【横浜身売り決裂】住生活G会見 筒井副社長「諸条件がおりあわなかった」
2010.10.27 15:48
住設機器最大手の住生活グループの筒井高志副社長は27日、TBSホールディングスとのプロ野球横浜ベイスターズの買収交渉が破談になったことを受け都内で会見した。筒井副社長は破談理由について、本拠地の場所や買収額など「諸条件が合わなかった」と繰り返したが、交渉の守秘義務を理由に明言は避けた。住生活グループは球団買収でグループ共通ブランド「リクシル」の知名度を高める戦略だったが、破談を受けブランド戦略の“再構築”を迫られるのは必至だ。
会見に同席した、TBSとの交渉を担当した傘下のトステムの溝口和美副社長は、横浜ベイスターズ買収に名乗りをあげることが“売名行為”に当たるのではという記者からの質問に対し「売名行為だったら手を挙げただけで済んだ」と説明。溝口副社長によれば、10月5日に社内に買収のプロジェクトチームを立ち上げ、5人の社員が買収に関わるなど「全勢力をつぎ込んだ」とし、“売名”批判を打ち消した。
住設大手のトステムとトイレ大手のINAXを傘下に置く持ち株会社の住生活グループは、傘下グループの知名度はあるものの、持ち株会社とリクシルブランドの認知度は低い。住生活グループではリクシルブランドの認知度をトステムやINAXレベルまで高めるには広告宣伝費で400億~500億円必要と試算。プロ野球への参入で500億円分の宣伝効果を1~2年で回収できるとみて、9月から買収交渉に入り、TBSグループが保有している球団株69・2%の大部分を11月をメドに取得する方針だった。ただ、球団の本拠地を横浜のままにするか移転するかなど条件面の“溝”を埋められず、破談に至ったと見られている。
住生活グループでは、今回の買収断念を受けて、新たなブランド向上策が求められるが、球団買収に代わる現時点での代替策として「現在、スポンサーを務めるサッカーの鹿島アントラーズの応援を強めたい」との方向性を示した。
住生活グループのプロ野球団買収撤退の続報である。
単に名乗りを上げて売名行為をしたのではという悪意のある質問に対しても、真摯に答えており好感が持てる。
今後は鹿島の応援に更に力をつぎ込んでいただけるとのことで、災い転じて福となった。
トステムを含め住生活グループには今後ともお世話になっていきたい。
我等も、恩を返せるよう努力したいと思う。
2010.10.27 15:48
住設機器最大手の住生活グループの筒井高志副社長は27日、TBSホールディングスとのプロ野球横浜ベイスターズの買収交渉が破談になったことを受け都内で会見した。筒井副社長は破談理由について、本拠地の場所や買収額など「諸条件が合わなかった」と繰り返したが、交渉の守秘義務を理由に明言は避けた。住生活グループは球団買収でグループ共通ブランド「リクシル」の知名度を高める戦略だったが、破談を受けブランド戦略の“再構築”を迫られるのは必至だ。
会見に同席した、TBSとの交渉を担当した傘下のトステムの溝口和美副社長は、横浜ベイスターズ買収に名乗りをあげることが“売名行為”に当たるのではという記者からの質問に対し「売名行為だったら手を挙げただけで済んだ」と説明。溝口副社長によれば、10月5日に社内に買収のプロジェクトチームを立ち上げ、5人の社員が買収に関わるなど「全勢力をつぎ込んだ」とし、“売名”批判を打ち消した。
住設大手のトステムとトイレ大手のINAXを傘下に置く持ち株会社の住生活グループは、傘下グループの知名度はあるものの、持ち株会社とリクシルブランドの認知度は低い。住生活グループではリクシルブランドの認知度をトステムやINAXレベルまで高めるには広告宣伝費で400億~500億円必要と試算。プロ野球への参入で500億円分の宣伝効果を1~2年で回収できるとみて、9月から買収交渉に入り、TBSグループが保有している球団株69・2%の大部分を11月をメドに取得する方針だった。ただ、球団の本拠地を横浜のままにするか移転するかなど条件面の“溝”を埋められず、破談に至ったと見られている。
住生活グループでは、今回の買収断念を受けて、新たなブランド向上策が求められるが、球団買収に代わる現時点での代替策として「現在、スポンサーを務めるサッカーの鹿島アントラーズの応援を強めたい」との方向性を示した。
住生活グループのプロ野球団買収撤退の続報である。
単に名乗りを上げて売名行為をしたのではという悪意のある質問に対しても、真摯に答えており好感が持てる。
今後は鹿島の応援に更に力をつぎ込んでいただけるとのことで、災い転じて福となった。
トステムを含め住生活グループには今後ともお世話になっていきたい。
我等も、恩を返せるよう努力したいと思う。