まれ、1-1の同点に追いつかれた。

「早い時間帯だったし、失点する、しないでは大きく違うけど、勝ちにつながらないと……」。試合後、PKストップの場面を聞かれた曽ヶ端の言葉は歯切れが悪い。「失点のところも、どうにかうまく弾けなかったかなというのがある」と、失点シーンも悔やまれた。

 勝ち点7差で追う首位・浦和との直接対決。勝てば残り4試合で勝ち点4差となり、逆転優勝の可能性が広がる大一番だったが、結果は引き分けで勝ち点差を詰められなかった。優勝が遠のく痛恨のドローとなったが、この1試合だけでなく、ここ数試合の結果を曽ヶ端は悔やむ。

「その前も引き分けているし、ホームで負けている。このタイミングで直接対決があると、そう見られるのはしょうがないけど、その前に数多くの試合をやってきたし、ここだけがポイントじゃない」

 5日のG大阪戦(2-3)、18日の柏戦(2-3)とホームで連敗。前節22日の神戸戦も0-0の引き分けだった。これで10月の4試合は2分2敗。直接対決の前に勝ち点差を詰めるチャンスはいくらでもあっただけに、この1試合だけが反省の対象となるわけではないのも確か。シーズン終盤の明らかな失速が、自分たちで優勝の可能性を遠ざけた。

(取材・文 西山紘平)

上位対決は共に手痛いドロー


4位鹿島と首位浦和の対決は互いに1点ずつを挙げたが、1‐1でドロー。鹿島は勝点差を詰められず、浦和は2位G大阪との勝点差が3に縮まる手痛い結果となった。写真は浦和のMF柏木 陽介選手(左)と鹿島のMF遠藤 康選手(右)。

鹿島先制点守れず痛いドロー/鹿-浦30節

鹿島対浦和 前半、先制ゴールを決める鹿島MFカイオ(撮影・野上伸悟)

<J1:鹿島1-1浦和>◇第30節◇26日◇カシマ

 勝ち点7差の首位浦和と4位鹿島の上位対決は、下位の鹿島にとって痛い引き分けとなった。

 日本代表アギーレ監督が視察する前で、浦和が最初のビッグチャンスを得た。前半4分、縦パスに合わせてペナルティーエリアに走り込んだFW興梠が、相手DF山本に倒されてPKを獲得。同6分に今季初先発のMFマルシオ・リシャルデスが右足で真ん中に蹴ったが、鹿島GK曽ケ端の足に当たってセーブされた。

 前半は慎重な試合運びとなったが、終盤に鹿島が攻勢を強める。33分、MF柴崎のパスを受けたMF土居が中に切り込んで右足シュート。これはGK西川に横っ跳びでセーブされた。35分にはMF小笠原のスルーパスでFW赤崎が抜け出したが、再び西川の速い寄せで打てなかった。

 そして39分、鹿島が均衡を破る。右サイドからの横パスを中央の土居がスルー。これを受けたMFカイオが、ボールを持ってすぐ右足でシュート。DFの間を射抜く形でGK西川の死角となり、ゴール右隅に突き刺さった。鹿島1点リードで前半を折り返した。

 追う浦和は後半10分、MF関根に代えてMF関口を投入した。すると、その関口を起点に浦和が追いつく。18分、関口が中央に送ったパスからMF阿部がシュート。GKがはじいたところに途中出場のFW李が詰めて押し込んだ。

 その後、浦和はMF青木のミドルシュート、鹿島はMF豊川のダイレクトボレーでゴールに迫ったが、割れなかった。ロスタイム5分でもスコアは動かず。1-1で試合終了し、浦和が鹿島との差はキープした。
 [2014年10月26日21時11分]

鹿島土居「もったいない」首位浦和にドロー

鹿島MF土居と浦和GK西川(撮影・松本俊)

<J1:鹿島1-1浦和>◇第30節◇26日◇カシマ

 4位鹿島が、勝ち点7差で追う首位浦和戦で痛い引き分けとなった。

 前半6分に献上したPKをGK曽ケ端が止めるなど諦めない姿勢を前面に出し、同39分に先制。右サイドのMF遠藤からの横パスを中央のMF土居聖真(22)がスルー。受けたMFカイオが、ボールに触ってすぐ右足でシュートを打った。これがDF2人の間を射抜く形で相手GK西川の死角となり、反応を遅らせた。ゴール右に決めた。

 しかし、後半18分に同点弾を献上。浦和MF阿部のシュートを曽ケ端がはじいたが、そこに詰めたFW李に決められた。終盤の猛攻も実らずドロー。相手を4本上回る14本のシュートを放ったが、ゴールが遠かった。土居は「勝たなければいけない試合だった。ゴール前で、もっと思い切って打てば良かった場面が悔やしいし、もったいない試合だった」と反省した。
 [2014年10月26日23時34分]

鹿島昌子、浦和とドロー「たたかないと」
<J1:鹿島1-1浦和>◇第30節◇26日◇カシマ

 鹿島の日本代表候補DF昌子源(21)が、勝ち切れなかった浦和戦を悔やんだ。勝ち点7差で追う首位との対決を取れず「逆転優勝のため、直接たたかないといけない相手だった」。しかし、1-0の後半18分に同点弾を許したことを守備の要として反省した。

 この試合は日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)が視察。10月のジャマイカ戦とブラジル戦のメンバーに招集されながら辞退した昌子は「試合前に知ったけど、チームのことだけ考えていた。代表に行きたい気持ちはあるけど、チームの結果が伴わないと」と浮かない表情で話した。
 [2014年10月27日0時15分]

鹿島、3位浮上も勝ち点差縮まらず逆転優勝は厳しく…

後半、攻守に精彩を欠いた鹿島・西(右)=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)

 J1第30節(26日、鹿島1-1浦和、カシマ)鹿島は3位に浮上したが、浦和との勝ち点差は7のまま。セレーゾ監督は「まだシーズンは終わっていない」と言葉を絞り出したが、残り4戦での逆転優勝はきわめて厳しくなった。前半にGK曽ケ端がPKを止め、カイオが右足で絶妙なシュートを突き刺して先制。後半に追い付かれた後も好機をつくったが、勝ち越せずに4試合未勝利となった。

 痛い引き分けにも、曽ケ端は「前にもホームで負けている。この試合だけがポイントではない」と冷静に受け止めた。2007年の逆転優勝を知る本山は「何が起こるか分からない。勝っていくしかない」と努めて前向きだった。(共同)

鹿島・セレーゾ監督
「うちの武器の一つはパスワークだが、物足りなかった。相手を恐れたのか、自分たちが消極的になったのかは分からない。勇気と根性を持ってやらないといけない」


後半、ゴールに迫るも、浦和GK・西川(下)の好守に阻まれる鹿島・土居(左)=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)


前半、先制点を決めた鹿島・カイオ=カシマ(撮影・中井誠)


後半 浦和・関口と競り合う、鹿島・柴崎(右)=カシマ(撮影・中井誠)


後半、鹿島・昌子(右)と競り合う浦和・那須=カシマ


前半、鹿島・曽ケ端にPKを阻止され、悔しそうな表情を見せる浦和・リシャルデス(右から2人目)=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)


前半 競り合う(左から)鹿島・昌子、浦和・興梠、鹿島・小笠原=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)


鹿島、カイオ先制弾も逃げ切りならず 2年連続無冠危機
J1第30節 鹿島1―1浦和 (10月26日 カシマ)


<鹿島・浦和>前半、先制点に喜ぶカイオだったが
Photo By スポニチ


 首位・浦和と引き分け、残り4試合で勝ち点7差。4試合勝ち星から見放された鹿島が、2年連続無冠の危機に立たされた。

 GK曽ケ端は「勝ちにつながらなかったので…」と唇をかんだが、前半早々にPKをストップ。チームに勢いを付けると、前半39分にはカイオが今季7得点目となる技ありのミドル弾で先制した。流れは良かっただけに追加点を奪えなかったことが響き、後半に追いつかれて勝ち点3を逃した。

 トニーニョ・セレーゾ監督は「白旗?それは鹿島が見せる姿ではない。まだシーズンは残っている」と強気な姿勢を見せたが、後半30分にはカイオが下腹部を痛めて交代。復帰まで約8カ月のFWダヴィに続いて戦線離脱する可能性が浮上し、次節2日の新潟戦はDF山本も累積警告で出場停止となる。厳しい現実ばかりが突き付けられている。
[ 2014年10月27日 05:30 ]

【鹿島】07年逆転V再現だ!残り4戦7差も本山「全部勝つ」
2014年10月27日6時0分 スポーツ報知

 ◆J1第30節 鹿島1―1浦和(26日・カシマスタジアム)

 逆転優勝を狙う、鹿島が追い込まれた。勝てば首位・浦和との勝ち点差が4に縮まる一戦でドロー。MFカイオの先制点を守れず、2点目を奪えない。カイオは「悔しい」と唇をかみ、序盤のPKを止め、チームを勢いに乗せたGK曽ケ端も「(PKストップを)勝ちにつなげられなかった」と厳しい表情だった。

 浦和との勝ち点差が7のままで残り試合数は4に減った。07年、残り4試合で勝ち点8差を引っ繰り返した。トニーニョ・セレーゾ監督は「(白旗を揚げるのは)鹿島ではない」と語気を強め、MF本山は「何が起こるか分からない。全部勝っていく」と言った。Jリーグ最多の7度優勝を誇るクラブは、まだ誰も諦めていない。(内田 知宏)

鹿島監督「3位に入らなければクビ」
2014年10月27日


 浦和と引き分けた鹿島イレブン

 「J1、鹿島1-1浦和」(26日、カシマ)

 鹿島は浦和以上に手痛いドローとなった。首位との勝ち点差は残り4試合で7のまま。逆転優勝は難しくなった。

 会見ではセレーゾ監督から「3位に入らなければ恐らくクビになるでしょう」と際どい発言も飛び出したが、強化責任者の鈴木常務は「内容は評価している」と語り、監督交代には否定的だった。

鹿島 浦和とドロー 勝ち点51で3位
J1・第30節


鹿島ー浦和 後半ロスタイム、倒れながらパスを出す鹿島・本山(左)=カシマスタジアム、嘉成隆行撮影

J1第30節(26日・カシマスタジアムほか=9試合)鹿島は浦和と1-1で引き分け。前節に続き勝ち点1の積み上げに終わった。通算成績は15勝6分け9敗、勝ち点51の3位。

鹿島は前半39分、カイオの4試合ぶりとなるゴールで先制。しかし後半18分に同点とされた。本山や豊川らを投入して勝ち越しを狙ったが、得点できなかった。

2位のG大阪はFC東京を2-1で下し、勝ち点差を3に縮めた。川崎は残留を争う甲府に1-2で敗れ、勝ち点51で4位に後退。5位鳥栖は新潟に屈した。

柏は仙台に競り勝ち、3連勝。清水は広島に完敗し、降格圏内の16位に後退。神戸は大宮、名古屋は徳島を下した。横浜M-C大阪は無得点で引き分けた。

鹿島は先制するも…逆転V遠のくドロー
14/10/27 06:10

[10.26 J1第30節 鹿島1-1浦和 カシマ]

 J1リーグは26日、各地で第30節を行った。鹿島アントラーズはホームで浦和レッズと対戦し、1-1で引き分けた。


鹿島は先制点も…


ホームで首位・浦和を迎え撃つ


先制も後半に同点を許した


優勝が遠のく痛い引き分けとなった


相手FWへの厳しいチェックを見せたDF昌子源


前半5分にPKを献上してしまったDF山本脩斗


日本代表のDF西大伍は、右SBに入り攻守に奮闘した


出足のいい守備で再三危険を消していたDF植田直通


質の高い動き出しでチャンスに絡んだFW赤崎秀平


FW豊川雄太は後半30分から途中出場


渾身のPKストップでチームを救ったGK曽ヶ端準


いぶし銀の輝きを放つMF本山雅志


落ち着いたボールコントロールで攻撃の起点となったMF柴崎岳


勝ち切れずうつむく


CKのキッカーとしても貢献したMF遠藤康


前半32分、反転から素早く右足でシュートを放ったMF土居聖真


決定機も決め切れず


前半39分に先制点を挙げたMFカイオ


気持ちを全面に出したプレーを見せたMF小笠原満男


持ち味の視野の広さを生かし、決定的なスルーパスを送った


PKストップも…鹿島GK曽ヶ端は同点ゴールを悔やむ


GK曽ヶ端準は李の同点ゴールを悔やんだ


安定したセービングを見せる曽ヶ端


前半6分、PKの場面


MFマルシオ・リシャルデスのキックに反応


右に飛んだが左足に当てた


渾身のPKストップ


これで一気に流れは鹿島へ


鹿島は先制したが、後半18分に曽ヶ端が弾いたボールを押し込まれた


ゴール前に立ちはだかる鹿島の若きCBコンビ昌子&植田


今月の親善試合で日本代表に選出されたDF昌子源


しかし、足の負傷により招集を辞退した


アギーレ監督の前でアピールしたい昌子


来月の親善試合のメンバーに選出されるか


アジア大会のU-21日本代表メンバーのDF植田直通


高さと強さを兼ね備えたCB


ビルドアップから攻撃の起点にもなれる


アギーレ監督にアピールして飛び級でA代表入りを目指す


日本代表も視野に入れる鹿島MFカイオが豪快ミドルで先制点!


MFカイオが先制ゴールを決めた


左から中に切れ込み、右足を一閃


コントロールされたボールはゴール右隅に突き刺した


カイオは今季7点目


ベンチメンバーと喜ぶ


千葉国際高から鹿島に練習参加を経て、入団した


ブラジル代表も諦めていないが、日本国籍を取得して日本代表になる夢も持つ


得意のドリブルで相手の守りを切り崩した


勝ち点3を得られず肩を落とす鹿島MF柴崎岳


肩を落とすMF柴崎岳


開幕から全試合で先発出場している


味方とコミュニケーションを取る柴崎


中盤でボールを左右に散らした


序盤は持ち味の前線への飛び出しは見られなかった


ドリブルで攻め上がる背番号20


広い視野で味方の位置を確認


落ち着いたボールコントロールを見せた


後半は積極的に前線に顔を出した


日本代表としても活躍する柴崎


虎視眈々とチャンスをうかがう


献身的な守備でチームに貢献


守備から素早く攻撃へ


FKのキッカーも務めた


FKから直接狙う場面も


元日本代表MF阿部とマッチアップ


1-1の結果に納得いかない様子


浮かない表情でスタジアムを回る


カメラに目線を送る柴崎


サポーターの応援に感謝した




結果は無念のドロー。
しかしながら、本山が「なにが起こるかわからない」と言うように可能性がある限り戦うことは変わらぬ。
ここで下位に沈む結果となろうものならば、指揮官の進退問題に発展する。
そして、デイリーが鈴木満常務強化部長に言質を取っておる。
「内容は評価している」とのこと。
来季もまた、継続路線と考えて良かろう。
今季鍛え上げた若手が花咲く日が来る。
楽しみである。

カイオのゴール、ノミネート

2014年10月27日 | Weblog
J1リーグ戦第30節、J2リーグ戦第38節ノミネートゴール決定のお知らせ
2014年10月26日(日)

 J1リーグ戦第30節、J2リーグ戦第38節のノミネートゴールが決定しましたのでお知らせいたします。

J1リーグ戦
カイオ(鹿島) 10月26日 対 浦和戦 得点時間:39
レナト(川崎F) 10月26日 対 甲府戦 得点時間:16
チョン ウヨン(神戸) 10月26日 対 大宮戦 得点時間:28

J2リーグ戦
三原 向平(愛媛) 10月26日 対 東京V戦 得点時間:71
駒野 友一(磐田) 10月26日 対 京都戦 得点時間:90+2
都倉 賢(札幌) 10月26日 対 湘南戦 得点時間:9

※ノミネートゴールの映像はスカパー!のホームページ(http://soccer.skyperfectv.co.jp/bestgoal/)で近日公開されます。

■最優秀ゴール賞 -BEST GOAL AWARD- コーナーはこちら ≫




第30節のノミネートゴールに選出されたカイオのゴールである。
左45度から綺麗にゴールマウスに吸い込まれた。
カイオの才能が光り輝いた瞬間であった。
もう高卒ルーキーとは呼ばせぬ。
助っ人として一皮剥けたと言えよう。
これからも素晴らしいゴールを積み重ねてくれるであろう。
楽しみにしておる、

神戸・マルキーニョス、逆転弾

2014年10月27日 | Weblog
【J1:第30節 神戸 vs 大宮】試合終了後の各選手コメント(14.10.26)
10月26日(日) 2014 J1リーグ戦 第30節
神戸 2 - 1 大宮 (16:04/ノエスタ/12,826人)
得点者:20' カルリーニョス(大宮)、28' チョンウヨン(神戸)、52' マルキーニョス(神戸)

●マルキーニョス選手(神戸)
「(Q:得点シーンですが、今まではあまりなかったサイドからの崩しからでしたが)
監督が狙いを持って言い続けてきたことが、真ん中だけではなくサイドも使った展開もしていかないといけないと。それがここに来てやっと形になったと思います。
(Q:1度弾かれてから粘り強く決めました)
素晴らしいディフェンスで、本当に試合を通して数少ないチャンスを決められてよかったと思います。
(Q:この勝点3で気持ちに余裕はできそう?)
全ての勝利、勝点3はポジティブに捉えられると思います。でも、今まで戦っていなかったわけではないのでね、運が悪くて勝てないこともありましたし、その中で結果が伴わないことが続いていました。まぁ、これで少し前向きに捉えながら、リラックスして1週間ありますので、次に備えたいと思います。
(Q:前半2トップで入ったが、それはプラン通り?)
そうですね。監督のプランでした。試合が進むにつれて今まで通りのシステムに戻りました。
(Q:攻撃をもう1つ上げるにはどうすればいい?)
間違いなくポジティブにするには、ミスを減らすこと。前線から中盤にかけてミスで奪われていると思う。そういうミスを減らすことだと思います」

[ J1:第30節 神戸 vs 大宮 ]


同点で前半を折り返し、後半開始早々、マルキーニョスが勝ち越しゴールをあげた。このゴールを守りきり、神戸が6試合ぶりの勝利をあげた。




逆転弾を決めた神戸のマルキーニョスである。
これは素晴らしい。
得点王の可能性も出てきた。
鹿島で培った力でゴールを積み重ねるのだ。
良い報を待っておる。